スパムとは、インターネット上での迷惑行為全般を表す語です。もともとは、大量の迷惑メールをユーザーに送信して宣伝する行為を指していましたが、現在では量の問題ではなく不快なメールを送信すること自体をスパムと呼んでいます。また、インターネット上の掲示板にユーザーを無視した宣伝を書きこむ行為、検索させることを目的にキーワードだらけのホームページを作り公開する行為などもスパム行為と呼びます。

ただし、ホームページを管理者に無断で改ざんする行為やコンピューターをハッキングする行為などは犯罪であり、「クラック」あるいは「サイバー行為」などと呼ばれ、スパムとは区別されます。

スパム(SPAM)の語源

スパム

「スパム」という語は、有名な缶詰の「スパム(SPAM)」に由来しています。では、なぜ缶詰の名前が迷惑行為を表す語になってしまったのでしょうか。

実は、イギリスのコメディ番組の中で、レストランに入った夫婦が注文しようとすると、店員に「スパム、スパム、スパム……」と連呼されてしまい、仕方なくスパムを注文することになってしまったという内容のコントがありました。その結果、迷惑な行為を「スパム」と呼ぶようになってしまったようです。

ただし、語源となった缶詰の「スパム(SPAM)」を生産しているメーカーは、迷惑行為の「スパム」は小文字で「spam」と表記するようにしてほしいとホームページ上で呼びかけています。

また、スパム行為をする人は「スパマー」と呼ばれ、インターネットが登場しはじめたころから存在しています。今後、どんなに技術が発展してもスパマーとスパム行為はなくならないと考えられています。

会話例

「昨日もスパムメールがきたよ」
「スパムはホント迷惑だよね。」
(ホームページソーシャルメディア、メール、LINEなど、現在では多くのインターネット媒体でスパム行為が見られます。そのため、インターネットを積極的に使わない人もいるようです)