ferret編集部:2015年7月9日に公開された記事を再編集しています。

写真加工でよく使うソフトの定番といえばPhotoshopですが、機能が備わりすぎていてプロの方でもなかなか使いこなせていないという声をよく耳にします。

あらゆる処理がおこなえるPhotoshopでは1つの作業でも何パターンものやり方があり、一度決まったやり方になってしまうとあまり見直すことがなくなってしまいます。
作業中にもう少し簡単にできたら、もっと時間をかけずにできたら、とおもうことがどなたでもあるのではないでしょうか。
そんな時は、一度普段のやり方を見直してみることをオススメします。

今回は、普段のデザイン作業で積極的に使えるPhotoshopのちょっとした小技的使い方を5つご紹介します。
どれもとても簡単ですので、普段これらの作業で手間取っているという方はぜひ一度試してみてください。

1.PSDファイルのファイルサイズを簡単に軽くする方法

<レイヤーを1枚追加してファイルサイズを軽くする>

PSDファイルのサイズを軽くしたいと思った時、レイヤーの一番上に「白いレイヤー」を置くだけで、簡単にファイルサイズを軽くすることができます。
例えば、画像のような状態があったとして、作っていたレイヤー群の一番上に新規レイヤーを作成し白く塗りつぶすだけです。
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実際に作ってみてサイズを比較すると、同じ設定のJPEG画像で601K→113Kまでファイルサイズを抑えることができました。(当然画像次第でファイルサイズも異なります)
環境次第ではサムネイルが白くなってしまうのが少々気になることもありますが、少しでもサイズを抑えたいという時にとても簡単に実行できるので覚えておいて損はありません。

<レイヤーを追加しないでファイルサイズを軽くする>

先の方法では白いレイヤーを最上部に追加しましたが、レイヤーなしでも同じようにファイルサイズを抑える方法があります。
それが「ファイルの互換性」の設定を変えるというものです。

「環境設定」→「ファイルの互換性」→PSDおよびPSBファイルの互換性を優先の項目を「常にオフ」に設定を変更します。
これだけで先程の方法と同様の効果が得られます。

但し、「互換性を優先 」をオフにすると当然他バージョンでファイルを開けなくなる恐れがあります。
データの受け渡しがあまりない方にはこちらの方法がオススメです。
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2.グラデーションを使って集中線を引く方法

漫画でよくみかける集中線は通常のデザインで使わない方も多く、あまり定番の作成方法がないという方も多いものです。
また、いざ作ってみようと思うとフィルター機能、極座標変形といった機能を使う手間がかかる方法が一般的でとても面倒です。
しかし、グラデーションツールを使えば驚くほど簡単に集中線を引くことができます。

ステップ1:グラデーションを作成する

①グラデーションエディタを開きます。
②プリセット内のいずれかのグラデーションを選択し、「グラデーションタイプ」を「ノイズ」に変更します。

これをもとに集中線を作成していきます。
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ステップ2:グラデーションを集中線用に設定していく

①グラデーションタイプ下にある「粗さ」を既定の50%から100%に変更します。
②「カラーモデル」のRGB各色のスライダーを全て左まで寄せます。
③オプションにある「色を制限」「透明部分を追加」の両方にチェックを入れます。

これでグラデーションの設定は完了です。
ちなみに「新規グラデーション」ボタンを押して保存しておくとプリセットに保存することができるので、あらめて使いたいと思った時すぐに使えて便利です。
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ステップ3:集中線を作成する

①グラデーションのタイプを「円錐形グラデーション」に変更します。
②正方形のキャンバスを用意します。
※この時あまり小さいサイズだとデジタル画像特有のギザギザ線が目立ちますので、大きめのキャンバスを用意してください。
③キャンバスの中心辺りにグラデーションを適用します。
④描画色を「白」、プリセットを「描画色から透明に」に変更し円形グラデーションで中央を白抜きします。
⑤外周をグラデーションで黒くしていきます。

これで基本的な集中線を作成することができました。
用途に合わせて調整、加工することでイメージが異なる集中線を作成することが可能です。
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