Webサイトに携わっていると、日々の業務の中で画像の編集作業は意外と発生するものです。SNSや広告媒体に投稿するための画像サイズの微調整、トリミング、明るさ変更くらいの修正であれば、Webデザイナーの手を煩わせずに、自力で済ませてしまいましょう。

そんなときに便利なのが無料画像編集ソフトの「GIMP(ギンプ、ジンプ)」です。GIMPは、画像編集ソフトの中でも歴史が長く、初心者から上級者まで幅広く活用されています。

今回は、GIMPの使い方について詳しく解説します。

目次

  1. GIMP(ギンプ、ジンプ)とは
  2. GIMP(ギンプ、ジンプ)のインストール方法
  3. GIMP(ギンプ、ジンプ)の画面説明
    1. シングルウィンドウモード
  4. 画像の準備
    1. 開く
    2. 保存
  5. 画像の加工方法
    1. サイズ変更
    2. トリミング(切り取り)
    3. 彩度(鮮やかさ)
    4. 明るさ・コントラスト
  6. テキストを入れる

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GIMP(ギンプ、ジンプ)とは

1.png
出典:GIMP

GIMPは、1996年に提供開始された無料のペイント・画像加工ソフトです。無料でありながら、有償のペイントソフトと同等の豊富な機能を備えており、ペイントソフトとしても、高度な写真レタッチソフトとしても、幅広く愛用されています。プラグイン・機能拡張も豊富で、スクリプト処理を用いて開発者向けの使い方も可能です。

GIMP(ギンプ、ジンプ)のインストール方法

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出典:GIMP

GIMPのページの上段にあるDOWNLOADボタンをクリック。ここではWindowsでのインストール方法を紹介します。

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「Download GIMP X.X.XX directly」ボタンをクリックします。X.X.XX部分はバージョン名です。

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任意のフォルダを選択し、ファイルを保存します。

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保存されたファイルを起動します。残念ながら日本語版はありませんので、EnglishのままでOKボタンをクリックします。

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Installボタンをクリックします。

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インストールが進行しますので、そのまま待機します。

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インストールが完了すると完了メッセージが表示されます。Finishボタンを押してウィンドウを閉じてください。

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ソフト起動時は、各種設定のため少し時間がかかりますが、そのまま待機します。

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起動が完了すると、3つのウィンドウが表示されます。

GGIMP(ギンプ、ジンプ)の画面説明

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GIMPを開くと上記の画面が表示されます。それぞれの役割は以下を参考にしてください。

1. ツールボックス: (道具箱) : 画像を加工するアイコンボタンが並んでいます。 
2. ツールオプション: ツールボックスで選択中のツールの詳細を設定します。
3. 画像ウィンドウ: 加工中の画像が表示されます。
4.ドック: レイヤー、 チャンネル、 パス、 作業履歴が表示されます。
5.ドック: ブラシ、パターン、グラデーションを選択します。

1. シングルウィンドウモード

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初期状態では3つのウィンドウが開いていますが、誤って閉じてしまったり、移動させにくかったりと、不便な場合があります。シングルウィンドウモードでは、3つのウィンドウを1つにすることが可能です。

メニューバーの「ウィンドウ」>「シングルウィンドウモード」を選択します。

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すると、3つのウィンドウが1つになります。

以降は、シングルウィンドウモードで説明を進めましょう。

画像の準備

1. 開く

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メニューバーの「ファイル」>「開く/インポート」をクリックします。

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開きたい画像を選択し、「開く」ボタンをクリックします。

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画像が開きます。

2. 保存

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画像をJPG、PNGなどの形式で保存する場合は、メニューバーの「ファイル」>「名前を付けてエクスポート」を選択します。

一般的なソフトでは、新規画像を保存するとき「名前を付けて保存」をクリックしますが、GIMPでは「名前を付けて保存」を選択すると、.xcf形式のファイルしか保存できないので注意してください。

18.png
エクスポート先のフォルダを選択し、ファイルに任意の名前を付けます。ファイル形式は「エクスポートされたすべての画像」プルダウンから選択します。最後に、「エクスポート」ボタンをクリックすれば、画像をローカルに保存できます。

画像の加工

1. サイズ変更

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画像を拡大縮小しサイズ変更するには、ツールボックスから赤枠で囲んだ拡大・縮小ボタンを選択します。

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ボタンをクリックした後、画像の中をクリック。格子状のグリッドと、拡大・縮小ウィンドウが表示されます 。

21.png
四隅の四角をクリックすると、画像の拡大縮小が可能です 。Shiftキーを押しながらドラッグすると、画像の縦横比を維持できます。

22.png
拡大・縮小ウィンドウに直接画像サイズを入力する方法でも、サイズを変更できます。 完了したら、拡大縮小ボタンをクリック。

23.png
画像の拡大縮小が完了すると、画像のサイズとキャンバスのサイズがずれ、画像の一部が表示されなかったり、画像の後ろが黒い余分なスペースが表示されたりすることがあります。この場合、キャンバスサイズを修正。

24.png
メニューバーの「画像」>「キャンバスをレイヤーに合わせる」を選択します。

25.png
キャンバスと画像のサイズが一致し、画像が正しく表示されます。

2. トリミング(切り取り)

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画像の一部をトリミングするには、ツールボックスから切り抜きボタンを選択します。

27.png
切り抜きたい部分をドラッグで選択します。

28.png
範囲選択後に細かい調整が可能です。左側のツールオプション内の「値を固定」では、縦横比を固定したままトリミング範囲を変更できます。「左上角の座標」では、画像内の座標でトリミング位置を指定可能。「サイズ」では値でトリミングのサイズを指定できます。

3. 彩度(鮮やかさ)

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画像の彩度を変更するには、メニューバーの「色」>「色相-彩度」を選択します。

30.png
色相-彩度のウィンドウが表示されます。色相・輝度・彩度のスライダーを左右に動かすことで、値を調節可能です。右側に直接値を入力することもできます。「色のリセット」ボタンをクリックすると、色ごとに変更を元に戻せます。

全ての変更を元に戻すには「リセット」ボタンを、変更を反映するには「OK」ボタンをクリック。

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色相・輝度・彩度をそれぞれ50にした状態です。

4. 明るさ・コントラスト

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画像の明るさ・コントラストを変更するには、メニューバーの「色」>「明るさ-コントラスト」を選択します。

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明るさ-コントラストのウィンドウが表示。明るさ・コントラストのスライダーを左右に動かすことで、値を調節できます。右側に直接値を入力することも可能です。

すべての変更を元に戻すには「リセット」ボタンを、変更を反映するには「OK」ボタンをクリックします。

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明るさのみを100にした例です。

テキストを入れる

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画像を開き、「A」のアイコンをクリックします。

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テキストを入れたい箇所を選択して、入れたい文字を入力します。文字の色や大きさ、間隔、フォントの種類など、細かい設定も可能です。

GIMP(ギンプ、ジンプ)はハイクオリティな無償ペイントソフト

WindowsでもMacでも使える無料のGIMPは、有償のペイントソフトにも劣らない豊富な機能を備えています。はじめのうちは多くの機能に戸惑うかもしれませんが、使用者の上達に応じて末永く使えるソフトです。日々のちょっとした画像編集から使い始めて、少しずつ使いこなしていきましょう。

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