アンケート調査のやり方と重要性を解説！データ分析の具体例も紹介

更新日: 2024年11月18日

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マーケティング施策や商品・サービスの改善に取り組む際は、ユーザーのニーズや動向を把握しておくことが重要です。アンケート調査を行うと、ユーザーに関する様々な情報を効果的に収集できます。

この記事では、アンケート調査の主な手法や重要性、アンケート調査とデータ分析の具体例、アンケート調査の手順について解説します。マーケティング施策に取り組む上で、アンケート調査の実施を検討している方はぜひ参考にしてください。

この記事で紹介するデータは、あくまでも株式会社ヴァリューズによるアンケート調査の結果です。

アンケート調査の主な手法

アンケート調査を行う方法には、大きく分けてオンラインのものとオフラインのものがあります。

オンラインのアンケート調査では、メールやフォームを通じて対象者からの回答を得たり、アンケート調査向けのシステムを使ったりすることが一般的です。オフラインのアンケート調査には、郵送物による調査や街頭調査などが含まれます。

オンラインの調査の方が手間やコストを抑えやすく、比較的短期間でデータを集めやすい傾向があります。この記事では、主にオンラインのアンケート調査について解説します。

アンケート調査が重要な理由

アンケート調査は、ビジネスにおける様々な場面で有効な取り組みです。ここでは、アンケート調査が重要な理由として、次の3つについて解説します。

ユーザーの動向を定量的に把握するため
マーケティング施策の精度を高めるため
商品・サービスの改善点を見つけるため

ユーザーの動向を把握するため

アンケート調査を行うことで、ユーザーが求めている商品やサービス、解決したい課題などが把握できます。

印象や経験といった主観的な情報をもとにユーザーについて考えると、実態と異なってしまう場合があるため注意が必要です。客観的な事実としてユーザーの動向を正しく把握するために、アンケート調査を行う必要があります。

マーケティング施策の精度を高めるため

アンケート調査によって自社のターゲットユーザーへの理解が深まると、マーケティング施策の精度を高めやすくなります。

例えば、自社のターゲットユーザーがよく見ている媒体が分かれば、広告配信先として選ぶことが可能です。また、ユーザーの興味関心に関するアンケート結果をもとに、Webサイトのキャッチコピーを作ることもできます。

商品・サービスの改善点を見つけるため

商品やサービスの改善点を見つけ、ブラッシュアップしていくためにも、アンケート調査が重要です。既存顧客に対するアンケート調査で、商品やサービスに対する意見を聞くことで、まだ満たされていないニーズを把握し改善に役立てられます。

アンケート調査とデータ分析の具体例

アンケート調査で得られたデータを分析すると、ユーザーについて様々な動向を把握できます。

ここでは、アンケート調査とデータ分析の具体例として、株式会社ヴァリューズが行ったスマートフォンユーザーを対象とした携帯電話会社の乗り換えに関する調査結果を紹介します。

携帯電話会社の強みに関する調査
携帯電話会社の乗り換え先についての調査
乗り換え検討者のニーズに関する調査

携帯電話会社の強みに関する調査

スマートフォンのユーザーが携帯電話会社と契約した理由に関するアンケート調査からは、各社の強みが読み取れます。

次の画像の左側にある図は、契約理由に関するアンケート結果を「コレスポンデンス分析」という手法で整理したものです。コレスポンデンス分析とは、2つの質問に対する回答データを散布図として表す手法で、ブランドに対するイメージなどを分析する際に用いられます。

携帯電話会社の強みに関する調査データ

出典：スマートフォンの通信事業者別ユーザー調査結果レポート

コレスポンデンス分析の図では、マップ上の原点からの方向が近いものほど関連性が強いことがポイントです。上記の画像の例では、NTTドコモやau、ソフトバンクの3社は「信頼できる」や「ブランドイメージが良い」といった理由での契約が多いことが読み取れます。

一方、マップ上の右側に位置しているRakuten UN-LIMITや楽天モバイル、Y！mobile、UQ mobileなどは、キャンペーン内容や自分に合ったプランがあること、他社よりも安いことなどが主な契約理由です。画像の右側にある満足度に関するアンケートの表でも、1位の項目に「月額費用」が挙げられています。

このように、ユーザーへのアンケート調査から、各社の強みを把握することが可能です。

携帯電話会社の乗り換え先についての調査

下記の画像は、携帯電話会社の乗り換え先に関するアンケート調査の結果をまとめたものです。左から順番に、変更前の会社、現在契約している会社、今後切り替えを検討している会社の回答者数の割合がランキング形式で表示されています。

携帯会社の乗り換え先に関する調査データ

出典：スマートフォンの通信事業者別ユーザー調査結果レポート

この表からは、3大キャリアを合計したユーザーの割合が変更前で87.9%、現在で70.7%、今後の検討で65.5%と下がっていることが読み取れます。一方、Y！mobileやUQ mobileなどのサブブランドと楽天モバイルのユーザー割合は、変更前で6.2%、現在で14.7%、今後の検討で19.0%と上昇傾向です。

これらの情報から、全体的に3大キャリアからサブブランドへ乗り換えたいユーザーが多いことが読み取れます。