2022年美容・ファッション業界のヒット商品！最新業界動向や人気商品づくりのポイントも解説

2022年の美容・ファッション業界では、コロナ禍による生活習慣の変化などにより、様々なヒット商品が登場しました。また、ライブコマースやOMO型店舗の出店などに取り組む企業が登場したことも2022年の注目すべき変化です。

この記事では、株式会社ヴァリューズが提供するWeb行動ログ分析ツールのデータとアンケート調査結果をもとに、美容・ファッション分野で2022年にヒットした商品や業界動向、人気商品づくりのポイントについて解説します。

販促のヒントを探しているマーケティング担当者の方はぜひ参考にしてください。

目次

1. 2022年の美容・ファッション業界動向
2. 美容・ファッション分野における2022年のヒット商品3選
3. 美容・ファッション分野でヒット商品を生み出すポイント
4. トレンドや需要の変化をとらえてヒット商品を企画しよう

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2022ヒット商品分析 美容・ファッション編

生活者アンケートとWeb行動ログで見るヒットの理由、ヒットの軌跡をデータと共に解説しています。

2022年の美容・ファッション業界動向

はじめに2022年に見られた美容・ファッション業界における動向を紹介します。新たな人気商品を生み出すためにも、業界におけるトレンドやニーズの変化を押さえましょう。

ライブコマースに注目が集まる

ライブコマースとは、動画によるライブ配信とオンライン販売を組み合わせた販売手法です。2022年はライブコマースのプラットフォームが複数リリースされました。

中でも代表的なサービスはLINE社が運営する「LIVEBUY」や、YouTubeとShopifyが連携して提供する「YouTubeショッピング」などです。

商品のデザインやおすすめの使い方などを視覚的に伝えられる上に、消費者がその場で質問ができるなど相互コミュニケーションが取れるのが特徴です。

ライブコマースは、美容・ファッション業界の販促と親和性が高い手法として、今後もより注目が高まるでしょう。

在宅需要で香りにまつわる商品がヒット

在宅生活を楽しむための商品として、ルームフレグランスや香水など香りにまつわる商品がヒットしたことも2022年の特徴です。

三越伊勢丹で年に1度開催される香りの祭典「サロン ド パルファン」では、10周年となる2022年に過去最高の売上を達成しました。

2022年12月にメルカリが発表した1年間の急上昇カテゴリートップ3に「香水」がランクインしたことからも、香りにまつわる商品の需要の高まりがわかります。

ファッション業界ではOMO型店舗が増加

OMO型店舗とはOnline Merges with Offlineの略で、オンラインとオフラインを融合させ、消費者に新たな購買体験を提供する店舗を指します。

2022年12月には、楽天グループとシーズマーケットが運営する「Kulture Market Supported by Rakuten」がラフォーレ原宿にオープン。Kulture Marketは、楽天市場で販売されている韓国コスメやアパレルなどの商品を実店舗で手に取り、その場で購入もできるOMO型店舗です。

他にも、オンワード樫山の「CLICK＆TRY」、ザ・スーツカンパニーの「TSC SQUARE」、アダストリアの「ドットエスティストア」など、ファッション業界におけるOMO型店舗が多数登場。ZOZOやSHEINなどのアパレルECも、2022年にショールーム型店舗の出店を開始しています。

このようにオンラインとオフラインの垣根を越えた販売戦略に取り組む企業が増えていることが、2022年に見られたファッション業界の特徴です。

美容・ファッション分野における2022年のヒット商品3選

2022年には、アパレルECサイトの「SHEIN」が人気を高めたほか、夜間美容というコンセプトが特徴的なシャンプー「YOLU」、幅広い世代に人気の「スマホショルダー」などがヒットしました。ここでは、各商品のヒットの理由や軌跡を紹介します。

1. おしゃれな服を格安で販売「SHEIN」

出典：SHEIN

SHEINはアメリカやヨーロッパなど世界各地で展開されているアパレルECです。中国で設立され、現在はアメリカに本社を構えています。日本語版サイトは2020年12月に開設され、2022年11月には日本初となるリアル店舗が原宿にオープンしました。

● ヒットした理由

検索時の掛け合わせキーワードに「クーポン」が多く、おしゃれなアイテムを格安で購入できることがヒットの理由と考えられます。特に女性からの人気が高く、認知率・購入率ともに10代後半の女性の割合が高くなっています。

YouTubeやTikTok、Instagramなど幅広いSNSでプロモーションを実施していることも、ヒットの理由として挙げられます。ライフスタイルやメイク、ファッションについて情報発信をしているインフルエンサーとタイアップし、ターゲット層からの認知を獲得しました。

● ヒットの軌跡

検索ユーザー数の推移を見ると、2022年の1月から6月にかけて右肩上がりとなっています。さらに、2022年9月から10月に検索ユーザー数が急上昇しているのがうかがえます。

2. 夜間美容シャンプー「YOLU」

出典：【公式】YOLU[ヨル]ナイトケアビューティーブランド

ナイトケアビューティーブランド「YOLU」は、BOTANISTなどの人気ヘアケア商品を販売する株式会社I-neが提供する夜間美容シャンプーです。2022年4月に「YOLUリラックスナイトリペアシリーズ」が登場しました。

● ヒットした理由

「YOLU」がヒットした理由のひとつとして、ナイトキャップから着想を得た、夜の間に髪のダメージをケアする夜間美容シャンプーという新たなコンセプトの打ち出しが挙げられます。

