10代が調べ物をするとき、使うサービスは一体何でしょうか?

10代はInstagramのハッシュタグとフォローを活用して、これまでとは違う視点で検索をしていることが、若年層へのリサーチを行うTesTeeが2018年11月に公表した「【スクショ解析】スクリーンタイムに関する調査」の調査結果から見えてきました。

調査概要

【スクショ解析】スクリーンタイムに関する調査

調査期間 :2018年11月14日(水)~16日(金)
調査対象 :男女 / 10代〜30代以上 / 自社モニター会員
割付方法 :686サンプル(10代 210サンプル、20代 169サンプル、30代以上 307サンプル)

参考:
【スクショ解析】スクリーンタイムに関する調査

1位は「YouTube」だけど…

利用時間の上位3つに入るアプリを集計し、年代別に集計したデータでは、10代で最も利用時間が長いアプリは「YouTube(47.6%)」でした。次いで「LINE(40.0%)」「Instagram(38.1%)」と続きます。

対して20代、30代の1位はiPhoneのブラウザである「Safari」で、それぞれ6割を超えており、10代だけ明らかにアプリの利用傾向が異なっていることがわかります。ちなみに10代において「Safari(34.3%)」は4位となっています。

情報はSNSで収集

10代にとってSNSは、普段も顔を合わせる知り合いと深くつながるために欠かせないツールです。利用時間からも分かるように、10代はSNS頻繁に利用しており、最新の流行や知りたい情報もSNSで収集するのが自然な流れとなっています。

LINE、Facebook、Instagram、TwitterいずれかのSNSで企業公式カウントをフォローしている15~19歳女性は77.0%にものぼります。フォローしている企業公式アカウントで気に入っているものは、1位が「ファッション」、2位が「フード・ドリンク」、3位が「コスメ」となっているのも10代女子ならではの傾向です。

フォローと「ハッシュタグ」機能を活用

SNSは、好きなブランドやショップをフォローしておくだけで、自分で検索しなくてもタイムラインに情報が飛び込んできます。また、InstagramやTwitterには「ハッシュタグ」という機能があります。「#ファッション」と投稿に記述されている場合、タップするだけで同じハッシュタグが付けられた投稿を検索でき、Instagramではハッシュタグのフォローもできます。このように自ら検索をするのではなく、検索自体をワンクリックで自動化しているのが10代なのです。

SNSからブラウザやアプリへ流入

10代は効率的にSNSで情報を収集し、さらに詳しい情報を知りたいときはブラウザで検索するようです。ウェブサイトでないとわからないことも多く、それに合わせてそのカテゴリ専用のアプリも利用しています。こうしてチェックした情報は、「スクリーンショット」で保存されます。自分の知りたい情報だけを取っておきたい場合、見たい箇所だけをスクリーンショットで保存しておくのです。

10代はブラウザで検索して自ら情報を探すよりも、SNSをチェックして効率的にすぐにSNSに「映える」ものに出会えるサービスを利用しています。
単にキーワードを入れ込んだコンテンツではなく、SNSでどう検索され、どう「映える」かが今後のポイントなりそうです。