
タニタ、ドン・キホーテのTwitterに学ぶ、SNSコミュニケーション術
- 2018年12月6日
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SNSは、企業が一方的に情報を発信するだけではなく、 ユーザー と相互コミュニケーションがとれるという特徴があります。その特性を活用すれば、ブランド好感度や顧客満足度の向上にも繋げていくことも可能でしょう。
しかしながら、自社の企業 アカウント でどのようにユーザーとコミュニケーションをとっていくべきなのか悩んでいるSNS担当者も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、 Twitter で積極的にユーザーとコミュニケーションをとっている企業 アカウント を参考に、SNSコミュニケーションのコツを探っていきます。
SNSでのコミュニケーション方法に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
SNSコミュニケーションのパターン
タニタに学ぶ、親しみやすい友人のような対応の Twitter 運用
株式会社タニタの
Twitter
アカウント
は、通称「中の人」のユニークな投稿で人気を集めています。
投稿している内容を見てみると、企業情報や自社の商品情報を紹介するだけではなく、まるで友人の
Twitter
を見ているかのような「企業
アカウント
らしからぬゆるい投稿」が目立ちます。
例えば、「〇〇な人RT」というような投稿をして、 ユーザー にリツイートを促したり、食べ物や天気に関するツイートをしたりと、 ユーザー が思わず反応したくなってしまうような投稿をしています。
また、他社の企業 アカウント とも積極的に交流しているのも大きな特徴です。特にシャープ株式会社との掛け合いは有名で、2つの アカウント が擬人化され書籍が発売されるほど多くのファンを集めています。
しかし、タニタの Twitter は「ただゆるい」だけではありません。時には、 ユーザー が投稿したタニタ製品に関する投稿をリツイートしたり、 ユーザー が挙げている疑問や質問にリプライを送ったりしながら、丁寧にコミュニケーションをとっていることがわかります。過去には、 ユーザー のリプライから他社との新たな交流が生まれ、コラボレーションが生まれたこともあるほどです。
毎日見ていて楽しい「ゆるい投稿」の中にも、自社に関する話題をしっかり取り上げたり、 ユーザー の声を受け止めたりしている姿勢が、多くのファンを生み出すことに繋がっていると言えるでしょう。
ソフトバンクでは真摯な個別サポートに Twitter を活用
相互コミュニケーションが取れる特性を利用して、顧客のサポートにSNSを用いる例もあります。
ソフトバンクでは、企業の公式 アカウント とは別に顧客のサポート専用 アカウント 「カスタマーサービス担当」を開設しています。そして、このサポート専用 アカウント をソフトバンクの公式ホーム ページ でも、お問い合わせ窓口として紹介しています。
サービスや商品に対して ユーザー に疑問や不満がある場合、従来であれば ユーザー は店舗へ足を運んだり、メールや電話で問い合わせたりする必要がありました。それは ユーザー にとって手間であり、場合によってはサービスの解約にも繋がってしまいます。
しかし、SNSであれば、投稿に「@ ユーザー ID」をつけるだけで気軽に質問ができます。 ユーザー にとって簡単に質問ができ、SNS上で返信が受け取れることは大きなメリットと言えるでしょう。これらの質問に丁寧に回答し、 ユーザー の疑問や不満を解決することは、顧客満足度の向上やブランド好感度アップに繋がります。
また、ソフトバンクのサポート専用 アカウント は、自社のサービスや製品に関して「困った」「不満だった」などマイナスな投稿を探し、それらの ユーザー に対して「どのような部分で困っているのか、不満があるのか」などを積極的に聞いて解決策の案内をしています。
このように自社に対してマイナスな投稿をしている ユーザー に自らアプローチすることは、そのユーザーの満足度向上だけではなく、マイナスイメージの拡散を防ぐ効果も期待できます。
さらにソフトバンクのサポート アカウント は、通常時ではソフトバンクのサービスや製品紹介を投稿しているため、「ソフトバンク ユーザー のお役立ち アカウント 」としての役割も果たしています。
親近感のある投稿もしつつサポートもこなすドン・キホーテ
ドン・キホーテの公式
Twitter
アカウント
は、公式キャラクターを模した顔文字を使ったり、毎日「ドンキが9:00をお知らせします。」など時報のようなコメントと一緒に自社商品の写真を投稿したりと、
ユーザー
が親近感を覚えられるようなフレンドリーな投稿を多くしています。
