【調査サマリ】
・金融商品、有料動画配信サービス、健康食品はネット購入が定着
・余暇の過ごし方でネット利用定着も、外食需要の戻りでオンライン飲み会は大幅減
・コロナ禍でも出勤していた人は2年目も変化なし、在宅勤務勢の在宅継続は4割超
・コロナ影響でアニメやマンガコンテンツ、お金・投資への関心増
・コロナ影響で高血圧への悩み増加、体臭・口臭への悩みは減少

インターネット行動ログ分析によるマーケティング調査・コンサルティングサービスを提供する株式会社ヴァリューズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:辻本 秀幸、以下「ヴァリューズ」)は、国内の20歳以上の男女25,401人を対象に、新型コロナウイルス影響2年目のいま現在の消費者動向実態をアンケート調査いたしました。

また、これまで聴取してきたアンケートから、感染拡大前~コロナ1年目~コロナ2年目現在までの消費者動向変化をまとめ、今回第一弾「生活変化編」としてネット購入・余暇の過ごし方・働き方などの生活変化実態を公開いたします。
なおアンケート調査に加え、ヴァリューズが提供する消費者行動ログ分析ツール「Dockpit」でも分析を実施しています。

◆調査分析背景

新型コロナウイルス感染拡大以降、大きく変わった消費者の生活様式。コロナ禍も2年目となり、変化した生活様式は継続しているのか、はたまたコロナ前に戻っているのでしょうか。

今回ヴァリューズでは、消費者の生活実態を捉えるため、感染拡大前、コロナ1年目、そしてコロナ2年目のいまと、時系列でどのような変化を辿ったのか、アンケート回答と独自のWeb行動ログを掛け合わせた調査分析をし、第一弾「生活変化編」として発表いたしました。

◆金融商品、有料動画配信サービス、健康食品はネット購入が定着

コロナ感染拡大後、自宅で過ごす時間が増えた影響で、消費者がネット上で商品を購入する機会も増えました。現在もネット上での購買行動は続いているのでしょうか。各商品・サービスごとに、消費者が「コロナ以前からネット購入」/「コロナきっかけでネット購入」/「現在もネット購入」しているものを調査しました。

コロナきっかけでネット購入し現在もネット購入している“ネット購入定着率”でみると、「金融商品(株・FX・投資信託など)」(92.4%)、「有料動画配信サービス」(85.5%)、「健康食品」(79.0%)は高い数字を記録し、ネット購入が定着しているようです。一方、「育児用品・ベビーフード」(59.0%)、「レトルト食品・インスタント食品」(60.6%)「アルコール飲料」(69.6%)などは、オフライン購入への一部回帰が考えられそうでした。


消費者行動ログ分析ツール「Dockpit」でも、「定期購入」との掛け合わせ検索ワードを時系列でみると、コロナ1年目にはサプリメントの順位が上昇し、コロナ2年目には金融商品の順位が上昇していました。

◆余暇の過ごし方でネット利用定着も、外食需要の戻りでオンライン飲み会は大幅減

消費者の余暇の過ごし方がどのように変化したのか、時系列で調査しました。家の中でおこなうものとしては、コロナ前後を問わずテレビ鑑賞をおこなう人が最多となっていました。

コロナ1年目に比べてコロナ2年目では、「インターネットショッピング」(第1回緊急事態宣言時 比:112.0%)、「動画配信サービスでの動画鑑賞」(同:109.7%)をおこなう人が増えており、コロナ2年目でも家の中での過ごし方の選択肢として定着してきていそうです。逆に「オンライン飲み会」(同:50.3%)をする人は第一回緊急事態宣言下と比べると大幅に減っていました。

家の外でおこなうものでは、コロナ前後を問わず「ウォーキング・ジョギング」をする人が多くいました。コロナ影響で落ち込んだ外出行動の中で、第一回緊急事態宣言解除後は「デパートや商業施設での買い物」や「外食」は比較的戻りが早かったようです。

その後コロナ2年目では、コロナ1年目に比べてイベントやレジャーで外出する人が増えていましたが、コロナ前の水準には遠く及ばず、まだ時間がかかりそうでした。

◆コロナ禍でも出勤していた人は2年目も変化なし、在宅勤務勢の在宅継続は4割超
コロナ影響で在宅勤務が推奨された際に働き方が変わった人・変わらなかった人は、コロナ2年目の現在でどうなっているのか調査しました。コロナ禍でも出勤頻度が変わらなかった人は、コロナ2年目の現在も変化がありませんでした。

