動画制作の費用相場は?安く抑えるコツや進め方、外注先を選ぶ時のポイント
WebCMや動画広告といった動画メディアは以前よりもずっと一般的なものとなりました。動画はイラストや文章よりもずっと訴求力の高いメディアです。
今や会社や商品・サービスのプロモーションには欠かせないコンテンツの一つと言っても過言ではありませんが、マーケターの中にはこれまで動画制作を行った経験がなく、制作費用の相場や進め方が分からないという人もいるでしょう。
そこで、本記事では動画制作費用の相場や安く抑えるコツ、進め方、外注先を選ぶ時のポイントなどについて解説します。
目次
- 動画制作費用の相場
- 動画制作の費用を安く抑えるコツ
- 動画制作を始める前に準備すること
- 動画制作を外注する場合の進め方
- 動画制作会社を選ぶ時のポイント
- 動画制作にかかる費用の種類
- 動画制作を内製する場合はツールを活用するのがおすすめ
- 動画がターゲットとの接点になる時代
▼動画制作費用の相場を詳しく見たい方はこちら
動画制作を始める前に必ず押さえておきたいチェックリスト
動画制作を始める前に必ず押さえておくべき9項⽬の概要をチェック!
動画制作費用の相場
早速、動画の種別ごとに制作費用の相場を確認していきましょう。
広告用動画
広告用動画は、サービスや商品の認知獲得を目的としています。テレビCMやWebCMでも広く活用されています。
① 概算金額50万円〜
出典:【WebCM実写動画】株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン様_アプリ紹介映像(PROOX制作実績) - YouTube
既にある動画素材とアニメーションを組み合わせて作る動画です。撮影はなく、素材を活用して作るため、制作コストを抑えやすいでしょう。
② 概算金額70万円〜
出典:【WebCM】楽天グループ株式会社様_Rチャンネルプロモーション映像(PROOX制作実績) - YouTube
既存の素材ではなく、イラストを描き起こして作る完全オリジナルアニメーション動画です。独自のテーマや世界観を表現したいときに最適です。
③ 概算金額250万円〜
出典:【TVCM】株式会社マイナビミドルシニア様_サービス紹介動画(PROOX制作実績) - YouTube
撮影をし、実写映像のみで構成されている動画です。視聴者を惹きつけるストーリーで商品やサービスを強く訴求します。さらに強調したい部分はテロップを挿入して印象づけることも可能です。
④ 概算金額350万円〜
出典:【WEBCM】カババPR映像 | 動画制作・映像制作会社なら株式会社プルークス(東京でトップクラスの実績)
実写映像とアニメーションの演出で制作した動画です。キャストを起用して撮影することで、商品・サービスのイメージが湧きやすいというメリットがあります。実写だけでなくアニメーションを挿入することでより視聴者の記憶に残りやすい作りになっています。
サービス紹介動画
サービス紹介動画は、文章や写真だけでは伝わりにくいサービスの利用例やメリットを具体的に伝えることができます。視聴者がサービスを利用する際のイメージを映像化することでサービスを魅力的に見せ、訴求することが可能です。
① 概算金額80万円~
出典:[【サービス紹介】ユーザベース様_SPEEDA紹介映像 on Vimeo]):nofollow
既存のイラスト素材を利用して制作するアニメーションです。使用するイラストひとつひとつはシンプルですが、細かい動きを加えることで動画全体に洗練された印象を与えます。
② 概算金額100万円〜
出典:【サービス紹介】ジョーシス紹介映像 | 株式会社プルークス
全編でオリジナルイラストを使用したアニメーションです。訴求内容に合わせて1カットずつ細かく画面を作っていくため、サービスのイメージが視聴者の印象に残りやすいというメリットがあります。
③ 概算金額120万円〜
出典:【サービス紹介アニメーション動画】日本ユニシス株式会社様_FESTRAVEL紹介映像(PROOX制作実績) - YouTube
アイソメトリックのイラスト(斜め上から見下ろすように描かれた図)を使ったアニメーションです。俯瞰的な視点で映像が作られるため、都市・交通機関・人など大きなものの動きを分かりやすいイメージで伝えることができます。
