アドフラウド対策に必要なこと

業界からアドフラウドを完全になくすことは不可能かもしれませんが、マーケターが自分を守るために取れる手段は数多く存在します。まずはアドフラウドをしっかり認識し、ないがしろにしないことが重要です。社内で明確なプロセスを取り決め、アドフラウドに取り組む専属部署がない場合は、担当者を選出することをおすすめします。

モバイルマーケターは、数値に異変を感じた際に、広告パートナーに対して、広告の掲載場所などを確認することも大切です。不正業者は、中身が不明確な「ブラックボックスモデル」で問題を逃れようとするため、パートナーが誰で、どのようにアドフラウドに対処しているのかを、広告主が問い正していくことが必要になります。広告がどこでどのように表示されているのかを正確に把握するようおすすめします。

その上で、アドフラウドを除外するツールを導入します。
導入の際に着目すべき重要なポイントとして、レポーティングツールではなく、リアルタイムでアドフラウドを除去できるツールを選ぶことをおすすめいたします。
アドフラウドは、不正業者に売り上げが渡ってしまった後でその費用を回収するのは非常に困難で労力もかかります。
また、不正の種類やログデータをネットワークや媒体に共有できる仕組みがあることも選定のポイントです。

アドフラウドの最新情報を入手し、知識を深めよう

アドフラウドの進化は非常に早いため、最新情報を常に入手することが求められます。サミットやワークショップへ参加したり、ネットワークやモバイル計測プロバイダー、UAマネージャーとの意見交換などを通じて、新しいアドフラウドの傾向や対策についての理解をいっそう深めてください。

アドフラウドの議論を深めれば深めるほど、世間からも大きな注目を浴びるようになり、それがより優れた情報提供や問題に対する認識と、緊急性の意識を高める結果につながるのです。