LINEとAWAの登場から6カ月！音楽ストリーミングアプリにおきた変化とは

音楽ダウンロードの衰退と音楽ストリーミングへの移行

Wall Street Journalによると世界の音楽ダウンロード市場が2014年には前年比マイナス12％を記録しているのに対し、ストリーミングサービスの登録者数は増加傾向にあります。
その証拠に公式発表のあったSpotify、Apple Music、Deezerの3サービスの登録者数をグラフにするとSpotify 2000万人、Apple Music 650万人、Deezer 630万人にも上り、中でもSpotifyは世界の音楽ストリーミングを牽引する存在になりつつあります。

もちろん、この市場に目をつけた企業は多く、Appleをはじめ、Google Play MusicやYouTubeを提供するGoogleのほか、広告つきの無料サービスなど、各社が入り交じる激しい競争になりつつあります。また、市場としての規模も音楽ストリーミングサービスのストア収益は倍増しており、今後も音楽市場は急速に拡大を続けていくことが予想されます。
音楽ストリーミングサービスのストア収益に関する具体的なデータは以下参照。

無料ダウンロード

[ 以下リンクをクリック ]→[ 勤務先メールアドレスを入力 ]→[ 送信 ]
音楽ストリーミングアプリ市場レポート：世界に波及する音楽業界の変革

鍵となるのは”新しい音楽との出会い”

以下の米国音楽ストリーミングサービスのダウンロードランキングでは、不動の地位を築きつつあるPandora RadioやSpotifyのほか、中でも際立って人気急上昇中のアプリがSpinrillaとMy Mixtapezです。

これらミックステープアプリは、「ジャンル特化型ストリーミングアプリ」としての新たな領域を確立しただけでなく、ユーザーにとって”新しい音楽の発見”という価値を見出したとしてAppleの「For You」をはじめ、各アプリが同様の機能提供を開始することにも繋がりました。

国内ではLINEとAWAの登場によりデータ消費量が4倍に増加

前述のように2015年第2四半期には、日本でも国産音楽ストリーミングサービスとしてAWA、LINE MUSICが相次いでローンチされ、日本のデジタル音楽市場を大きく揺るがしています。また、日本の音楽ストリーミングサービスとしては、インターネットラジオストリーミングサービスのradiko.jpが1位の座についていますが、それをも脅かす存在になりつつあります。

以下のグラフは、Android端末のデータ消費量の増減を国ごとに比較したもので、3カ国ともに音楽ストリーミングサービスの登場による増加傾向にありますが、特に日本では前年同期比で4倍の消費量増加がみられ、音楽ストリーミングサービスの広がりを物語っています。

LINE MUSIC、AWAのダウンロードランキングに関する詳細は以下参照。

まとめ

日本国内では、先ほどご紹介したLINE MUSICやAWAのほか、KDDIのうたパス、NTTドコモのdヒッツなどの音楽ストリーミングサービスもダウンロードランキングでは急上昇しており、世界だけでなく国内のデジタル音楽市場も今後新たな拡大と競争の激化が予想されます。

今回の記事は、米App Annie社の提供する分析レポート「音楽ストリーミングアプリ市場レポート：世界に波及する音楽業界の変革」より一部をご紹介しております。元の分析レポートでは、LINE MUSICやAWAをはじめとする国内のストリーミング音楽配信アプリDLランキングのほか、各国のDLランキング・収益ランキングなどの詳細な内容を無料でダウンロードすることができます。

【分析レポート】音楽ストリーミングアプリ市場レポート：世界に波及する音楽業界の変革

キャプチャ_(1).png
分析レポートはこちら

【本レポートのポイント】

・世界規模で音楽ストリーミングへの移行の動き
・Spotifyが世界の音楽ストリーミング市場での成長をリード
・ミックステープアプリ急成長のワケ
・各国で優勢な音楽ストリーミングサービスの分布
・昔ながらのラジオがアプリにより再興
・AWAとLINE MUSICが日本の音楽ストリーミング市場を牽引
・音楽ストリーミングアプリの今後