④ 概算金額120万円〜
出典:【サービス紹介】NECネッツエスアイ様_zoom phone紹介映像(PROOX制作実績) - YouTube
撮影した写真素材とモーショングラフィックを組み合わせたコラージュ動画です。さまざまな素材を組み合わせ、動きを加えることで視聴者の目に留まりやすいという効果があります。
商品紹介動画
商品紹介動画は、紙や写真だけでは分からない、商品の効果や使用イメージをビジュアル化し、商品の魅力やメリットを効果的に訴求します。視聴者へ商品への興味関心や理解を促します。
① 概算金額80万円〜
出典:【マニュアル動画】POLBAN PRIME使い方動画 |株式会社プルークス
実写映像にテロップを加えて、商品の詳細情報や使い方を説明します。テロップデザインは商品のイメージに合わせて変えられます。
② 概算金額150万円〜
出典:【父と娘】# 8 ついにAIが我が家にも!? 次世代〇〇でどこでも動画を見ちゃう父⁉|J:COM NET - YouTube
イラストアニメーションを利用し、会話形式で商品を紹介していきます。ナレーションではなくセリフに商品の情報を入れるため、広告色を薄めつつ商品をアピールできます。
③ 概算金額200万円〜
出典:【サービス紹介】資生堂様_ヘアカラーシュミレーター(PROOX制作実績) - YouTube
撮影した実写映像を使って商品の利用イメージを解説します。動画内はナレーションを入れずBGMのみ。説明文も最小限に抑えられています。
④ 概算金額250万円〜
出典:【商品紹介動画】パラマウントベッド株式会社様_ベッドPR映像(PROOX制作実績) - YouTube
撮影した写真素材とモーショングラフィックを組み合わせた商品紹介動画です。スタイリッシュなグラフィックでブランディング効果も得られるでしょう。
マニュアル動画
マニュアル動画は、商品やサービスの使い方を解説するものです。取扱説明書と異なり、使用の際の具体的な動きを伝えられるため、使用時のイメージが湧きやすいといったメリットがあります。
① 概算金額30万円〜
出典:【マニュアル】一般財団法人エルピーガス振興センター様_災害バルク補助金申請書作成手順動画(PROOX制作実績) - YouTube
写真やパワーポイントの素材を活用して制作する動画です。構成がシンプルで素材にかかる費用も少ないため、最低限のコストで制作が可能です。
② 概算金額40万円〜
出典:[【マニュアル映像】JUKI株式会社_MCS_1500ミシン取扱説明 on Vimeo]:nofollow
撮影した実写映像を用いて作業の手順を紹介します。手順や操作方法は映像だけでなく、寝レーション・テロップでも説明します。
③ 概算金額60万円〜
出典:[【サービス紹介】タイムズカープラス紹介映像利用方法編 on Vimeo]:nofollow
実写では伝えにくい手順や使用方法について、イラストを活用して説明します。イラストによるイメージで視聴者がサービスの理解を深められます。
④ 概算金額70万円〜
出典:[【マニュアル映像】リンクアンドモチベーション様_モチベーションクラウドマニュアル on Vimeo]:nofollow
企業が提供する素材と簡単なアニメーションを組み合わせたシンプルな説明動画です。
採用動画
採用動画は、企業が応募者に対して事業概要や経営理念、業務内容などを紹介するための動画です。企業の公式HPや就活・転職サイトへの掲載のほか、企業説明会でも使用できます。
① 概算金額50万円〜100万円
出典:【タクトホーム】RECRUIT MOVIE_What is TACTHOME? - YouTube
社員が働いている様子やインタビューを撮影し、職場の雰囲気や実際に働く際のイメージを伝える動画です。社員を通じて、自社の社風や魅力をアピールできます。
② 概算金額70万円〜
インフォグラフィックとイラスト素材で制作した動画です。複雑な事業内容やデータ・数値などの情報を分かりやすく伝えたいときに最適です。
③ 概算金額100万円〜
出典:【採用映像】株式会社サイバー・バズ様_採用サイトファーストビュー動画(PROOX制作実績) - YouTube
企業名・企業メッセージを強調して伝えます。テロップ・イラストをふんだんに使い、オリジナル楽曲でインパクトの強い演出を行います。
④ 概算金額150万円〜
