飲食店や整骨院など店舗の商圏調査にあたって、地図を利用する方は多いでしょう。
しかし、実際に道路地図を購入してきて、店舗を中心にして距離に合わせた同心円を描く作業は想像以上に手間のかかるものです。

そんな時には 自動で同心円を描けるマップツールを活用しましょう。
今回は同心円が描ける無料のマップツールを6つご紹介します。
商圏調査はマーケティングの基本となるものです。面倒な作業はツールに任せて、計画づくりや市場調査に集中できるようにしましょう。

商圏は何キロで設定すべき?

商圏とは店舗に集客できる範囲のことであり、商材や立地によって含める範囲は異なります。
距離で商圏を区切る場合の代表的な基準は以下の3つです。

【第1次商圏(最寄品商圏)】
 食料品や日用雑貨など買い求めるため、ほぼ毎日来店する可能性のある範囲。徒歩で10~15分程度の距離。
 【第2次商圏(中間品商圏)】
 ドラッグストアなど、週1,2回の頻度で来店する範囲。自転車で10~15分程度の距離。
 【第3次商圏(専門品商圏)】
 家電や家具など、月1回~3ヶ月に1回の頻度で来店する範囲。車や自動車で30~40分程度の距離。

このように商圏は扱う商材によって変わります。
実際に商圏を設定する際には上記のような距離による区分以外にも、必要に応じて市町村や商業エリアなどで分けるようにしましょう。

また、競合店の立地や地域性も加味する必要があります。
例えば、過疎地域と都心部のような人口密集地では同じコンビニエンスストアでは、利用客の居住範囲は大きく異なります。
まず自分の店舗に訪れている顧客に対して調査を行い、交通手段は何を使ってどのエリアから来客しているのか確認した上で地図の落とし込み商圏を設定するようにしましょう。

参考:
商圏調査を行う
商圏とは?|株式会社パスコ
[商業立地1] 商圏(1)|日本リサーチセンター

同心円が描ける無料マップツール5選

商圏を地図に落とし込む作業を行う時、地図に手書きで記入する作業は手間がかかるでしょう。しかし、Web上でやろうと思ってもGoogleマップでは同心円状に線を記載する機能はないため、困ってしまう方も多いのではないでしょうか。

そんな時に便利なのが、個人や企業が提供しているマップツールです。
Googleマップを元に開発したものであれば情報としての信ぴょう性も高く、企業でも利用しやすいでしょう。

1.j STAT MAP

スクリーンショット_2017-03-15_17.58.53.png
https://jstatmap.e-stat.go.jp/gis/nstac/index.html

「j STAT MAP」は総務省統計局及び独立行政法人統計センターが提供している市場分析の為のマップツールです。

地図上で同心円を描くだけでなく、自分で多角形を形成することもできます。
市町村や自動車による利用時間によって線を区切ることも可能です。

国勢調査や経済センサスなどの統計データ元にした年代別などの人口データを地図に落とし込むことで、さらに深い商圏分析も行えるでしょう。
また、作成した地図データはレポートとしてExcel形式でダウンロードできます。

操作マニュアルも配信されているので、気になる人は参照してみましょう。

2.地図に円を描く (Google Maps API V3版)

地図に円を描く__Google_Maps_API_V3版_.png
http://www.nanchatte.com/map/circleService.html

こちらのツールではGoogleマップを元にして、任意の地点ごとに同心円を作成できます。
地図上に地点を登録し、半径や円の色を決めてクリックするだけで地点を中心とした円を作成できます。

円の色や枠取りの仕方などを変えられるだけでなく、修正も行えるので自分の必要なものに合わせて細かく作成していくことができます。
複数の地点ごとに同心円が作成できるので、複数店舗の商圏を1つの地図でみたい時にも重宝するでしょう。

3.Googleマップで等距圏・方位線を表示する

Googleマップで等距圏・方位線を表示する.png
http://user.numazu-ct.ac.jp/~tsato/webmap/sphere/concentric/

地点を中心に等間隔の同心円を自動で生成するツールです。
距離は自由に変えられますが、線や円の色は決められません。

シンプルなツールなので、素早く距離を調べたい時に便利でしょう。

4.はんけい

はんけい_地図を使って半径を調べるサイト_.png
https://www.cloudwoods.jp/hankei/pc/

「はんけい」では、赤・緑・青の3種類の同心円をワンクリックで作成できます。

地点ごとに設定を変えて、複数の円を作成することもできます。
メートル単位での設定もできるので人口密集地など商圏の狭い店舗にとって役に立つでしょう。

5.同心円地図

同心円地図.png
http://odomon.net/ds/

登録した地点から1km・5km・10kmの同心円を描くツールです。
登録地点を中心として別の地点との距離を表示することもできるので、競合店との距離もすぐに測れます。

同心円を描く距離間隔の設定はできないので、注意してください。

6.おでかけマップ

円を描く___おでかけマップ.png
http://www.odekakemap.com/circle/

「おでかけマップ」では、距離と色を設定した同心円を描くことができます。
削除機能を利用すれば、1つ1つの円を削除することが可能です。

地点は複数設定できるので、自社の他店舗や競合店との商圏がかぶっていないかのチェックもすぐに行えます。

まとめ

商圏は扱う商材によって異なり、商材によって以下のような商圏設定を行うのが一般的です。

【第1次商圏(最寄品商圏)】
 食料品や日用雑貨など買い求めるため、ほぼ毎日来店する可能性のある範囲。徒歩で10~15分程度の距離。
 【第2次商圏(中間品商圏)】
 ドラッグストアなど、週1,2回の頻度で来店する範囲。自転車で10~15分程度の距離。
 【第3次商圏(専門品商圏)】
 家電や家具など、月1回~3ヶ月に1回の頻度で来店する範囲。車や自動車で30~40分程度の距離

ですが、実際に商圏を設定する際には、店舗を利用している顧客層を確認しながら、川や高速道路のような地理的条件や競合店の存在などを加味して決めるようにしましょう。
その際には距離だけを考慮した同心円だけでなく、商圏にすべきエリアを追加したり、削除しながら精査する必要があります。

商圏を設定したら、市場分析を行い次の施策に活かせるようにしていきましょう。