今、音声がアツい。声にまつわる注目の流れを解説
人々のコミュニケーションツールとして、日常的に用いられるものの1つに「声」があります。
そんな音声が、私達の生活において、もっと重要なポジションを占めることになるかもしれません。
スマートフォンは、私達の生活における利便性を飛躍的に高めました。そして、音声×テクノロジーの分野もまた、同じような可能性を持っているのです。
また、音声は、最新のテクノロジー的な側面だけでなく、メディアの世界でも注目され始めています。
今回は、テクノロジーや発信の世界で「声」が注目される理由。そして、どのような世界をもたらすのかを考えます。
なぜ今、声が注目されているのか?
現在、声に注目が集まっている象徴と言えるものに、スマートスピーカーの存在があります。
スマートスピーカーとは、AIによる音声アシスタントを搭載したスピーカーを指します。AmazonやGoogleなどの大手企業がそれぞれスピーカーを発売しており、日本では2017年の後半頃から発売され始めました。
既にアメリカでは、6人に1人がスマートスピーカーを所持しているとのデータもあります。これからさらに普及が進むことが期待されています。
そして、スマートスピーカーの操作において重要な役割を示すのが、声なのです。
スマートスピーカーは、様々なアプリや機器とつながることで、従来のスピーカーの概念を覆すほど多くの役割を担うことができます。
そしてハンズフリーで操作できることも大きな利点で、日常の多くの機器操作や作業を簡単、そして便利なものにしてくれることが期待されます。
参考:
[Following Holiday Surge, One In Six Americans Owns A Voice-Activated Smart Speaker : NPR] (https://www.npr.org/about-npr/577007267/jan-2018-smart-audio-report)
スマートスピーカーが促進する流れ
具体的にスマートスピーカーが促進する流れとして予想されるのは、以下のようなものです。
スマートホームの可能性
スマートスピーカーの普及が促進する流れの1つとして考えられるものに、「スマートホーム」が挙げられます。スマートホームとは、家の中の電化製品や照明などをネットワークによってつなぎ、制御できる家のことです。
こうしたスマートホーム化において、スマートスピーカーが重要な役割を果たしています。
音声アシスタントを搭載したスマートスピーカーをあらゆる家電などに接続することで、音声により簡単に操作できる可能性を秘めているのです。
既に、こうしたスマートホーム化の動きは進んでおり、国内でも対応機器が存在しています。
例えば、家電製品メーカーのフィリップスが発売する照明「Hue」もこうしたスマートホーム端末の1つです。スマートスピーカーに接続し、音声で照明を操作することが可能です。
このような対応機器は、今後ますます増えていくでしょう。
定額制音楽サービスとの相性
スマートスピーカーの普及によって、ますます定額制音楽配信サービスの利用者拡大が予想されます。定額制音楽配信サービスとは、利用期間に応じて金額を支払い、対応している音楽が聴き放題になる形態のサービスです。
主要なスマートスピーカーを提供しているAmazon、Google、LINEなどの各企業は定額制の音楽配信サービスも展開しており、シェア獲得のため競争しています。
定額制音楽配信においては、特定の曲を聴くだけでなく、気分に応じた音楽を自動的に再生してくれる機能もあるため、より音楽を身近なものにしています。
この気軽さを活かすという点において、「盛り上がる曲をかけて」といった具合で声で簡単に操作ができるスマートスピーカーの存在は、非常に適していると言えるのです。
参考:
ASCII.jp:定額音楽配信サービスの利用率、1位が「Amazon Music」
本を読むのではなく、聴く時代に?
