戦略的にYouTubeチャンネルを運用する場合、分析ツールは必要不可欠です。YouTube StudioはYouTubeチャンネルの動向が確認できる無料のツールで、さまざまな情報を可視化できます。

この記事では初心者の方向けに、YouTube Studioの概要や注意点、メリットや使い方、そしてダッシュボードの基本機能まで紹介します。

YouTube Studioとは?

YouTube Studioとは、YouTubeチャンネルの分析ができる無料のツールです。Googleが提供していて、YouTubeチャンネルを効率的に運用していくうえでは欠かせないツールだと言えます。

YouTube Studioでは、YouTubeチャンネルのバナー写真やプロフィール写真を登録・変更したり、チャンネル名やチャンネルの概要(説明)を登録・編集したり、各動画コンテンツタイトル変更やタグ設定などの管理をしたりすることが可能です。さらに、サムネイルの登録・変更もYouTube Studioから行えます。

YouTube Studioの注意点

YouTube StudioはYouTubeチャンネルを運用している人であればだれでも使える無料ツールですが、ライブ配信や15分を超える動画をアップロードするには電話番号による本人確認と、違反警告を受けていないことが条件となります。

必ずしもすべての機能が使えるとは限らないので、使えない機能があった場合は必要条件を満たしているか確認してください。

YouTube Studioのメリット・使い方

YouTube StudioはなぜYouTubeチャンネルの運営に欠かせないのでしょうか。その理由となるメリットとともに、YouTube Studioの基本的な使い方を解説します。

動画の反響を確認し、改善する

YouTube Studioでは、チャンネルの視聴状況を確認することができます。メニューバーにある「コンテンツ」をクリックすると、各動画の視聴回数やコメントの数、高評価率などが一覧で確認でき、全体的な反響を把握できます

ただ動画を出しているだけでは動画コンテンツの改善はできず、健全な運用ができません。YouTubeの動画は公開してから数か月後に急に伸びることもあり、長期的に分析していく必要があるため、YouTube Studioのコンテンツページにある一覧からこまめに確認したほうがいいでしょう。

動画のSEO対策をする

YouTubeでも動画のSEO対策はとても重要です。YouTube上でキーワード検索されたことにより、上位表示されて流入するケースもあれば、Google検索で動画タブに表示され流入するケースもあります。

そこからチャンネル登録につながることもあるので、動画のタイトルにキーワードを盛り込むのはもちろん、動画にタグを設定したり、字幕をつけたりすることが推奨されています。

YouTube Studioで動画コンテンツの分析をした際に、多くの視聴回数を獲得して登録者数よりも伸びている動画はSEO対策がうまくいっている可能性があります。

また、伸ばしたい動画に対してYouTube Studioでタグを設定したり、字幕をつけたりしてSEO対策を強化することも可能です。

チャンネルのカスタマイズをする

「ブランディング」からはチャンネルのプロフィール画像やバナー写真の設定ができます。「レイアウト」からはYouTubeチャンネルでトップに固定表示する動画を設定でき、チャンネル登録をしていないユーザーに表示する動画と、チャンネル登録済みのユーザーに表示する動画を分けて設定可能です。

「基本情報」からはチャンネルの名前や説明、外部リンクの設定や連絡先のメールアドレスを設定できます。

チャンネルの収益化を行う

YouTubeを収益化する際の手続きもYouTube Studioで行います。収益化の条件は、チャンネル登録者数が1,000人以上、過去12カ月の公開動画の総再生数が4,000時間以上となり、すぐに収益化できるわけではありません。

収益化のハードルは高く、YouTube Studioで効果分析を行いながら収益化できるレベルにまでチャンネルを育てていく必要があります

ダッシュボードで概要がわかる

YouTube Studioでトップ表示されるサマリー画面をダッシュボードと呼びます。一般的に、ダッシュボードはさまざまな情報を集約して表示している画面を意味します。

YouTubeチャンネルの運用に十分なリソースを割けない場合は、YouTube Studioのダッシュボードを確認するだけでもチャンネル全体の反響が把握できます

なかなか時間が取れない方は、まずはYouTube Studioのダッシュボードだけを確認して、それから時間と余裕がある時にさらに細かい分析を重ねて動画コンテンツの改善を行っていくといいでしょう。