一歩上のカメラマンに!色味を決める”ホワイトバランス”設定の秘訣
撮影シーン別のコツ
上記で説明したホワイトバランスですが、カメラにあらかじめシーン別のプリセットが用意されています。
慣れないうちはプリセットを利用し、慣れてきたら徐々に自分で微調整する、というように段階を踏んで覚えても良いかもしれません。
今回はビジネスシーンにも使える形で、よくあるプリセット5つを紹介します。
1. 白熱電球
白熱電球は中のフィラメントの素材である「タングステン」という名称で呼ばれることがありますので覚えておきましょう。
このプリセットは、これから紹介するなかでも1番青みがかって見え、企業の撮影シーンだと特にカフェなどのオレンジがかった間接照明を補正する際によく使います。
2. 白色蛍光灯
白色蛍光灯も白熱電球同様、赤いものを青く補正する際につかうプリセットです。
白い光を少し青みがかったように補正できるため、夜景などで利用する人が多い印象です。個人的にはイベントの登壇者をスマートに見せたい時や、被写体の肌を白っぽく見せたい時などによく使います。
3. 晴天
「晴れ」や「太陽光」などと言われることもあるこのプリセットは、人の目で認識できる色温度(5000~5500K)に近く設定ができます。癖がなく基本となるプリセットですので、晴天の日中に外で撮影するシーンなどにあっています。
4. 曇天
曇天は曇り空などの際に赤く補正するプリセットです。
曇りの日に屋外で緑などの寒色系の色をとるときに使うことが多い印象です。個人的には青みがかった会議室などでのインタビュー撮影の際に無機質になりすぎないようにしたり、やわらかい雰囲気の人を補正する際などにも使ったりします。
5. 日陰
紹介した5つの中で1番赤く補正するのがこのプリセットです。
日陰の青さを補正する用途で設定されていますが、あまりにも赤く補正されるので、個人的にはあえて赤くしたい夕焼けや紅葉などを撮影する際に使っています。
まとめ
色味は写真の印象を決めるとても重要な要素です。実はホワイトバランスは色味を考える上での第1歩で、さらに「WB補正」といった調整や「RAWで撮影してツールで後に編集する」といったことをして色味を追求している人もいます。
ただ、そのレベルまで達している人は基礎となるホワイトバランスをちゃんと理解し、撮影時に完成イメージを持てるくらいまで練習を積んできた人たちです。
撮影の目的や被写体の印象などを考えながら調整し、より良い写真を撮っていきましょう!
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