一方で、在宅勤務が増えた人は、「コロナ2年目に入り出勤が増えた人」/「そのまま在宅勤務の人」かで二分されていました。在宅勤務が根付いた企業とそうでない企業がはっきり分かれたことがうかがえます。

◆コロナ影響でアニメやマンガコンテンツ、お金・投資への関心増
コロナ影響で消費者の関心はどのように変化したか、ヴァリューズが独自におこなう定点アンケートで調査しました。関心者増加率でみると、コロナ前と比べてコロナ2年目で消費者の関心が高まったのは1位「キャンプ」、2位「アニメ」、3位「占い」でした。キャンプ人気は言わずもがな、4位に「声優」、7位に「マンガ」が入るなど在宅時間が増えた影響かコンテンツへの関心も高まったようです。

コロナ1年目とコロナ2年目を比べても1位「占い」、2位「声優」3位「アニメ」となりましたが、こちらでは4位に「不動産投資」、5位に「マネー、投資」が入るなど、ネット購入定着率でも上位に入っていた金融商品への関心の高まりが現れていました。

関心者減少率でみると、コロナ前に比べコロナ2年目ではイベントやレジャー系、スポーツへの関心が減少していました。コロナ1年目に比べてコロナ2年目でもイベントやレジャー系、スポーツへの関心が減少するなか、「その他芸能人・有名人」が大幅に関心を減らし1位に、「国内旅行」が4位に入っていました。

◆コロナ影響で高血圧への悩み増加、体臭・口臭へのなやみは減少

コロナ影響で消費者の体の悩みはどのように変化したか定点アンケートで調査しました。悩み増加率でみると、コロナ前と比べてコロナ2年目で高まったのは1位「高血圧」、2位「動機・息切れ」、3位「冷え性」でした。2位3位は季節要因と推測されますが、1位「高血圧」はコロナ感染後の重症化要因である基礎疾患として「高血圧」の認知が高まったことが要因かもしれません。

悩み減少率では、ステイホームで人と話す機会が減少したことが影響してか、1位「体臭」、2位「口臭」となっていました。

消費者行動ログ分析ツール「Dockpit」でも、「高血圧」との掛け合わせ検索ワードマップを時系列でみると、コロナ1年目に“基礎疾患”や“重症化”と掛け合わせて検索されるようになり、コロナ2年目にはワクチン接種と高血圧の関連を検索する人が増えていました。

【注意事項】
・資料に掲載されているテキスト、グラフ及びその他の情報に関する著作権、並びに知的所有権は、株式会社ヴァリューズに帰属します(※引用画像を除く)。
・株式会社ヴァリューズの事前の承諾を得ることなく、資料を転載、複製、改変、翻訳することはできないものとします。
・資料を引用される場合は、出典名として「株式会社ヴァリューズ」を明記いただき、公開前に株式会社ヴァリューズ 広報 press@valuesccg.com までご一報ください。

◆マーケターのためのリサーチエンジン「Dockpit」について

「Dockpit」は、限られた時間でたくさんの情報を必要とするマーケターが分析したいキーワードやサイトURL、業界を入力するだけで、競合調査、業界分析、トレンド把握を可能にしたマーケティングツールです。ヴァリューズが独自保有している、国内250万人規模の消費者モニター会員のWeb行動ログデータから、マーケティングに必須の3C(自社・競合・競合)を手軽に分析することができます。

また直感的なUIを採用したダッシュボードで、ひと目で網羅できるデータを閲覧しながら、誰でも簡単にデータ分析をはじめることが可能です。膨大なデータを分かりやすくサマリ表示しており、概観を把握した後は気になる部分を深掘り分析していくことで、リサーチの時間とコストを大幅に削減します。(無料版も提供中)

https://www.valuesccg.com/dockpit/

◆株式会社ヴァリューズについて

株式会社ヴァリューズは、マーケティングノウハウとIT先端技術を活用して、新たな市場価値の創造をサポートする、事業成長支援企業です。250万人規模の一般インターネットユーザーの行動ログとデモグラフィック(属性)情報を活用したサービス提供のほか、経営課題のコンサルティングから、課題解決、販売促進の支援まで、独自のノウハウとソリューションで多くの企業を支援しています。

所在地 : 東京都港区赤坂2-19-4 FORUM赤坂5F
代表者 : 代表取締役社長 辻本 秀幸
事業内容: 経営に関するコンサルティング及び成長支援事業
      インターネット行動ログ分析事業 (ビッグデータ解析事業)
      IT先端技術を駆使した”売れる仕組み”構築事業
設立  : 2009年9月30日
資本金 : 1億円
URL   : https://www.valuesccg.com/

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