また、過去には「#ドンキさん」のハッシュ タグ で、 ユーザー からの質問・相談に回答する企画を Twitter で実施し、回答がおもしろいと話題になったこともあります。
このように、 ユーザー が返信したくなるような投稿とユニークな返信で人気を集めているドン・キホーテの公式 アカウント ですが、アクティブサポートにも力を入れている点にも注目です。
例えば、「ドン・キホーテで購入した商品が不良品だった」といった投稿に対しては、どのような不具合があったのかなどを詳しく聞くためにダイレクトメールで詳細を求める返信を積極的にしています。
その際、通常投稿時の砕けた表現は使わずに、丁寧な言葉遣いで「お客様の意見を真摯に受け止めている」様子がわかります。
ドン・キホーテのようにフレンドリーな投稿とサポート用の投稿を同一 アカウント で行う場合は、言葉遣いやサポート対応の流れにルールを設けて運用するようにするとよいでしょう。
参考:
ドンキ・ツイッターが「辛辣すぎて面白い」お悩み相談に容赦ない回答
SNSコミュニケーションを成功させる3つのコツ
1.運用目的をはっきりさせる
まずは、そのSNSを運用することで、どのような効果を得たいのかはっきりさせておきましょう。ブランド認知度をあげる、好感度をアップさせる、販売促進に繋げる、サポート対応で顧客満足度を向上させるなど、企業によってSNSで期待する効果は様々です。
もちろんすべてに対応できれば一番良いですが、SNSを運用するにはリソースが必要です。「すべての効果を期待して運用した結果、人手が足りずに中途半端な運用になってしまいほとんど効果が出なかった」ということも考えられます。
どのような目的で運用するのかを決めたうえで、SNSでやること・やらないことを決めていきましょう。
2.自社の話題に敏感になる
ユーザー は、常に企業 アカウント にリプライする形で返信しているとは限りません。例えば、ドン・キホーテやソフトバンク公式サポートのように、「困っている ユーザー 」に対して積極的とコミュニケーションをとる場合、自社の名前を出して投稿している アカウント を見つけられる体制を整えておきたいところです。
定期的に、企業名や商品・サービス名などでエゴサーチを行い、自社に関する投稿をしている ユーザー を探すようにしましょう。
また、サポートが必要な投稿以外でも、自社に関する投稿を見つけたら、「いいね!」や「リツイート(シェア)」、「リプライ(返信)」を継続するようにすれば、 ユーザー にとって身近なアカウントだと感じてもらえるでしょう。
3. 定型文での返信はしない
SNSのコメント返信で ユーザー とコミュニケーションをとる際は、いつも同じ定型文ではなく個別の文章を送るように心がけましょう。
例えば、「返信ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。」と言った定型文をすべての ユーザー に同じように使用しているだけでは、 ユーザー はその アカウント に再度コメントをしようとは思わないでしょう。
SNSも対面のコミュニケーションと同じと捉え、1人ひとり対して会話をするつもりでコメントを返すようにしましょう。
SNSコミュニケーションで注意したいこと
1.SNSの運用ルールを決めておく
どのような目的でSNSを運用するにせよ、運用ルールを決めておくことは重要です。
例えば、サポートを中心として運用する場合は、「○日以内に ユーザー へ返信する」「保証を約束するような表現はしない」などのルールを設定しておけば、 ユーザー とのトラブルを事前に回避できます。
また、複数人で運用するときにも、「人によって対応が違う」ということにもなりません。
運用開始前にルールを定め、もしもトラブルが発生したらルールを見直し、その都度追記するようにしていきましょう。
2.企業の顔として発信している自覚を持つ
SNSはユーザーと密にコミュニケーションがとれるツールです。特にフランクな口調で運用する アカウント の場合、ついつい個人で利用しているSNSと同じように友達感覚で運用してしまうこともあります。
しかし、「 アカウント は企業のものである」ということは常に忘れないようにしなければなりません。
個人的な思想や世間の話題に対する意見などを投稿すると、それが会社の発言と捉えられて炎上に繋がる危険性も否定できません。
「自身が運用する アカウント は企業の顔である」という自覚をもち、自身の発言は会社の意見として捉えられるという前提のもと運用するようにしてください。
参考:
ファン獲得に成功!5つの事例に学ぶ、Twitter企業アカウント運用のコツ
まとめ
SNSの運用目的は企業によって様々です。運用の目的に合わせて、 ユーザー とどのようにコミュニケーションをとって行くべきかを考え、 アカウント の口調やキャラクター、投稿内容を考えていきましょう。
その際、本記事で紹介したような、人気を集めている企業 アカウント の運用方法を参考にしてみてください。