ARは単なるテクノロジーではない

AR技術は様々なシーンで応用されており、なによりポケモンGOの登場で「AR技術」の認知は広がりつつあります。
ただ野村氏は、ARを単なる技術としては捉えていないと言います。

「カメラを通して3DオブジェクトがあるというのがARという認識だと思うんですが、これはARの一部に過ぎません。
実際に外でて、もともとあった場所に新しい意味を見出していくというのが広い意味でのARだと思っています。
もし、ARを使った事業を始めようとしている方は、“ARはテクノロジーの一種だ”という認識から離れて、この世界にどのような意味づけをできるのかを考えてほしいですね。」

まとめ

ARは「現実を拡張する」という意味を持つことを考えると、確かに野村氏の言うとおり、単なるテクノロジー技術を指すのではなく現実世界を再構築できる可能性を秘めています。
現在、大手企業を中心にエンタメ領域、実作業領域などあらゆる方面でARが活用され始めていますが、今後さらに普及すれば導入コストは下がり、事業規模に関係なくARを活用できる時代がくるでしょう。

「現実世界にどのような意味を見出せるか」は「顧客に対してどのような価値を提供できる」かというビジネスの基本概念と共通するものがあります。「まだうちの企業は関係ない」と考えず、顧客満足度を高めるための1つの手段として、ARの活用も考えてみてもいいかもしれません。