SNSで自社サービス・商品やブランドに興味を持ってもらうため、各社様々なSNSキャンペーンを実施しています。

うまく利用すればフォロワー増やファンの獲得に繋がるSNSキャンペーンですが、認知もされず、盛り上がらずに終わってしまえば十分な成果が得られません。

今回は2018年にSNSで話題になったキャンペーン事例を4つ紹介します。

「これからSNSでどんなキャンペーンを打ち出そうか」と考えているSNS担当者は参考にしてみてください。

慣れ親しんだ商品の人気を競う「きのこの山・たけのこの里 国民総選挙」

誰もが知っているチョコレート菓子「きのこの山」と「たけのこの里」。「この2つのうちどちらが好きか」という論争は、以前からファンの間で議論されているものでした。

それを利用して株式会社明治は、きのこの山とたけのこの里の人気を競うSNSキャンペーン「きのこの山・たけのこの里 国民総選挙」を開催しています。

派閥は日本の総選挙に似せた「きのこ党」と「たけのこ党」、さらにどちらも好きなユーザーに向けた「どっちも党」の3つの党。

ポップなポスターやマニフェストをつくり、勝利した党はマニフェスト実現に向けて努力するなど、アンケートの域を超えたリアルな総選挙が実施されています。

また、キャンペーンサイトからの投票は1票としてカウント、Twitterでは1ツイートすれば10票入るなどして票数を変え、うまく拡散してもらえる工夫もなされています。

さらに本キャンペーンでは、総選挙後のストーリーとして各党のマニフェストも用意。キャンペーンが終了した現在も、どのマニフェストが実行されるのか、Twitterアカウントの動向から目が話せません。

開催中のみならず、終了後もユーザーからの注目を集めているSNSキャンペーンです。

参考:
きのこの山・たけのこの里 国民総選挙2018

お気に入りの場所で愛車の写真を撮るトヨタのキャンペーン

トヨタ自動車株式会社は、Facebook上で『【My TOYOTA × Fun to Go!】 ~あなたの愛車 in 『北海道』 のお写真を募集します!~』というキャンペーンを開催しました。

北海道の風景とともにトヨタの車の写真を撮り、投稿するというものです。

これはトヨタユーザーがどれだけトヨタ車を愛用しているかがわかるだけでなく、北海道の観光誘致にもつながるため、より多くの人がWin-Winになれるキャンペーンだと言えます。

写真投稿のハードルは高いですが、投稿された写真はトヨタのホームページやSNSで紹介されたり、Facebookページのカバーになれたりのチャンスもあるのです。

あえて限られた人しか投稿できないキャンペーンにすることで、トヨタ愛好家の心を掴むSNSキャンペーンとなりました。

老若男女笑顔になれる3つのハーベストキャンペーン

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引用:ハーベスト スマイルフォトキャンペーン

株式会社東ハトは、自社商品の「ハーベスト」という薄焼きクッキーを使ったキャンペーンを開催しました。

・ハーベストを食べている写真を撮る『スマイルハーベスト』
・ハーベストを使ったアレンジメニューを撮る『アレンジハーベスト』
・ハーベストに顔を描いて写真を撮る『らくがきハーベスト』

この3つの中からテーマを選んでInstagramやTwitterに投稿することで、Quoカードやお菓子の詰め合わせ、新商品などが当たるキャンペーンです。

SNSアカウントをフォローしてもらって投稿するため、SNSを通じて自社商品が目に触れる回数が多くなります。

また、当選枠が合計1500名と多いことから「自分も応募してみようかな」と応募する人が増えているようです。当選枠を多くすることが、キャンペーンの盛り上がりに繋がったと言えるでしょう。

一生分の本が貰える!?hontoの平成最後のキャンペーン

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引用:honto 平成最後の読書一生分プレゼントキャンペーン

ハイブリッド型総合書店hontoは『平成最後の読書一生分プレゼントキャンペーン』と題した大規模なSNSキャンペーンが開催されました。

「応募する」のボタンをクリックするだけで応募できるのですが、「平成プレイバック」という機能で表示された平成のイラストをTwitterに投稿すると、当選確率が10倍にアップするというものです。

イラストも平成を感じさせるものばかりでおもしろいですし、それだけでシェアしたくなります。

さらに「当選確率が10倍もアップ」という特典をつけることで、ユーザーの「投稿してみようかな」という気持ちを後押しするキャンペーンになっています。

シェアすることで多くの人が笑顔になれるSNSキャンペーンを

SNSキャンペーンがうまくいけば拡散されて自社の認知度アップだけでなく、売上や申し込みなどのコンバージョンにもつながります。

どんなキャンペーンだったら興味を持ってもらえるか、SNSで投稿しようと思ってもらえるかを考えつつ、新たなキャンペーンを考えてみましょう。

また今年は、「平成最後の〜〜」を掲げたキャンペーンがいくつか見られました。SNSでキャンペーンを行うときには、時代や季節のトレンドに合わせたキャンペーンを考えてみるのもおすすめです。