新しいことを勉強しようと思っても、普段の仕事が忙しくなかなか続かないという方は多いのではないでしょうか。

忙しい仕事の合間を縫って効率よく勉強したいのであれば、やはり「eラーニング」がオススメです。
eラーニングの「e」は「electronic」の略で、デジタル機器を用いた学習方法を指します。
テキストや音声、動画などあらゆるコンテンツを用いたeラーニングサービスが多数登場しており、パソコンだけでなくスマホやタブレットからも気軽に閲覧できます。

場所も時間も選ばずに自分のペースで学習を進めることができる反面、オンラインで完結するものも多い為、実践的な部分は習得できないというデメリットもあります。
メリットデメリット両面を理解し、自分の学習に組み込んでいくのが理想です。

今回はeラーニングのメリット・デメリットと最新情報をご紹介します。

eラーニングのメリット

eラーニングはご存知のようにインターネットインターネット通話を使って学習ができる手法です。

容易に想像できるメリットもある一方で、その特性ゆえのデメリットも存在しています。
それぞれ見ていきましょう。

1.時間と場所に縛られない

メリット1つ目は、インターネットを使った学習だからこそのものです。

eラーニングはインターネットさえ繋がればどこでも受講することが出来ます。

よって、対面の塾やセミナーのように何時にどこに行かないといけないという制約から開放されます。

これは授業をする側にとってもメリットでして、会議室や印刷物を準備するといった手間を削減することができます。

2.教育の質が講師の質に左右されない

教えている内容は全く一緒だったとしても、それを教えている講師や進め方によっても理解度は大きく変わってきます。

その点eラーニングは同じ講師が学習者全員に話をしますので、講師の質による理解度のばらつきが生まれません。

以上がeラーニングのメリットでした。

eラーニングのデメリット

では、次にeラーニングのデメリットを見ていきましょう。

1.受講者のモチベーション維持が難しい

これはメリット1にも関係するのですが、どこでも受けられるが故にモチベーション維持が周りの環境に左右されやすいというデメリットがあります。

例えば自宅で受けている時に漫画が目に入ったり、誰かに声をかけられたりしたりと阻害要因を上げればきりがないほどです。

よって、受講者のモチベーションをどのように維持するかという課題があります。

2.実技を伴う学習には適していない

eラーニングはインターネット越しの学習ですので、整体や美容師のカット等の実技を伴う学習には適していません。
これらの実技を伴う学習は、個人ごとに異なるクセや特性などを見ながら修正して行く必要があるためです。

なお、接客マナーなどの模倣する形のものであればウェブカメラで撮影し、フィードバックするという形でカバーすることも出来ます。

このような特性を持っているeラーニングですが、最近は新たな動きも出てきています。

eラーニングの最新事情を見てみましょう。

eラーニング最新事情

小学生向けプログラミングeラーニングが2016年6月よりスタート

http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000013831.html
大阪に本社を構えるイー・ラーニング研究所はロボットプログラミング実習教室を展開する「ロボ団」と提携してプログラミングに関するeラーニングを2016年6月から開校します。

これは小中学校でのプログラミング教育を必修科目にするという見通しを、政府が発表したことと関係しています。

東京大学とサイバー大学がeラーニングに関する共同研究を開始

http://univ-journal.jp/7443/
「東京大学大学総合教育研究センター」とソフトバンクグループの「サイバー大学」が、高等教育におけるeラーニング活用手法に関する共同研究契約を締結しました。

これは将来的に多くの大学がeラーニングを導入するきっかけになるのではないでしょうか。

リクルートと神奈川県教育委員会がスタディサプリで共同研究

http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1606/08/news149.html
リクルートマーケティングパートナーズと神奈川県教育委員会が、オンライン学習サービス「スタディサプリ」を利用した「授業力向上」の共同研究に関する協定を締結しました。

先程もメリットで上げた「教育の質」向上に繋がる民と官共同の動きです。

まとめ

先に挙げた東京大学や神奈川県教育委員会など、eラーニング導入に積極的な姿勢を見せる教育機関は増えているようです。
オフラインだけでなく、オンラインの教育も掛け合わせることで、オンラインで取得したデータをもとに生徒一人一人に対して最適な学習方法を模索できます。

オフラインの学習が受けづらいという人でも、eラーニング上である程度の知識は学習できるでしょう。
良質な学習コンテンツを提供している企業は多数でてきているため、その中から自分自身に合うものを選択してみてください。