出典:[【事業紹介】山科精器株式会社様_会社紹介映像 on Vimeo]:nofollow
実写映像とアニメーションで会社や事業内容を紹介します。入社後のイメージを実写映像で膨らませ、分かりづらい事業内容についてはアニメーションを用いた説明で補足します。
SDGs サスティナブル動画
SDGs サスティナブル動画では、SDGsに関する自社の取り組みを動画で紹介します。どのような取り組みを行っているか、自社の事業内容や業態などに絡めて説明することで、より印象に残る内容の動画になるでしょう。
① 概算金額50万円〜
出典:【SDGs動画】日本エネルギー総合システム株式会社様_RE100事業紹介映像(PROOX制作実績動画) - YouTube
イラスト素材だけを使用して作ったシンプルなアニメーション動画です。比較的安価で制作可能です。
② 概算金額110万円〜
出典:【SDGs動画】SDGs活動紹介映像 | 動画制作・映像制作会社なら株式会社プルークス(東京でトップクラスの実績)
実写の写真・動画とイラストを組み合わせた動画です。写真・動画で大まかなイメージを伝え、写真・動画・イラストでは表現できない部分はアニメーションで補います。
③ 概算金額120万円〜
出典:【SDGs動画】日本航空様_CSR活動PR映像(PROOX制作実績) - YouTube
アイソメトリックのイラストを使用したアニメーション動画です。俯瞰の視点で事業内容や、人・モノ・社会の繋がりを表現することができます。
④ 概算金額130万円〜
出典:【SDGs】日本アセアンセンター事業紹介映像 - YouTube
写真素材とイラストを組み合わせて作った動画です。さまざまな種類の素材にモーショングラフィックを加えることで、シンプルで見やすい映像になっています。
社内研修動画
社内研修動画は、社員に対する教育や研修に使われる動画です。紙のマニュアル・冊子や口頭だけでは伝えることが難しい業務手順や事例を分かりやすく伝えることができます。
① スライドアニメ30万円〜
出典:名刺管理Sansan操作説明マニュアル動画 | 動画制作・映像制作会社なら株式会社プルークス(東京でトップクラスの実績)
実際に現場で使用している資料のデザインをブラッシュアップし、さらに動きを加えることで教育・研修内容を伝わりやすいものにします。
② 実写+スライドアニメ50万円〜
出典:【セミナー】RPA導入映像 | 動画制作・映像制作会社なら株式会社プルークス(東京でトップクラスの実績)
実際にプレゼンテーションを行う動画を撮影し、それをスライドアニメーションと組みあわせて制作します。実写で撮影した話者がいることで、感情や親近感が伝わりやすくなります。
③ アニメーション60万円〜
出典:【セミナー】RPA導入映像 | 動画制作・映像制作会社なら株式会社プルークス(東京でトップクラスの実績)
教育・研修内容をアニメーションで制作して伝える動画です。実写では撮影ができなかったり説明が難しかったりする事例を分かりやすく伝えることができます。
④ 実写80万円〜
出典:アルバイト・派遣マニュアル研修映像 | 動画制作・映像制作会社なら株式会社プルークス(東京でトップクラスの実績)
実際の業務フロー、事例などを実写の撮影映像で再現した動画です。臨場感のある、リアルな映像に仕上げることができます。
ブランディング動画
ブランディング動画は、企業・商品・サービスを消費者に認知してもらうための動画です。制作にあたっては、どのようなイメージを与えたいか、どのようなメッセージを伝えたいかを事前に明確にしておく必要があります。
① 2Dアニメーション50万円〜
出典:【インナーブランディング】企業ビジョン映像 | 動画制作・映像制作会社なら株式会社プルークス(東京でトップクラスの実績)
雰囲気のあるイラストを使ったアニメーションで、企業の理念や商品・サービスにかける想いを伝える動画です。
② 3Dアニメーション150万円〜
出典:会社ビジョンムービー | 動画制作・映像制作会社なら株式会社プルークス(東京でトップクラスの実績)
アニメーションに3D効果を取り入れ、没入感のある映像を制作します。
③ 実写200万円〜
出典:【アプリ紹介動画】Snapchatブランディング映像 | 動画制作・映像制作会社なら株式会社プルークス(東京でトップクラスの実績)
