簡単に社内情報を共有できるサービス

ferret:
まずはじめに、「toaster」のサービス概要について紹介していただけますか?

堀辺氏:
一言で言えば、業務マニュアルや各種手順書、ガイドライン、取扱説明書などの業務プロセスを簡単に作成、チームで共有できるクラウドサービスです。

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堀辺氏:
社内の情報管理は従来、紙で印刷したものやWordやExcelのようなドキュメント作成ツールで生成したファイルによる管理が中心であったため、作成者と管理者が異なっていたり、ファイル管理ツールを利用してそれらのファイルをきちんとフォルダ管理しなければならないといった煩雑さが生まれ、社内の情報を効率的に共有や検索、活用することが難しくなっていたため、これらの課題をワンストップで解決できるツールを開発しました。

ferret:
具体的にはどのような機能があるのですか?

堀辺氏:
toasterでは、業務プロセスをステップ毎に書き出すだけで、業務プロセスが統一化されたマニュアルや手順書などのナレッジがかんたんに作成できます。

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またアップロードした画像内に矢印やテキストを直接追加できる「イメージエディタ機能」など、特別な画像編集サービスを使わなくてもスムーズかつ簡単に社内のナレッジをビジュアルで説明できる機能を備えています。

イメージエディタ機能.png

原体験が基になったサービス

ferret:
堀辺さんは2017年にnoco株式会社を設立されて、このtoasterを開発されていますが、起業のきっかけはなんだったのでしょう?

堀辺氏:
2016年に知人と3人で「formrun」というフォーム作成ツールを開発したのが最初の起業ですが、formrunを事業売却することが決まったタイミングで、まだまだ自分で新しいプロダクトをつくりたい、と言う想いがあり、法人登記したのがnoco株式会社ですね。

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ferret:
このtoasterはどういった経緯で開発しようと決められたのですか?

堀辺氏:
ちょっと変わった趣味というか習慣がありまして、つくりたいプロダクトのアイデアを暇さえあれば考えたりメモしてるんですが、それが常時20個程度、ラフなもの含めると企画書にしてるんですよね。

アイディアのなかで、特に強く興味関心が高かったのが、チームや組織が直面する「人」「物」「お金」「情報」に関する課題でした。そのなかで社内のナレッジシェアだったんです。

ferret:
なぜ社内のナレッジシェアが課題だと感じていたのですか?

堀辺氏:
私は新卒で大手製造業に入社し、その後外資やスタートアップなどを経験させて頂いたんですが、チームの規模かかわらず、社内のナレッジシェアには機会の均等性がないと感じていました。

研修制度などが整った企業もありますが、そうした企業であっても、実務の大部分は「背中を見て覚えろ」「仕事は盗め」といった状況やコンテクストで業務を学び、理解するケースが多くあります。それが結果として属人化を生み出してしまう。

また、こうした社内のさまざまな業務の知識や経験といったナレッジは、知っているか知らないかの違いが、その後の個々人のパフォーマンスに大きく影響し、最終的には組織全体のパフォーマンス・業績の変動要因につながると感じているんです。

特に私の若い頃と違って、今は「異なる職場・異なる言語・異なる仕事・異なる役割」という環境下のもと、マルチタスクに業務をこなさなければなりません。生産性の効率には、個々の知識や経験を自分だけで抱えてしまうのではなく、チームに可視化し、誰でもできる化、つまり再現性を実現しなければなりません。そのためにはひとりひとりの業務プロセスをコンテンツ化することが重要だと考えます。

ferret:
そうした実体験がサービスにつながっているんですね。

堀辺氏:
そうですね。自分の原体験に無いプロダクトは想いがこめられないのでどうしもてディテールが甘くなりますし、答えを他者に求めたり委ねてしまいます。それならば、自分以外の原体験を持っていて熱量がある人が開発した方が良いものができると思っているので。