ウェアラブルデバイスの定番”といえば多くの人が「スマートウォッチ」を思い浮かべるでしょう。実際、2015〜2017年はスマートウォッチがより一般的に普及した時期でしたが、2018年にはいよいよ「スマートグラス」が広まるのでは、と噂されています。

実際のところ、2013年2月に開発者向けに発売されたGoogle Glassからスタートし、国内では2014年にメガネ販売大手のJINSがJINS MEME(ミーム)を発売開始しました。しかし、まだマーケットが成熟しておらず、「誰もが使っている」という状態には至りませんでした。

ところが、このところ多くのスタートアップ企業がスマートグラスのプレオーダーを始めており、いよいよ2018年が「スマートグラス」元年になるかもしれません。

そこで今回は、2018年に到来が噂されている話題の「スマートグラス」5選をご紹介します。各社が自信を持って送る新製品を、一足早くチェックしてみましょう。

2018年に到来が噂されている話題の「スマートグラス」5選

1. Vuzix Blade AR

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Vuzix

Vuzix Blade ARは、Vuzix(ビュージックス)が手掛けるスマートグラスです。

同社はすでにGoogle Glassのような見た目のM100(発売中)の進化系であるM300を発表しています。M300には高度な3軸ジャイロや加速度計、970万画素のカメラやイヤースピーカー、USB接続端子まで付いており、スマートフォンに代わるデバイスとして注目を集めています。

このシリーズとは別に発表されたのが、Blade ARです。ふちのあるメガネのような見た目が特徴的ですが、新型のディスプレイを搭載しておりシースルー体験ができます。スマートフォン不要でAR体験ができるという点では、従来のARとは没入感が異なるでしょう。

ARグラスだけで利用するシーンもあれば、そうでない場面もあるはず。Blade ARは、ユーザーのポケットに入っているスマートフォンと連携することで、ほとんどすべてのことができるようになると言われています。

例えば、ランニングの最中にスマートフォンの画面でGoogleマップを確認しながら走るのはとても面倒です。しかし、Blade ARがあれば、グラスをかけて走るだけで、視界にナビゲーションが現れ、さらに耳元からも自分だけに聞こえるようにナビが道のりを教えてくれます。

一昔前ならSF映画の中でしか見たことのない近未来的なデバイスは、まもなく登場する予定です。すでに開発者向けにデベロッパーキットも公開されています。

2. Solos

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Solos

Solosサイクリストに最適化されたスマートグラスです。自転車に乗っている人に必要な機能を搭載しているという点で、他のスマートグラスとは異なっています。

グラスの柄の部分にはマイクと小型スピーカーが搭載されており、音声コントロールによる各種データへのアクセスが可能です。自転車競技中に会話ができるように、無線通信も可能です。

ディスプレイはVuzix Blade ARと同様にシースルーの透過ディスプレイになっており、画面に何か映っても邪魔になることはありません。フレーム部分には必要最小限の防風レジスタンスも付属し、衝撃にも強いミリタリースペックになっています。

さらに、長時間の使用にも強いリチウムバッテリーも搭載、5時間連続して使用することもできます。充電はミニUSBで行います。

ここまでは通常のスマートグラスと変わらないように見えるかもしれません。しかし、Solosでは自転車に乗っている際のスピードや風圧などのデータをリアルタイムに表示したり、オリンピックアスリートを用いたテストを繰り返し行って研究を繰り返しているという点で、サイクリストに特化したものになっています。

まだスマートグラスの普及までは少し時間がかかりそうですが、何かに特化したスマートグラスは今後も現れてくるでしょう。

3. Everysight Raptor

Everysight Raptorは、Solos同様サイクリストに最適化されたスマートグラスです。完全シースルーで邪魔の入らないディスプレイは、アウトドアに最適化された特別仕様になっています。

帽子の「つば」の部分を意味するバイザー部は、最新の宇宙工学に基づいて設計されており、風の抵抗を極力受けない設定になっています。明かりが少なくディスプレイが見えにくい場合には、そうした環境に最適化されたバイザーに取り替えることも可能です。バッテリーは8時間連続で駆動します。

レース時や練習時には雨天の場合もありますが、RaptorはIP55を取得しており、防水・防塵加工となっております。

Raptorはボイスコントロールも可能ですが、左の柄には、iPhoneのホームボタンに当たるクリックボタンも付いており、こちらでも簡単にコントロール可能です。

さらにユニークなのは、このグラス単体でも音楽まで再生可能です。MP3の楽曲をRaptorに事前にインストールすれば、お気に入りの音楽を流しながらサイクリングを楽しむこともできます。

Raptorの乗り心地は、公式Webサイト上のExperience Raptorで体験することもできます。Raptorを装着しながらサイクリングするのはどのような感じかを体験することができるので、購入前に実感しておくといいでしょう。

4. Vue

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Vue

Vueは日々の使用に重点を置いたスマートグラスです。度をつけたり、サングラスに変えたりすることも可能です。

いままでに登場したスマートグラスに比べると、非常に自然な見た目のスマートグラスです。28グラムと非常に軽量で、もちろんマイクや超小型スピーカーも搭載し、写真を撮ったり、時間を計ったり、運動時のアクティビティトラッキングまで、大抵のことは何でもできます。

さらに、フレームにはボタンが付いており、シングルタップ・ダブルタップ・ロングホールド・スワイプなどの動作も認識します。バッテリーも2〜3日持ち、ワイヤレスチャージで2時間でバッテリーが満タンになります。

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「クラシック」と「トレンディ」の2種類の縁が用意され、柄の部分も6種類の中から選ぶことができます。ファッション性にも富んでおり、おしゃれとテクノロジーの両方を楽しむことができるスマートグラスとなっています。

5. Intel Vaunt

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The Virge

2018年2月上旬に世間を騒がせたのが、普通のメガネに見えるIntelのスマートグラスVauntです。本記事執筆段階でIntel社が公式にプレスリリースを発表してはいませんが、大手テック系メディアサイトThe Vergeが報じています。

The Vergeのハンズオン映像

もともとIntelは2015年にVuzix社に大型出資しており、Google Glassへの対抗馬としての新型スマートグラスの可能性が報じられておりました。実際、今回リリースされたスマートグラスはGoogle Glassのような「いかにもなSF感」を排除し、普通のメガネそのものの見た目をしています。

フレーム部分はプラスチックでできており、50グラム以下で非常に軽量です。右側の柄の部分に目に優しいレーザーの照射部分があり、レンズに直接投射する仕組みです。

Vauntはまだプロトタイプ段階で、正式な発表まではもう少し時間がかかりそうです。しかし、ベンチャーがうごめく中でいよいよ大手が参入することで、スマートグラス市場の活性化はさらに加速すると思われます。

まとめ

SF映画でエージェントが身につけているようなスマートグラスが、いよいよ私たちの手元に届く可能性が高まっています。スマートウォッチと同じように多くの製品はスマートフォンの基本機能を搭載していますが、これによってポケットから出さなくともさまざまな機能が利用可能になります。

デイリーユーススポーツユースとに分かれた形になりましたが、あなたならどちらを購入しますか?この波に遅れないよう、今後もスマートグラスの動向をチェックしておきましょう。