インパクトのあるストーリーと映像でブランドイメージを印象づけます。
④ 実写300万円〜
出典:【CM】ブランディング映像 | 動画制作・映像制作会社なら株式会社プルークス(東京でトップクラスの実績)
企業理念や商品に対する想いをストーリーに落とし込み、映画的な撮影手法で情感たっぷりに演出。複数の箇所での撮影や、多人数のキャストを起用しています。
セルアニメーション
セルアニメーションはアニメ番組のような動画で、企業・商品・サービスの認知獲得を目指します。長尺・動きが多い・細かい色彩を用いるほど、イラストの書き起こしが増え制作費用も高額になります。
① ノーマル30秒程度500万円〜
出典:ブランディングムービー | 動画制作・映像制作会社なら株式会社プルークス(東京でトップクラスの実績)
1秒あたり5枚〜10枚程度の書き起こしが必要。背景や人物の動きは簡素に抑えつつ、セルアニメーションならではの質感を生かします。
② ノーマル3分程度800万円程度〜
上記の「ノーマル30秒程度」のアニメーションの長尺バージョンです。商品やサービスの説明動画に適しています。
③ リッチ30秒程度800万円〜
出典:【TVCM】ブランディング映像「わたしたちの仕事」編 | 動画制作・映像制作会社なら株式会社プルークス(東京でトップクラスの実績)
1秒あたり10枚〜20枚程度の書き起こしが必要。背景・人物の動き・色彩などを細部まで細かく表現して作られたアニメーションです。
④ リッチ1分程度800万円〜
上記の「リッチ30秒程度」のアニメーションの長尺バージョンです。ストーリーやシナリオ仕立ての映像で視聴者に訴求する効果があります。
動画制作の費用を安く抑えるコツ
動画を制作する際は、できる限り不要なコストは抑えたいものです。ここでは、動画制作にかかる費用を安く抑えるコツを紹介します。
自社で用意できるものは用意する
動画制作の依頼内容は主に、企画と撮影、編集の3つに分類されます。例えば、企画と撮影は自社で行い編集のみ外注すれば、制作費用を抑えられます。
すべての業務を依頼するのではなく、部分的に外注することで制作費用を抑えましょう。
動画のテンプレを作る
YouTubeのように定期的に動画を作成する場合は、テンプレートを作成することで費用を抑えられます。例えば、大まかな構成やBGMなどは、すべての動画で統一できるでしょう。
テンプレの使用で動画制作の手間も省けるため、業務効率化にもつながります。
撮影場所を固定する
撮影場所が点在するほど、移動時間や交通費など様々なコストがかかります。そのため、撮影場所を固定して撮影費用を抑えるのがおすすめです。
例えば、撮影スペースを社内に設置すれば、スタジオのレンタル代と交通費を抑えられます。グリーンバックを背景に使用することで、編集で背景を変更することもできるでしょう。
フリー素材を使う
動画内で使う素材を無料(著作権フリー)のものにすることで制作コストを抑えられます。最近は様々なフリー素材サイトがあるため、一度確認してみるといいでしょう。
また、会社の紹介動画の場合は、出演者に社員を採用すれば人件費を抑えられます。
アニメーション動画にする
動画制作を行う際、実写の映像を用いるとなると、キャスティング・ロケハン・スタジオ費など撮影にかかる費用が高額になる可能性があります。
それに対して、アニメーション動画ならイラスト、3Dアニメ、既存の素材などを用いて最小限のスタッフで映像を制作できるため、動画制作のコストを抑えやすいでしょう。
また、アニメーション動画では文字や図表などを挿入できるため、説明が伝わりやすいこともメリットの一つです。ただ、全編3DCGを使うなど演出によっては実写よりも高額になる場合もありますので、留意しておきましょう。
会話劇にする
会話劇とは、動画に登場するキャラクターが会話をするアニメーション動画です。細かい動きがなく、セルアニメーションほど沢山の書き起こしは必要ありません。動画制作費用の相場は以下の通りです。
30秒以内:50~80万円
また、会話劇なら広告色を抑えて会社や商品・サービスの説明ができるため、視聴者に見てもらいやすく、印象に残りやすいといったメリットがあります。
モーショングラフィックを採用する