音声の可能性は、読書の分野でも見られます。
本の内容を音声で再生する、オーディオブックのサービスが登場し始めているのです。
例えば、Amazonが提供するオーディオブック配信の「Audible」というサービスがあります。オーディオブックとは、対応している様々なジャンルの本を、人の声によって音声化したものです。
オーディオブックのメリットは、手や目を使うことなく本が読めることによって、読書がより気軽に行えることです。
Audibleに加えて、先日Amazonが販売しているスマートスピーカー「Amazon Echo」に、Kindle本の読み上げ機能が追加されました。読める本の数も広がってきています。
こうした流れによって歩きながら読書をしたり、家事をしながら読書をするなど、本を読むことに対するハードルが下がると言えるでしょう。より広い層の人たちが本に触れることが予想されるのではないでしょうか。
また、スマートスピーカーはニュース記事の読み上げなどにも対応しており、情報収集の手段として、音声が活躍する機会が増えていくことが期待されます。
参考:
「アレクサ、本を読んで」Kindle本の読み上げにAmazon Echoが対応 - Engadget 日本版
Audible (オーディブル):本を自由に聴こう。|オーディオブック聴き放題サービス|Audible.co.jp
音声メディアの登場
音声に注目する流れは、情報収集だけでなく、情報発信においても見られます。
そうした例として紹介できるのが、ボイスメディアサービス「Voicy」です。
「声の持つ個性」に注目したこのサービス。当初はオーディションによって選ばれたパーソナリティ達が、メディアから提供を受けた文章コンテンツを読み上げるといったものでした。
しかし、時が経つにつれて、インフルエンサーや有名経営者など、より多様な人たちが配信を始め、「声のブログ」としての側面を持つようになりました。
聴く側にとっては、前述したオーディオブックなどのように、より気軽に情報に触れられるメリットがあります。
それに加えて発信者の中でも、個性や人間性が新しい形で表現出来、より思いが伝わりやすくなる方法として、声の持つ可能性に注目が集まっているのです。
参考:
“声のブログ”として注目集める「Voicy」が16人の投資家から2800万円を調達 | TechCrunch Japan
音声×テクノロジーはまだまだ黎明期
様々な音声の可能性について、事例を交えつつご紹介しました。しかしまだまだ発展途上であることも理解しておく必要があるでしょう。
例を挙げると、エルテックスの調査によれば、国内のスマートスピーカー所有率は2.5%。まだまだ日本国内において普及していると言えず、黎明期であることが伺えます。
メディアにおける音声×テクノロジーの動きも、注目を集めてから間もない状況です。
どれほどの早さで、そしてどれほどの広さで浸透していくのかはまだ未知数です。とはいえ、音声を軸としたメディアも登場していることからわかるように、その可能性は確かに認められ始めています。
参考:
EC・通販自主調査 : 第10回通信販売調査レポート Part1 | ECサイト・通販システム【統合構築】ならエルテックス
まとめ
スマートスピーカーの普及や、音声メディアの流行によって、「音声」に注目が集まっています。
今までのリアルなコミュニケーションを越えて、日常の何気ない機器の操作や、ネットでの情報発信、情報収集にも声が用いられ始めているのです。
今後も、AR分野など、音声とテクノロジーの関係性はより一層深まっていくことが予想されています。これからの動向に注目です。
- Googleとは、世界最大の検索エンジンであるGoogleを展開する米国の企業です。1998年に創業され急激に成長しました。その検索エンジンであるGoogleは、現在日本でも展開していて、日本のYahoo!Japanにも検索結果のデータを提供するなど、検索市場において圧倒的な地位を築いています。
- アプリ
- アプリとは、アプリケーション・ソフトの略で、もとはパソコンの(エクセル・ワード等)作業に必要なソフトウェア全般を指す言葉でした。 スマートフォンの普及により、スマートフォン上に表示されているアイコン(メール・ゲーム・カレンダー等)のことをアプリと呼ぶことが主流になりました。
- Googleとは、世界最大の検索エンジンであるGoogleを展開する米国の企業です。1998年に創業され急激に成長しました。その検索エンジンであるGoogleは、現在日本でも展開していて、日本のYahoo!Japanにも検索結果のデータを提供するなど、検索市場において圧倒的な地位を築いています。
- シェア
- シェアとは、インターネット上で自分が見つけて気に入ったホームページやブログ、あるいは、Facebookなど自分自身が会員登録しているSNSで自分以外の友達が投稿した写真、動画、リンクなどのコンテンツを自分の友達にも共有して広めたいという目的をもって、SNSで自分自身の投稿としてコンテンツを引用し、拡散していくことをいいます。
- コンテンツ
- コンテンツ(content)とは、日本語に直訳すると「中身」のことです。インターネットでは、ホームページ内の文章や画像、動画や音声などを指します。ホームページがメディアとして重要視されている現在、その内容やクオリティは非常に重要だと言えるでしょう。 なお、かつてはCD-ROMなどのディスクメディアに記録する内容をコンテンツと呼んでいました。
- ブログ
- ブログとは、ホームページの一種です。運営者はブログシステムに登録し、利用開始をすることで、ホームページ制作のプログラム技術を修得する必要なく、本文のみを投稿しつづければ、公開・表示はおろかページの整理や分類なども効率的に行えるシステムを言います。
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