日本のエンタメ界において音楽は大きなコンテンツとして浸透しています。最近ではYouTubeなどにもMVなどが公開されることで、多くの人がより音楽に親しみやすい環境に。音楽への関心は高まっているといえます。

そんな中、アーティストの新たな一面を見ることができるコンテンツが話題になっているのです。YouTubeにて発信されているTHE FIRST TAKEでは、有名アーティストの一発撮りのライブを見ることができます。

チャンネルの発足からすぐにSNSを中心として話題を生み、現在ではチャンネル登録者200万人越えのモンスターチャンネルに。今回はそんなTHE FIRST TAKEの人気の秘密について徹底考察していきます。

THE FIRST TAKEとは?

THE FIRST TAKEは2019年の11月15日に1本目の動画が投稿されたYouTubeチャンネルです。有名アーティストをチャンネルに招き、人気楽曲のスタジオライブを収録し配信しています。このチャンネルが他のライブ動画と違う点は、すべての動画が一発録りであるということです。

どれだけ有名なアーティストであっても、アクシデントは常に隣りあわせです。1回で決めなければいけない、そのような状況に置かれたアーティスト陣の緊張感が伝わってくる動画は目が離せません。

現在ではチャンネル登録者数も200万人を超えるなど、多くの人が関心を寄せているということがわかるでしょう。動画が投稿されるたびメディアが取り上げるなど、YouTube動画単体としてはかつてないほどの力を持っています。

参考:THE FIRST TAKE

THE FIRST TAKEの人気度をチェック

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ではどれほど人気があるのかをGoogleトレンドをもとに見ていきましょう。THE FIRST TAKEは2019年の11月に初めて動画を投稿したというところから考えると、2019年11月から右肩上がりに関心が高まっていることが読み取れます。

2020年10月には関心度が100に到達するなど、非常に高い話題性を獲得しているコンテンツです。これまでも注目されてきたコンテンツですが、時間とともに拡大していくコンテンツ力は今後も成長していくことが期待される結果となりました。

THE FIRST TAKEの人気の秘訣を徹底考察

ではTHE FIRST TAKEが人気となった理由について徹底考察していきます。これだけ有名になり、多くの人から関心を寄せられることになった背景には、多くの理由が隠されていることでしょう。それらを1つ1つ分解して、解説していきます。

人気アーティストが多数登場

まずここまで話題性を高めた要因の1つに、出演者が人気アーティストであるということがあるでしょう。テレビなどで活躍しているような一流のシンガーが多数出演するとなれば、アーティスト自身のファンはもちろん、音楽好きの興味を引くことになります。

そのような影響力も上手に動画に使うことで、チャンネルへの集客をスムーズにおこなうこと。これができたことも、人気を高めた要因といえるでしょう。

一発収録のプレミア感

THE FIRST TAKEの動画が他の音楽動画と差別化できた点は、有名アーティストが出演していることだけではありません。収録された動画のすべてが一発撮りに限定されているという点です。

一度歌唱が始まってしまったら、入りを間違おうが、アクシデントが起きようが収録は最後まで進んでしまいます。出演している人たちは全員がまぎれもないプロ。緊張感が動画を通して伝わってきます。

このチャンネルでしか見られない要素があることが、人気を促進したと考えられるでしょう。

参考:DISH// (北村匠海) - 猫 / THE FIRST TAKE

SNSでの拡散

話題性を高めた別の要素として挙げられるのが、SNSの存在です。TikTokなどの拡散性の高い媒体を活用することで、多くの人にチャンネルのことを知らせることも戦略として有効に働きました。特にTikTokでは公式に音源として使用を許可。THE FIRST TAKEで収録された歌に触れる機会は大幅に増えました。

YouTube単体で勝負するのではなく、より多くの人にアプローチできる手法を導入してプロモーションをしていった点も、人気に大きく関わったといえます。

アクシデントもコンテンツに昇華

一発収録した動画が投稿されていることを人気の理由の1つとして挙げましたが、なかにはミスがそのまま収録されていることも。他の収録番組であればミスした箇所は撮り直しができますが、このチャンネルに関してはそれが許されません。

しかしこのミスがコンテンツの味として機能しています。ミスは通常は悪いものとされますが、一流のアーティストが1回で決めなければいけない状況下でミスをする。そういった人間味あふれる一面が垣間見えるところも見どころに。他のコンテンツにない魅力を生んでいます。

タイムリーな楽曲をフィーチャー

人気アーティストが起用されるところがチャンネルの特徴ですが、出演したアーティストがパフォーマンスする楽曲にもセンスが感じられます。世間の関心に応じて適した楽曲が選ばれ、それが動画として打ち出されているのです。

ただ有名人を使っているというだけではない視聴者のニーズに応える感性が、1年でチャンネル登録200万人を可能にしたといえます。

参考:LiSA - 炎 / THE FIRST TAKE

アーティストの収録シーンを見られる

他にない要素として、アーティストが演奏している場面以外のシーンも重要です。例えば歌う前に気持ちを入れているシーンや、スタッフに対するあいさつをする様子など、1人の人間としての一面を感じられるところも人気に繋がるでしょう。

歌唱前と歌唱中のギャップが感じられる面白さなど、MVやライブ動画を単体で楽しむことでは味わえないよさがあるのです。