モーショングラフィックはロゴやイラストなどに動きを加えるアニメーション動画です。素材に動きを加えることで視聴者の興味を引きやすく、また映像の構成次第でスタイリッシュな印象を与えることもできるでしょう。動画制作費用の相場は以下の通りです。
30秒~60秒以内:30~50万円
既存の素材を用いればより安価に制作できますが、素材を新たにイラストレーターに外注すると費用が高額になる場合があります。
短時間の動画を作成する
実写・アニメーションどちらの形式で制作する場合であっても、長尺になる(長くなる)ほど制作費用は高額になります。
商品・サービス説明動画やブランディング動画など、ある程度の尺が必要とされる動画もありますが、制作時間や制作工程が増えるほど、比例して撮影費や素材の準備費、スタッフの人件費は増えます。動画はできるだけ短時間に収まるように制作することをこころがけましょう。
また、視聴者の観点から言っても、昨今ではTikTok・YouTubeショートなど短時間で見られる動画が好まれる傾向があります。
短時間の動画が視聴者のニーズに合致していること、また、動画を短時間に抑えることでSNS経由で多くの視聴者にリーチできる可能性があることからも、短尺動画のメリットは大きいと考えられます。
相見積もりを取る(外注する場合)
動画制作を動画制作会社に外注する場合は、複数の会社に見積もりをとりましょう。同じ内容の動画であっても制作会社の得手不得手によって、見積もり額に差が出る場合があります。
とはいえ、制作費用があまりにも安ければ動画の質にも不安が残ります。見積もりをとったら見積もりの内訳も確認し、費用に見合った内容のものであるかどうかを確認しましょう。
▼動画制作初心者向け!撮影・編集のポイントはこちら
初心者でもできる!動画制作の撮影のポイントと編集方法
初⼼者でもできる! 動画制作の撮影のポイントと編集⽅法について説明します。
動画制作を始める前に準備すること
ここでは、動画制作を始める前に準備することについて解説します。
動画制作を外注する場合
動画制作を外注する場合は、以下3つのポイントに注意しましょう。
● 目的や予算、納期を決める
動画制作では、目的によって制作にかかる時間や予算が大きく変わります。そのため、まずは目的を明確にし、それをもとに予算・納期を決めておく必要があります。
なお、予算に比べて求めるクオリティが高過ぎたり、製作期間が長すぎたりすると、制作費が予算を上回ってしまう場合もあるため、注意しましょう。
また、動画が完成しても修正作業は必ず発生するものなので、目的や予算、納期の決定に加えて、余裕を持ったスケジューリングが大切です。
●資料やロゴなどの素材を準備する
商品・サービスの特徴がわかる資料を用意しましょう。会社の特徴や伝えたいブランドイメージ、ターゲット、また競合他社には無い自社商品の強みやアピールポイントなどが短くまとまっていると良いでしょう。
なぜなら、動画作成において最初の段階で動画制作会社と意識合わせをしておかなければ、動画が仕上がった際に、当初思っていたイメージとかけ離れてしまうケースがあるからです。
また、会社のイメージカラーやロゴのデザインが統一されている場合は、ロゴのフォントなど細かい規定が設けられていることが多いので、制作会社と事前に情報を共有しておきましょう。
●他社の動画をチェックし、方向性を決める
出典:お客様事例【ノバセル】、動画テンプレート | 動画制作・編集ツール Video BRAIN(ビデオブレイン)
他社の動画を参考にすることが、動画の方向性を決める上でもっとも早い方法の一つです。あれこれ考えるよりも実際に作成された過去の事例動画を見ることで、具体的なイメージが決めやすくなり、制作会社に作りたい動画のレベル感も伝えやすくなります。
ただし、ネットで動画の実績を探しても、機密保持の観点から制作会社のホームページやネット上には掲載されてない可能性もあります。その場合は、制作会社へ直接連絡してネット上には掲載されていない過去に作成した他社事例を複数見せてもらいましょう。
その際に、他社がその動画の作成に至った経緯から、完成までに苦労したことや課題をどのように改善したかなども、社名を伏せて説明してくれることもあります。
動画制作を内製する場合
動画作成の目的によっては、自社で動画を制作するケースもあります。たとえば、採用や社員教育に関する動画は、自社制作でも十分なクオリティの動画を作成できるでしょう。
