フリマアプリはお得に買物をしたり、不要なものを売ったりできるサービスです。しかし、その裏では新品を購入するユーザーも増えているのをご存知でしょうか?
株式会社メルカリは、慶應義塾大学大学院経営管理研究科の山本晶准教授監修の下、全国のフリマアプリ利用者と非利用者1,000名を対象に、昨年4月に続き「2019年度フリマアプリ利用者と非利用者の消費行動に関する意識調査」を実施しました。

調査概要

調査時期 :2019年4月3日(水)~5日(金)
調査方法 :インターネット調査
調査対象 :全国、20~69歳、男女1,000名
     (フリマアプリ利用者500名、フリマアプリ非利用者500名)

参考:
2019年度「フリマアプリ利用者と非利用者の消費行動」に関する意識調査

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リセールバリューという価値観

リセールバリューとは、一度購入したものを販売する際の、再販価値のことです。自分が使用したあと、フリマアプリで売ることまでを視野にユーザーは消費行動をしています。

調査の結果、利用者の28%が「新品の商品購入単価が上がった」と回答しています。特に20代・30代は「新品を1回ないし数回、必要な数だけ利用してからフリマアプリで売る」といった消費行動のが拡大しています。今回の結果では、新品を購入するときにリセールバリューを考えるという意識の変化が顕著に現れた結果となりました。

不用品は捨てるより売る

フリマアプリの普及によって消費者の意識も変わってきました。フリマアプリ利用・非利用問わず、消費者の中古品への抵抗感が減少傾向にあります。

フリマアプリ非利用者の中古品への抵抗感は昨年対比6.2%減少、利用者においても昨年対比2.1%減少になりました。また、フリマアプリ利用・非利用者を問わず、購入する商品は新品であることを重視する割合が減少しています。アプリ非利用者は昨年対比5.0%減少、利用者は昨年対比2.1%の減少です。特に50代・60代は昨年対比5.0%減少と変化が最も顕著に現れました。そして、まだ使える不要品の取り扱いについて最も多い回答は、フリマアプリ利用者は不要品を「売る」が75.6%、非利用者は「保管」が56.8%とモノに対する意識の変化が見られます。

中高年のフリマアプリの活用

中高年層では「中古品の購入機会が増えた」との回答が多い傾向にあります。とくに前年比で見ると50代では22.4%増加、60代でも11.2%の増加が見られます。かつて中高年層は安く買うことや、知らない誰かがつかった中古品を購入することには抵抗があるとみられていましたが、フリマアプリの活躍で意識に変化が現れているようです。

中古品に対する抵抗感がなかった若年層から徐々に中高年層にもその価値観が広がっていったようです。いま「リセールバリュー」を念頭において新品購入単価があがっているのは若年層が中心ですが、この流れもいずれ中高年層にも拡大していくかもしれません。

消費者は生きてきた人生の長さに比例して、モノを消費し自宅に保有していると考えられます。そうなると50代・60代がフリマアプリなどに出品する「在庫」は潜在的に他の世代よりも大きいと考えらえます。当初は若い世代から普及したフリマアプリは、50・60代の消費者にも広がり、中高年の生活を変えています。

中古品を購入する機会が増えた理由として、「中古品を購入する場(ツール)の増加」を挙げた回答者が60代で多かったのは、こうしたツールが簡単で使いやすく、利用のハードルが低いことも一因と考えられます。

CtoCによる中古品市場への期待

新品を販売する企業にとっては、中古品の普及は競争の激化を意味し、ビジネス上の脅威と考えられます。しかし、フリマアプリの普及は新品購入を後押しする可能性があることが今回の調査から明らかになりました。新品と中古品という区分ではなく、CtoCの売買が商品とユーザーをつなげることを加味して販売の仕組みを考える必要があるでしょう。