新型コロナウイルス感染拡大後の国内消費の落ち込みを受け、政府による消費喚起・支援策である「Go To トラベル」「Go To イート」キャンペーンが展開されています。これを受け、特に東京都の参加が認められた10月以降、Googleでの検索ボリュームも急上昇。広く人々の間でこのキャンペーン利用への関心が高まっていることが伺えます。また、民間企業による調査結果によると「消費者の8割が利用に前向き」というデータも発表されています。

今回の記事ではビジネスパーソンに向けて「Go To トラベル」「Go To イート」キャンペーンの概要、それに対する企業や消費者の反応などについて、具体的な企業の取り組み事例も挙げながらお伝えします。

東京都の参加が始まった10月以降、Google検索ボリュームが増加

[図1]「Go to トラベル」9月24日〜10月24日の検索ボリューム
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出典:Go To トラベル|Google Trends

[図2]「Go To イート」9月24日〜10月24日の検索ボリューム
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出典:Go To イート|Google Trends

[図1][図2]は、Google検索エンジン上での検索動向を可視化する「Google Trends」にて「Go To トラベル」「Go To イート」それぞれの過去30日間の検索ボリュームをグラフ化して示したものです。

上記グラフで見ると、東京都の「Go To キャンペーン」参加が始まった10月1日ごろから、検索ボリュームが増加。「Go To トラベル」に関しては、10月10日以降にも大きな山ができていて、国内旅行を検討している人が日を追うごとに増加していった様子も推測でき、いずれも、世間の高い関心を集めている様子が伺えます。

「Go To トラベル」キャンペーンの概要

では、改めて「Go To トラベル事業」の概要を確認しておきましょう。

この事業の目的は、新型コロナウイルス感染拡大で落ち込んだ国内消費を国が喚起・支援すること、そして、「新しい生活様式」に即した新たな旅行スタイル(=感染拡大防止に留意すること)を普及・定着させることです。

「第1弾」は2020年7月22日から始まり、当初は「旅行代金の35%割引のみ」、そして、東京都在住者による旅行、および東京都を目的・発着する旅行は対象外となっていました。

その後、「第2弾」が10月1日から始まり、終了は2021年1月31日まで(※宿泊を伴う場合は2021年2月1日チェックアウトまで)を予定しています。第2弾では、「旅行代金の35%割引+地域共通クーポン15%分付与」と支援金額が大きくなり、なおかつ、東京都も対象地域に繰り入れられました。

「地域共通クーポン」とは、旅先の飲食店や土産物店などで利用できるクーポン券で、「Go Toキャンペーン」加盟店で利用できるものです。

例えば、期間中に「1人1泊2万円」の旅行商品を選んだら、7,000円の割引を受けられて、自己負担額は13,000円。それに加えて、旅先の飲食や買い物に利用できるクーポン券3,000円分の還元を受けられ、実質的に「自己負担額=半額」で国内旅行を楽しめる、という仕組みです。

なお、このキャンペーンは旅行商品(パックツアーなど)、宿泊に加え、日帰り旅行にも適用されます。連泊制限や、利用回数の制限もありません。

[図3]「Go To トラベル第2弾」支援額イメージ
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出典:Go To トラベル事業とは|Go To トラベル 旅行者向け公式サイト

参考:Go To トラベル事業 Q&A 集(10 月23日時点)

都民による都内旅行は、さらに割引「もっとTokyo」

さらに、10月23日からは「都民による都内旅行」に限定して、「Go To トラベルキャンペーン」と併用可能な「もっとTokyo」という観光支援策が始まりました。

これは、2020年10月24日から2021年3月31日までの旅行に適用。宿泊旅行には1泊5000円を、日帰り旅行には1回2500円を助成するという内容です。

例えば1人1泊2万円の旅行に当てはめて考えると、「Go To トラベル」による支援で7000円(35%)が割り引かれ、3000円(15%)の地域共通クーポンが付きます。ここへさらに「もっとTokyo」で5000円が助成されるので、実質の負担額は5000円となり、1万5000円もお得になる、という計算になります。

ただしこの「もっとTokyo」の利用は日帰りでは4500円以上、宿泊を伴う場合は1泊9000円以上の旅行に限定され、あまりにも格安のプランには使えない仕組みになっています。

参考:旅行代金の実質負担ゼロも可能!?これから始まる“東京都民版のGoTo”はどう使えばお得?|FNNプライムオンライン