テキストにも使えるバージョン管理システム4選

WordやExcelなどでも、保存するごとにファイルの名称を変えていけばバージョン管理は行えます。ですが、1つ1つ保存していては手間がかかるばかりか、旧バージョンと新バージョンでどこか違うのかわからなくなってしまうかもしれません。

バージョン管理を行える専用ツールを使えば1つのファイル上でも、変更されるごとに情報が保存されていきます。無料で使えるバージョン管理システムを紹介するので、気になるものがあったら使ってみましょう。

1.Git

Git.png
https://git-scm.com/

「Git」はプログラムのソースコードを保存・管理できるバージョン管理ツールです。

もともとはプログラマー向けのツールではありますが、テキストファイルの管理にも利用できます。

変更履歴を残したり、変更する前の状態に戻したりといったことが可能になるだけでなく、変更された箇所を確認することもできます。また、複数のサーバーを利用した分散型のツールなので、保存した情報が失われる可能性が低いのも利点でしょう。

2.Googleドキュメント

Google_ドキュメント___オンラインでドキュメントを作成、編集できる無料サービス.png
https://www.google.com/intl/ja_jp/docs/about/

Googleドキュメント」は、Googleが提供している文書作成ソフトです。
ブラウザ上で操作でき、作成した内容はクラウドに自動で保存されます。

Googleドキュメントは変更履歴が保存されるだけでなく、履歴をもとに変更前の状態に復元することもできます。複数メンバーでの編集の場合、メンバーごとにどういった修正を行ったかわかるのもメリットでしょう。

ただし、容量の節約にため、変更履歴が統合されてしまう可能性もあります。
重要な書類に対するバージョン管理などでは使わないようにしましょう。

参考:
[Googleお役立ちテクニック - Googleドライブで「版」を管理する | マイナビニュース] (http://news.mynavi.jp/articles/2016/09/12/google-tips032/)
[ファイルの変更内容を確認する |ドキュメント エディタ ヘルプ] (https://support.google.com/docs/answer/190843)

3.Subversion

Apache_Subversion.png
https://subversion.apache.org/

「Subversion」はソフトウェアの開発現場を中心に長年利用されてきたバージョン管理ツールです。
変更履歴の管理だけでなく、変更前と変更後の差分だけを抽出して確認できます。

参考:
Subversion の基礎勉強 〜Subversion によるバージョン管理を使う〜 | バージョン管理システム入門(初心者向け)

4.AutoVer

Beanland__AutoVer.png
http://beanland.net.au/AutoVer/

「AutoVer」は、リアルタイムでバックアップが行えることが特徴のバージョン管理ツールです。プログラミングのソースコードを想定したツールではありますが、テキストファイルにも利用できます。

変更をおこなうごとにバージョンを保存できるだけでなく、変更前と変更後の比較も可能です。