意外なニーズと成功例

ferret:
では、リファラル採用はどういった企業、シーンに向いていますか?

小林氏:
リファラル採用といえばスタートアップのIT企業をイメージしがちですが、ニーズが高く成功例が多いのは、人材不足が叫ばれている飲食業界や介護看護、保育の分野。とりわけ、大企業のアルバイト採用なんです

refcome_-_4.jpg
(IT企業以外にも幅広く導入されている)
引用:Refcome(リフカム)- リファラル採用を活性化するクラウドサービス

ferret:
「リファラル採用=小企業の正社員採用」というイメージでした。

小林氏:
アルバイトの場合、学生間だと求人の紹介はフランクに行われていますし、既に働いている人から友人への紹介になるので、マッチする人材と出会える可能性が高いんです。とある企業では、レジ打ちのアルバイト約7,000人にリファラル採用の協力を依頼して、順調に成果を出しているそうです。また、上手くやっている会社はQRコードを掲載したポスターを活用してさらにライトに紹介できるような仕組みづくりに取り組んでいますね。

ferret:
不向きでいうと、どういったケースがありますか。

小林氏:
リファラル採用は人脈に頼るものになるので、社員が少ないとターゲットは当然少なくなってしまいますね。

ferret:
リファラル採用を導入する前に、会社の状態と適性をきちんと把握しておくことが必要ですね。

クラウドで管理分析をスムーズに

ferret:
「Refcome」のようなクラウドサービスを使ってリファラル採用を行うメリットを教えてください。

小林氏:
まず、社員一人ひとりがメッセンジャーやLINEで紹介いただいた社員情報を一元管理できるので、データ分析には非常に有効です。他の採用手法と比べて成果がどうなったか確かめることはもちろん「Refcome」の場合は入社後の組織に対する満足度なども計測できるので、マッチ度の高い人材を獲得できたかどうかも測定できます。

また、「eNPS(他者への自社のおすすめ度)」も計測できるので、この数値が強い部署にリファラル採用をプッシュしたり、逆に弱い部署にテコ入れの施策を行うといった、社内のリファラル採用促進にも寄与します。

refcome_-_5.jpg
提供:株式会社リフカム

ferret:
社内の採用における意識を健康診断のようにチェックできるんですね。

小林氏:
そうですね。中小企業はもちろんですが、大企業ほどリファラル採用の管理分析は難しくなるため「Refcome」のようなツールの導入をおすすめしているんです。