ロクシタンジャポン:新規顧客獲得後の4つの施策

ロクシタンジャポン株式会社の安倍氏は、2011年にサービスを開始したLINEを使えば大きなリーチを獲得できるという見込みから周りを説得し、2013年と早い時期からLINE公式アカウントを活用し始めたと言います。新規顧客は主にLINEスタンプを活用し、現在1,980万人の「お友だち」を獲得しました。

ロクシタンジャポンのLINE活用の特徴は、獲得した顧客との関係構築においても、LINEを様々な場面で活用していることです。安倍氏は、4つの軸に分け、LINEの活用方法について語りました。

DSC_0064.jpg
ロクシタンジャポン株式会社 安倍もと子氏

1.LINEを利用したメンバーズカード
オンラインとオフラインの集客とフリークエンシー(接触回数)の向上のために、LINEを利用したメンバーズカードを活用しています。LINE公式アカウントの中に、LINEを活用した、お店で使えるポイントカードであるメンバーズカードを実装し、会員化に繋げていくことを狙っているそうです。

2.メッセージ配信
LINEでのメッセージ配信を積極的に行っています。会員になって1ヶ月の顧客にはウェルカムメッセージを、その後はほかの商品も合わせて買ってもらうクロスセルのメッセージを、半年以上購買のない顧客には、フォローアップのメッセージを送るという顧客の状況に合わせたメッセージ送信をしています。

3.LINEスタンプ
スポンサードスタンプのみならず、ミッションスタンプも実施しています。これは、メンバーズカードで顧客情報を登録していただくことを条件に、ダウンロードできる仕組みになっています。

4.サービスプログラム
ロイヤリティー向上に向けて、顧客へのサービスプログラムを提供しています。レーヌ(日本語で女王)という会員ステータスとなった顧客に対しては、ライン上でコミュニケーションを取り、特別なサービスを行なっています。

LINEを活用した施策の裏では、オンラインやオフラインで、セールスの日々のデータを細かく取っています。データを細かく取得することで、投資対効果が見え、十分な投資ができていると言います。

LINE公式アカウント経由での売り上げも可視化しており、売り上げは以下のように大きく伸長しています。

LINE-20190320-03.png

まとめ

今回は「LINE Biz-Solutions Day 2019」の中でも、「LINEで実現するフルファネルマーケティング活用」をテーマとしたトークセッションのレポートをしました。

LINE公式アカウントの統合により、様々なツールを横断して使いやすくなり、今後LINEを使ったフルファネルマーケティングを行う企業は増えていくでしょう。

今回紹介した企業の事例を参考にしながら、自社のビジネスや顧客にあったフルファネルマーケティングを構築していただければと思います。