フル5Gの全国展開

フル5Gの全国展開については、どのような見通しがあるのでしょうか。現在、把握できる情報を整理しました。

対応エリア

フル5Gの対応エリアに関する予定は、KDDI(au)が一部地域エリアでの展開を示しているほかに、具体的な情報は得られず、どこからスタートするのか未知数です。いずれ情報が出てくるのを待ちましょう。

キャリアのフル5G対応見通し

日本の大手キャリア3社である、NTTドコモ、au、ソフトバンクはいずれもフル5Gに対応するために準備を進めています。ソフトバンクは、2020年5月11日の決算説明会で2021年度中にスタンドアローン開始としています。また、KDDI(au)は、7月22日に報道関係者向けのネットワーク施設見学会の中でフル5Gの見通しについて触れており、5G単独でのエリア構築は2021年中頃です。

そして、NTTドコモが8月25日に、2021年度中に5GCを導入しSAサービスを開始予定であると「ドコモの5Gネットワーク展開戦略」の中で発表しています。これにより大手キャリア3社のフル5G対応時期が出揃いました。2021年はフル5Gへの大きな一歩の年になりそうです。

参考:ドコモ・au・ソフトバンク、「真の5G」導入時期が出揃う|Engadget

着々と進むフル5Gの実験

フル5Gの活用に向けて取り組まれている実験について一つご紹介します。

KDDIはエンド・ツー・エンド ネットワークスライシングの実証実験に成功

2020年9月23日の発表によると、KDDIはサムスン電子と協力し、フル5GであるSA構成において、仮想的に5Gネットワークを分割し、複数の同時にエンド・ツー・エンドする実験に成功したと発表しています。これは、ネットワークスライシングの実験であり、品質保証や低遅延などのニーズに応じた複数通信に対応できるものです。具体的な利用シーンを想定した技術開発を進めており、フル5Gの力を発揮する近い未来へと近づいているのを感じます。

参考:5Gのスタンドアローン構成でのエンド・ツー・エンド ネットワークスライシングの実証実験に成功|KDDI

フル5Gは真の5G

フル5Gを理解する上で大切なポイントは、ネットワーク方式にノンスタンドアローン(NSA)とスタンドアローン(SA)があることです。「真の5G」と言われるSA方式による5G提供を全国の人々が利用できるようになるにはまだ時間がかかりそうですが、この背景には通信業界の日々の企業努力があり、私たちは新しい社会への進化に期待できます。フル5Gになって進化することは時間とともにさらに具体的になっていくでしょう。フル5G時代のマーケティングにも胸が高鳴るところです。

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