世の中に浸透し始めている「NFT」。NFTとは、「Non-Fungible Token」(代替不可能なトークン)の略称です。コピーや改ざんが容易だったこれまでのデジタルデータと違い、NFTはデジタルデータでありながらコピーできない唯一無二のデータ」。そのため、実物があるコレクションや芸術作品のように、データにも希少価値を付与できる特徴があります。

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出典:NFTとは?わかりやすく解説【2024年8月最新版】

NFTはコレクション性の強いものですが、最近ではそれを活かして広告マーケティングに活用する事例が増えてきているよう。そこで今回は、NFTの広告マーケティングへの活用事例について紹介します。

目次

  1. モンスターが“進化”するダイナミックNFTを用いた広告
  2. 「クーポン付きNFT」配布でイベントへの来場を促進
  3. 4種類のNFT・QR付き電車カードの配布で鉄道ファンのコレクション欲を喚起

モンスターが“進化”するダイナミックNFTを用いた広告

SUSHI TOP MARKETING株式会社は2024年3月、月刊誌「宣伝会議」の裏表紙にNFT付きの雑誌広告を出稿しました。特徴的なのは、雑誌広告から受け取れるNFTには、特定の条件を満たすことでNFTの画像が変化する「ダイナミックNFT」が用いられたこと。雑誌広告を通してダイナミックNFTが配布された史上初の事例です。

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出典:SUSHI TOP MARKETING、月刊『宣伝会議』にてダイナミックNFTが体験できる雑誌広告を掲載

NFTを受け取るには、広告についているQRコードを読み取ります。するとSUSHI TOP MARKETING株式会社の公式LINEアカウントが表示され、LINEアカウントを持つ人であれば誰でもNFTを受け取れる仕組みに。さらに、このNFTは「ダイナミックNFT」であることを活かし、モンスターを“進化”させるゲーム性が付加されています。

最初に貰えるNFTは、「グンカンジャクシ」という軍艦とオタマジャクシを組み合わせたモンスター。特設ページより第一進化素材である「進化のいくら」NFTを受け取ると、「カバヤキモリ」へと進化させることができます。続いて、第二進化素材の「カクセイ醤油」NFTを手に入れると、「カバヤキモリ」は「スシドラモン」に進化。モンスターと進化素材のNFTを組み合わせることでゲーム性を高めたキャンペーンは、NFTマーケティングの可能性を広げた事例といえるでしょう。

「クーポン付きNFT」配布でイベントへの来場を促進

続いて紹介するのは、NFTをイベントの来場促進施策として用いた事例です。株式会社GIFMAGAZINEは2024年1月、ルミネエスト新宿で実施されたイベント「The Newest Seoul Tri

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