また、若年層向けの自社商材のアピールとして、YoutubeやTikTokなどのSNSに動画を配信するケースもあります。その場合は、社員がスマホで撮影しスマホで動画を編集すればよいのでそれほどコストはかかりません。
しかし、展示会やイベントなどで流す動画を作成する場合は、撮影用の機材を取りそろえ、企画立案や動画の方向性、デザインなどを決定する必要があり、それなりの知識を持った人材が必要不可欠です。
▼担当者必読!動画制作ツール比較ガイドはこちら
動画制作ツール比較ガイド
昨今、Youtubeの台頭、5Gへのシフト、ソーシャルメディアの動画機能追加、動画の重要性が増す中、マーケティング戦略の一つとして、動画コンテンツを活用する企業が増えています。 この資料では、動画制作ツール導入を検討している方向けに、ツールを比較をする際のポイントと各社ツールの比較をご紹介します。
動画制作を外注する場合の進め方
外注によって動画制作を進めるときは、全体的な流れを押さえておくことが重要です。ここでは、企画から動画の公開までの流れを見ていきましょう。
事前打ち合わせと企画書の内容確認
動画制作では、事前打ち合わせで制作会社からヒアリングがあります。提出した自社資料をもとに、どのようなイメージの動画で何を一番伝えたいかなどを明確にしていきます。
その内容をもとにした企画書が、制作会社から提示されます。全体のスケジュールやイメージに問題ないかをしっかり確認しましょう。
構成案でシナリオを確認する
企画書の内容に問題がなければ、絵コンテをもとにしたシナリオの作成へと進みます。
ラフな企画書とは違って、構成案はある程度細かい動画のストーリーが確認できるので、少しでもイメージと違う場合は、この段階で遠慮せずに変更の依頼をしましょう。
構成案を承認したあとに大きな変更が発生すると、コストやスケジュールに大きく影響してしまうため注意が必要です。
撮影に入る
構成案を承認したのち、絵コンテをもとにして動画の撮影に入ります。自社のリーダーや責任者は現場に立会い、指示や承認を行います。
プロジェクトには、必ずと言っていいほど不測の事態がおきるものです。よほどの理由がないかぎり、撮影には立ち会うようにしましょう。
編集作業
撮影完了後、制作会社は編集作業に入ります。編集後の動画を数パターン用意してくれる制作会社もありますが、1パターンのみを提示してくるケースもあります。もし、イメージと違う仕上がりになっていた場合は変更を依頼しましょう。
料金の範囲内で対応してくれる制作会社もありますが、そうでないケースも想定して見積りの段階で編集作業の対応範囲を確認しておくことが大切です。
動画制作会社を選ぶ時のポイント
動画制作を依頼できる会社は数多くありますが、何を基準にして選べばいいのか分からない方も多いと思います。ここでは、制作会社を選ぶ時のポイントについて解説します。
動画制作の実績
必ず動画制作実績の豊富さをチェックしましょう。特に確認しておきたいポイントは創業年数です。
長い歴史のある制作会社は多くの企業から依頼を受けているため、それだけ多くのノウハウを持っており、さまざまな要望にもスムーズに応えてくれることが期待できます。
動画制作会社の得意分野
動画制作会社が得意としているジャンルもチェックしましょう。例えば、実写やストーリー性のあるもの、ドキュメンタリーやアニメーションを用いた動画などが挙げられます。
過去事例を見ながら、より自社のイメージに近い動画を制作している会社に依頼するといいでしょう。
動画マーケティングへの知見
動画マーケティングなどの知識があるかどうかも、忘れずにチェックしておきたいポイントです。制作した動画で成果を出せるかどうかは、制作会社にマーケティングに関する知識があるかどうかでも変わってきます。
また、動画を制作するだけではなく、どのような動画を作れば目的を達成できるのかなど、クライアントの立場になって考えてくれる制作会社が理想です。
価格の透明性
価格が明確であるかどうかも確認しましょう。動画制作費用は、使用する機材やスタジオ、スタッフの人数、出演者などによって大きく変動します。
はじめの段階で費用の詳細な説明がない場合は、契約後に予算オーバーする可能性があるため注意しましょう。あらかじめ、オプションなどの費用の詳細を説明してくれる制作会社を選ぶことが大切です。
