2017年4月中旬からTwitterを中心としてネットのトレンドに上がっている「Mastodon(マストドン)」というSNS、「聞いたことはあるけど、よくわからない」という方も多いのではないでしょうか。

今回は、Mastodon(マストドン)の特徴と登録方法を簡潔に説明します。
Mastodonは収益の確保に伸び悩み、買収の話も持ち上がっているTwitterに代わるSNSとして注目されており、企業にとっても見逃せない存在でしょう。
一方では、個人の開発者が作成したSNSということもあり、サーバーの脆弱性が課題として挙がっています。企業としてアカウントを作成する前に正しい特徴と注意点を掴んでおきましょう。

参考:
[Twitterが独自の経営を続けていくには?(Googleによる買収もMBOもされないとして)]
(http://jp.techcrunch.com/2016/10/14/20161007you-cannot-take-twitters-freedom/)
[ポストTwitter? 急速に流行中「マストドン」とは]
(http://www.sankei.com/economy/news/170416/ecn1704160006-n1.html)

Mastodon(マストドン)とは?

Mastodon(マストドン)とは、ドイツ在住のEugen Rochko氏が開発したTwitterに似たシステムのSNSです。

2017年4月中旬からTwitterを中心として話題になり、イラストコミュニケーションサイトpixivによるインスタント(サーバー)の開設もニュースとなりました。

mastodon.social___Mastodon.png
https://mastodon.social/about

約1万2800年前を境に絶滅したとされるゾウの仲間「マストドン」がサービス名の由来であり、Twitterで言う「ツイート(Tweet:呟き)」の代わりに、ゾウが鳴くことを指す「トゥート(toot)」という投稿が中心となっています。

トゥートは500文字までのテキストで構成されており、GIFや動画といったコンテンツも合わせて投稿できます。他のユーザーをフォローして、トゥートをチェックしたり、「ブースト(Twitterでいうリツイート)」して拡散したりといった機能がTwitterに似たシステムが特徴でしょう。

参考:
人間による乱獲、マストドンの骨解析
[Googleトレンド]
(https://trends.google.co.jp/trends/explore?date=today%2012-m&q=%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%89%E3%83%B3)
[今話題のマストドンはじめたよ!pixivがPawooをリリース!]
(http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=62406690)
「この火が消えないうちに」pixivが「マストドン」にいち早く企業として参入したわけ

TwitterとMastodonの違い

では、TwitterとMastodonは何が違うのでしょうか。
最大の違いは「インスタンス」という独自の概念にあります。

1.インスタンス

インスタンスとは、サーバーに結びついたグループのことで、個人でも企業でも自由に作成できます。Mastodonは登録時にインスタンスを選択し、インスタンス同士は「連邦」としてゆるい結びつきを形成します。

2017年4月17日現在870ものインスタンスが存在しており、ユーザーは自分のつながりたい相手に合わせた登録ができます。

参考:
Mastodon instances

2.複数のタイムライン

Twitterではフォローしたユーザーのツイートを確認できるタイムラインを閲覧できます。
それ以外に特定のユーザー群のツイートを見る場合はリストとしてまとめ、TweetDeckを利用してリストごとに複数のタイムラインを形成するか、通常のタイムラインから切り替えて確認する必要があるでしょう。

Pawoo_パウー_.png

一方、Mastodonでは、上記のようにデフォルトで複数のタイムラインが形成されています。

1.ホーム(HOME)

フォローしているユーザーのトゥートが時系列で並びます。

2.ローカルタイムライン(Local timeline)

同じインスタンスに所属している人のトゥートがすべて時系列で表示されます。

3.連合タイムライン(Federated timeline)

他のインスタンスのユーザーをフォローすることを「リモートフォロー」といい、連合タイムラインでは同じインスタンスに所属している人のトゥートと、同じインスタンス内の人がリモートフォローしているユーザーのトゥートが表示されます。

そのため、連合タイムラインには自分の所属しているインスタンス以外の人のトゥートが表示されているので注意してください。

参考:
[ポストTwitter? 急速に流行中「マストドン」とは]
(http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1704/13/news131.html)

Mastodonの登録方法

Mastodonは以下の5ステップで登録できます。

1.[Mastodonトップ画面](https://mastodon.social/about)よりインスタンスを追加をクリック
2.所属するインスタンスを登録
3.ユーザー情報を登録
4.送信されてくるメール内に含まれる認証URLをクリック
5.登録完了

1.Mastodonトップ画面よりインスタンスを追加をクリック

mastodon.social___Mastodon.png
https://mastodon.social/about

トップ画面から 「the various other public instances to sign up!」をクリックします。

2.所属するインスタンスを登録

スクリーンショット_2017-04-17_14.08.15.png
インスタンスがランダムで表示されるので選択します。
日本国内のユーザーが多く集まっているインスタンスや、特定の作品が好きなユーザーが集まっているインスタンスなどがあるので「More info」よりインスタンスの情報をチェックし、好きなインスタンスの「Regiater」をクリックして登録しましょう。

3.ユーザー情報を登録

スクリーンショット_2017-04-17_14.12.09.png

インスタンスを追加すると、上記のようにユーザー登録画面が表示されます。
ユーザー名・メールアドレス・パスワードを設定して「参加する」をクリックしましょう。

4.送信されてくるメール内に含まれる認証URLをクリック

入力したメールアドレス宛に認証URLが送信されます。
この時、登録しようとしたインスタンスのサーバーがダウンしている場合、メールが送信されなかったり、遅くなったりする可能性があるので注意してください。

5.登録完了

登録が完了するとこのようにタイムラインがチェックできるようになります。

Pawoo_パウー_.png

トゥートごとに公開設定が変えられるだけでなく、「CW(Contents Warning:コンテンツワーニング)」という注意書きを添えることができます。

Pawoo_パウー_aa.png

CWを設定したトゥートは他のユーザーから見ると注意書きが記載されている横に「もっと読む」というボタンが設置されており、そのボタンをクリックして初めてユーザーはトゥート本文の内容を読めるようになります。

スクリーンショット_2017-04-17_15.19.04.png

画像をアップロードする際には上記のように「NSFW(Not Safe For Work)」というボタンを選択することができ、他のユーザーからは画像をクリックするまで内容が確認できなくなります。

Mastodonを利用する上での注意点

Mastodonは4月17日現在、30万人ほどのユーザーがいます。
ですが、個人企業問わずインスタンスを立ち上げられることもあり、サーバーによっては負荷に耐えきれないといった問題があります。

作成したアカウントを削除する機能が実装されていないこともデメリットでしょう。

参考:
[日本最大の「マストドン」サーバがクラウド移転へ 「データ消えるかも」]
(http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1704/14/news115.html)
Delete account function?

まとめ

MastodonはTwitterによく似たSNSです。インスタンスというサーバーごとのまとまりを構築できるのが、Twitterとの最大の違いです。
インスタンスは個人企業問わず立ち上げることができるので、1社にSNSの管理権限が集中することを防げます。

また、トゥートごとに非公開設定が行えるだけでなく、CWやNSFWといった機能を利用してトゥートごとの閲覧制限を行いやすいのも特徴的でしょう。

現在広告メニューはでておらず、企業であっても通常の投稿形式でしかユーザーに対して案内は行えません。また、他社のサーバー(インスタンス)を利用する場合、サーバーの保守管理が十分でなく、利用制限がかかる可能性があるでしょう。

多くの企業にとっては今すぐTwitterから切り替えを行うよりも、様子を見ながら運用を検討するという段階かもしれません。
現在のSNS運営状況や、自社のターゲット像に合わせて検討してみましょう。