コロナ禍による「おうち美容」へのニーズの高まりに、夜間美容シャンプーというコンセプトがマッチし、ヒットにつながったと考えられます。

また、パッケージデザインの真新しさや、使用感の口コミがSNSで広まったこともヒットにつながった要因です。

● ヒットの軌跡

検索ユーザー数は、2022年4月から5月にかけて上昇しています。関連性の強い検索キーワードには「どっち」があり、4月から発売された新シリーズと既存シリーズのどちらが良いか知りたいニーズが読み取れます。

2022年10月と11月には、ドラッグ市場におけるシャンプー・リンスカテゴリーのシリーズ別売上シェアで国内1位（同社調べ）となりました。

参考：ドラッグストア市場シリーズ別売上シェア1位を獲得！ナイトケアビューティーブランド「YOLU カームナイトリペアシャンプー・トリートメント」

3. 幅広い世代に人気「スマホショルダー」

出典：「スマホショルダー」に該当するファッション通販 - ZOZOTOWN

スマホショルダーは、スマートフォンを肩から提げて使用できる商品です。便利さとファッション性を兼ね備え、幅広い世代に人気の商品となっています。

● ヒットした理由

スマホショルダーがヒットした理由として、スマートフォンを使ったアプリ決済の浸透や、スマートフォンの大型化などが考えられます。

認知率・購入率が一番高いのは50代女性でしたが、スマホショルダーは子育て世代からも支持されている商品です。このように、年齢を問わず幅広く利用できるアイテムであることも人気の理由です。

ダイソーやキャンドゥなど、人気100円均一ショップでもスマホショルダーが複数販売されています。こうした安くて便利に使用できるコストパフォーマンスの高さも、人気の理由として挙げられます。

● ヒットの軌跡

スマホショルダーの検索ユーザー数は、2022年5月から6月にかけて急激に増加しました。掛け合わせキーワードには100円均一に関するものが多く見られます。

以下の資料では上記3商品に加え、美容・ファッション業界で2022年にヒットした2商品の情報もチェックできます。

▼美容・ファッション業界で2022年にヒットした残り2商品はこちら

2022ヒット商品分析 美容・ファッション編

生活者アンケートとWeb行動ログで見るヒットの理由、ヒットの軌跡をデータと共に解説しています。

美容・ファッション分野でヒット商品を生み出すポイント

2022年のヒット商品や業界のトレンドを踏まえて、美容・ファッション分野でヒット商品を生み出すためのポイントを解説します。

ターゲット層の興味・関心をリサーチする

ターゲット層がどんなことに興味を持っているかリサーチすることは、ヒット商品をつくる上で欠かせません。

例えば、新たな香水商品を企画する場合、「周囲の人から好感を得るよりも、自分自身が好きな香りを選びたい」といったように、ターゲットが香りに求める傾向を把握することが重要です。

また、美容・ファッション分野はトレンドの移り変わりが激しいため、SNSなどを活用したリサーチも有効です。商品そのものに対する興味・関心だけでなく、好きなインフルエンサーや使用しているSNSなどをリサーチすると、商品企画や販促施策の立案に役立ちます。

ブランドコンセプトを明確に打ち出す

ブランドコンセプトとは、「誰のどのようなニーズを満たす商品なのか」をわかりやすく表したものです。

美容・ファッション業界は一目見た印象で判断されやすいことから、キャッチコピーだけでなく、商品やWebサイトのデザインなども含めて一貫したブランドコンセプトを打ち出すことが大切です。

夜間美容シャンプー「YOLU」を例に挙げると、「夜の間にキレイをつくる」というキャッチコピーにより、忙しい人向けに限られた時間でセルフケアができることを打ち出しています。商品パッケージやWebサイトも、夜空をイメージさせるような色味のデザインで、キャッチコピーと一体感があります。

ブランドコンセプトを明確にした上で、視覚的な要素もブランドコンセプトと連携させることで、ターゲット層のユーザーに価値が伝わりやすくなります。

SNSなどオンラインでのプロモーションを強化する

美容・ファッション業界では、オンラインでのプロモーションをきっかけにヒット商品が生まれるケースが多く見られます。特に、InstagramやTikTokなど、視覚的なコンテンツがメインのSNSで流行すると、より多くのユーザーから認知を獲得しやすいでしょう。

ターゲットユーザーが使用しているSNSを把握したうえで、SNSの投稿や広告、インフルエンサーを起用したマーケティングをを強化することが、商品のヒットにつながります。

ユーザー行動を把握・分析できるツールを活用する

ユーザー行動を分析し、ニーズやトレンドを把握する方法には、いくつかのやり方があります。アンケート調査やソーシャルリスニングなどが主なリサーチ手法です。ただし、やり方によっては調査に時間がかかったり、データ分析のスキルが必要になったりします。

ユーザー行動の把握・分析に特化したツールを使えば、より効率的な情報収集が可能です。株式会社ヴァリューズの開発した「Dockpit」は、250万人のWeb行動ログデータをもとにユーザーのニーズを分析できます。このようなツールを活用し、ヒット商品の企画や販促に必要なリサーチを行いましょう。

▼Dockpitの詳細は以下の資料をご覧ください

【Dockpit】競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジン

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トレンドや需要の変化をとらえてヒット商品を企画しよう

2022年に見られたライブコマースの活発化やユーザーニーズの変化は、2023年以降も注目すべきトレンドです。ニーズに合ったヒット商品を作るために、ターゲット層のニーズや行動を把握し、適切な媒体でのプロモーションを進めていきましょう。

流れの早い美容・ファッション業界のトレンドや需要を押さえるためにも、ぜひユーザー行動を把握・分析できるツールを活用してみてはいかがでしょうか。

▼2022年美容・ファッション業界のヒット商品データはこちら

2022ヒット商品分析 美容・ファッション編

生活者アンケートとWeb行動ログで見るヒットの理由、ヒットの軌跡をデータと共に解説しています。