RPAはどんなときに使うべき?

RPA・ AI・botは、人件費の削減や人員不足の解消だけでなく、ビジネスシーンにおいても高い能力を発揮するツールです。そして、その中でも特に注目されているシステムがRPAなのです。RPAの導入で期待できる、主な業務内容や効果をみてみましょう。

業務内容 RPAによる対応例 効果
財務・経理 ・請求書の処理
・財務レポートの作成
・会計システムの売上伝票作成
・給料明細の作成
数字・データにおけるヒューマンエラーの現象。月末や年度末に行っていた作業がなくなり、仕事効率をアップさせることができる。正確なデータを収集でき確認も楽になることで、社内データの正確性の向上も期待できる。
人事 ・従業員の勤怠管理やシフトの作成
・有給休暇や長期休暇などの申請処理や管理
・従業員情報の入力や更新
・人事考課の管理
数字・データにおけるヒューマンエラーの現象。月末や年度末に行っていた作業がなくなり、仕事効率をアップさせることができる。正確なデータを収集でき確認も楽になることで、社内データの正確性の向上も期待できる。
IT アカウントやメールアドレスの新規作成
・ソフトウェアのインストールや更新
・PC機材のセットアップ
・システム情報のバックアップ
更新やセットアップの自動化により、常にアップデートされた最新バージョンのソフトが利用できる。
営業 ・名刺のスキャンや登録管理
・顧客情報の管理や分析、対象顧客へのセールス
・類似商品のチェックや分析、商品情報のアップデート
顧客情報を正確に管理し、購入意欲のある商品データを分析することで、そのときのニーズにあった商品をセールスできる。見込み顧客を分析し、セールス対策をすることで、さらなる利益アップにつなげられる。

RPAを導入すれば、業種・業界を問わず、使い方次第で高い効果が期待できます。業務効率のアップはもちろん、顧客情報の収集やデータの分析を踏まえ、状況に即したビジネス展開がしやすくなります。

また、人事業務の勤怠時刻・労働時間管理などに導入することで労働状況を把握しやすくなり、従業員がより快適で効率よく働けるよう、働き方を見直すきっかけにもなります。

RPAの導入なら、従業員の増員と違い採用業務や引き継ぎもなく、新人教育をする必要もありません。最初にルールさえ設定すれば、例えばベテランスタッフ10人で行っていた作業を、RPAと新人スタッフ1人に任せることもできるのです。

経理や人事以外にも、業界に特化したRPA導入例があります。

業界 RPAによる対応例
金融 各種審査や・新規口座開設などのデータ処理
保険 新規顧客作成・更新・請求処理をはじめとしたデータ処理
ヘルスケア 患者情報のデータ処理やレポート作成
通販 コールセンターの事案処理や商品データの照合、在庫管理や顧客データの管理

RPAは特定の業界だけではなく、幅広い業界において高い能力を発揮するツールといえるでしょう。