長文自動変換から類語の提案までしてくれる日本語入力ツール「ATOK Passport」の使い方
ライターや編集者のように、日々文章に関わる業務を行っている方であれば、正確な日本語で文章を執筆・編集することに気を配っているのではないでしょうか。
誤字脱字や単語の誤りを防ぎ、正しい言葉を用いることは、読みやすさや文章の信頼性に直結するためです。
しかし、PCを利用して文章を執筆していると、時としてミスタイプや誤変換による誤字脱字が発生してしまうことがあります。タイピングの癖や執筆環境の影響により、必ずしも防げないこともあるでしょう。執筆中は注意を払い、ミスが発生しても下書きの段階で気づき修正することが大切です。
そこで、ミスを最小に防ぐために「日本語入力」ツールにこだわるという手段があります。PCに標準搭載されている日本語入力と比べ、ボキャブラリーが豊富なツールが提供されています。
今回は、クラウド型の日本語入力ツール「ATOK Passport」の基本的な使い方をご紹介します。
ATOK Passportとは
https://www.justmyshop.com/products/atok_passport/
ATOK Passportとは、株式会社ジャストシステムが提供する日本語入力ツールの定番パッケージソフト「ATOK」のクラウド型の日本語入力ツールです。
日本語のボキャブラリーが豊富に搭載されており、特殊な地名や名前の変換から、時事性の高い単語の変換にも対応しています。
1アカウントあたり最大10台までのPCやスマートフォンと同期させられるため複数のPCやスマートフォンを利用している方でも利用できます。
日本語入力機能以外にも、校正ツールが搭載されています。
ATOK Passportが活用できるシーンとは
ATOK Passportは、ライターや編集者など文章を日頃から執筆・編集する機会の多い方に適した日本語入力ツールです。
文章の内容に合わせて変換できるため、同音異義語が入り交じるような文章でも正確に変換することができます。
また、詳細は後述しますが、無変換で長文入力を行った際に自動的に変換を行ってくれる機能があります。インタビューやイベントの書き起こしなど、一気に入力したいシーンで活用できるでしょう。
ATOK Passportは高機能な日本語入力ツールですが、有料ということもあり無料ツールと比べて導入ハードルが高いと感じることもあるでしょう。
ご自身の利用方法と照らし合わせて検討することをオススメします。
ATOK Passportの料金
ATOK Passportは月額制を採用しており、グレード別に2種類のプランがあります。
【ベーシック】
価格:286円/月
デバイス数:10台
デバイス間同期:○
クラウド文章校正:×
クラウド辞書:×
8カ国語クラウド変換:×
クラウド推測変換:○
ナントカ変換:○
最新キーワード配信:○
【プレミアム】
価格:476円/月
デバイス数:10台
デバイス間同期:○
クラウド文章校正:○
クラウド辞書:○
8カ国語クラウド変換:○
クラウド推測変換:○
ナントカ変換:○
最新キーワード配信:○
上記のプランからわかるように、ベーシックプランでもほとんどの機能を利用することができます。ペーシックプランでも通常利用では全く問題はありませんが、より正確な日本語を入力したいと考えているのであれば、プレミアムプランを選択するのも1つの手段と言えます。
ATOK Passportの日本語入力機能を解説
以下より、ATOK Passportの強みである日本語入力機能について解説します。
長文入力を自動変換
ATOK Passportの変換方法を自動変換に設定することで、長文入力時にひらがなの文章を自動的に変換できます。
句読点を入力したタイミングで漢字に変換されます。
先にも紹介したように、インタビューなど、音声を聞きながら同時に書き起こしをするような状況で活用できます。言葉を入力するたびにスペースキーや変換キーを押さなくても良いため、指を止めること無く入力し続けられます。
同音異義語を文脈に合わせて識別し適切に変換
「記者が汽車で帰社する」のように同音異義語が混じる文章でも文脈に応じて自動識別し変換できます。
上述の長文入力と同様に単語の入力を行うたびに変換しなくて済むため、効率的に文章を執筆することができるでしょう。
キーボードの入力ズレが起きても意図した言葉に変換
資料等を閲覧しながら文章を入力すると、必然的にキーボードを見ずにタッチタイピングを行うことになります。そのとき、ホームポジションから指がずれてしまい、思いも寄らぬ誤字を入力してしまうことがあります。
ATOK Passportはこうしたズレも自動的に認識し、1キーズレで入力した言葉も的確に変換できるという特徴があります。
「こんにちは(Kon niti ha)」と入力するつもりが1キー右にずれてしまい「lpm moyo js」と入力してしまった場合でも、「こんにちは」という予測変換が表示されます。手癖によるタッチタイピングの防止策として予測変換が活用できるでしょう。
わからない単語も予測変換
特定の名称を思い出せない時に活用できるのが*「ナントカ変換」*という機能です。
例えば、とある「ラーメン」のジャンルが思い出せないとなった際、「なんとからーめん」と入力するだけで、「なんとか」の部分を「博多ラーメン」「札幌ラーメン」のように補完した文章が自動的に表示されます。名称を忘れた際に利用してみるとヒントを得られるかもしれません。
文章のイメージを変えたいときに類語変換を活用
文章を執筆している際、使った単語が文章なじまないと感じる事があるかもしれません。そんな時、類語辞典を参照して同じ意味の異なる言い回しを探しているという方も多いのではないでしょうか。
辞書の参照の手間を省けるのが「類語ファインダー」という機能です。特定の単語を入力し、「control」「A」を同時に押すことで類語が一覧表示されます。
メリットにもデメリットにもなりうる「英文」の日本語変換
ATOK Passportは、英数字入力モードにしていても「かな」を連続で2回押すことで該当する文章を日本語化することができます。変換設定を英数字にしたままで文章を書いてしまった時の補助になるメリットがあります。
一方で、英単語を入力したものの、かなを2回押してしまったがために、無意味な日本語変換を行ってしまう可能性があり、思いも寄らぬ誤字の原因にもなることがあるため注意が必要です。
校正ツールで下書き段階の誤字脱字を確認
プレミアムプランを契約した場合、「ATOKクラウドチェッカー」という文章校正ツールを無料で利用することができます。
ATOKクラウドチェッカーでは、入力ボックスに執筆した文章をペーストすることで誤字脱字や表記揺れ、公用文のチェックが行えます。必ずしも100%の誤字脱字をチェックできるわけではありませんが、文章の下書き段階でのチェックに活用できるでしょう。
まとめ
日本語入力ツールを利用することで、文章の変換精度が向上し誤字脱字や表現のミスを減らせるキッカケとなるでしょう。クラウド型の日本語入力ツールである「ATOK Passport」は、特に長文入力や効率を重視するライターや編集者に適したツールと言えます。
一方で、多機能さがデメリットになることもあります。先に挙げた英数字の日本語化などがそれにあたります。
機能に癖があるため、既存の日本語入力ツールから乗り換えた際に手間を感じることもあるかもしれませんが、試してみるのも1つの手段です。
- アカウント
- アカウントとは、コンピューターやある会員システムなどサービスを使うときに、その人を認識する最低必要な情報として、パスワードと対をなして使う、任意で決めるつづりです。ユーザー、ID、などとも言います。
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