対応やサポートの良さ
対応の早さやサポート体制も大切なチェックポイントです。具体的には、制作会社の担当ディレクターと、どのようにやり取りを進められるのかを確認しておきましょう。
最初の打ち合わせ段階からレスポンスが遅い場合などは要注意です。
動画制作にかかる費用の種類
最後に、動画制作にかかる費用の種類やそれぞれの相場についても確認しておきましょう。
企画制作費
動画のコンセプトやストーリー、尺など動画の骨子となる企画内容の制作費用です。このほか、制作や制作スケジュールを取り仕切るディレクターなどが必要な場合は、ディレクション費が別途かかります。
相場:3万~20万
撮影にかかる費用
動画に実写素材を使用する場合、撮影のために以下に挙げる費用が必要となるでしょう。アニメーションやモーショングラフィックで動画を制作する場合はこの費用は考慮する必要はありません。
● 撮影費
撮影費には撮影を行うカメラマンや技術スタッフの人件費と、撮影に使用する機材の費用が含まれます。撮影の規模によりスタッフが増えたり、アクションカメラやドローンなど高価な機材を使用したりする場合は費用が高くなりやすいでしょう。
人件費の相場:5~50万(規模によっては~100万)
機材等の相場:3~50万
● スタジオ費
撮影用のスタジオをレンタルしたり、セットや小道具・設備などの用意にかかる費用です。
相場:5~40万
● 役者・モデルの出演料
動画に出演する役者やモデルに支払う出演料です。役者が登場しない動画や、動画に自社の社員を起用する場合は出演料が不要です。
相場:5~20万円
● 移動費
撮影場所まで機材を運搬したり、スタッフやキャストが撮影場所まで移動する際の移動費や交通費です。基本的には実費となり、撮影の内容によって異なりますが、おおよその金額は以下の通りです。
相場:2~10万(規模によっては~50万)
編集にかかる費用
編集には撮影した映像をカットして動画を構成する仮編集や色味を調整、テロップの挿入、画像の加工を行う本編集のほか、完成した映像にナレーションやセリフをつけるMA編集があります。
● 編集費
映像の編集に携わるスタッフの人件費です。スタッフの稼働時間と作業の難易度によって費用は決定されます。尺が長ければ長いほど高額になりやすいでしょう。
相場:5~50万円
● MAスタジオ費
ナレーションやBGM、効果音を挿入する作業に携わるスタッフの人件費やスタジオ費用です。既存の楽曲を使う場合は楽曲使用料が、オリジナルのBGMを作る場合は制作費が別途発生します。
相場:5~20万円
● 素材費
動画に挿入するイラストや写真、CG、アニメーションの素材の制作・購入にかかる費用です。基本的に素材の制作はデザイナーやイラストレーターに委託します。ただ、自社で素材を用意する場合やフリー素材を使用すれば、素材費を抑えることができます。
相場:5~50万円
● ナレーション費用
ナレーターの人件費です。個人のナレーターに依頼する場合は安価ですが、ナレーション制作会社を通してプロのナレーターに依頼する場合は高額になります。
相場:2万~10万円
DVD制作費
完成した動画をDVDなどのメディアに収め納品する際にかかる費用です。複数の物理媒体にデータを保管しておく場合はコピー費用がかかります。
相場:1~2万円
動画制作を内製する場合はツールを活用するのがおすすめ
自社で動画を制作する場合は、動画作成ツールの活用がおすすめです。最近はビジネスシーンでも十分使える編集ツールが多数あるため、以下の点を意識しながら選別しましょう。
・初心者でも簡単に使いこなせるか?
・4Kなどの高画質動画にも対応しているか?
・Youtubeなどに掲載可能な形式へ変換できるか?
自社に合った使いやすい動画作成ツールをしっかり選定することが、成功への近道です。
▼初めての動画制作前のチェックBookはこちら
初めての動画制作前のチェックBook
動画制作を検討する際のポイントや相場を押さえておこう!初めての動画制作前のチェックBook。
動画がターゲットとの接点になる時代
動画制作をしてマーケティングに活かせば、ブランドやサービスの 認知度を高めることができ、結果として会社の営業力を高められます。
今後も引き続きコミュニケーションのオンライン化は進んでいくと考えられるので、うまく動画を活用して会社の成長へとつなげていきましょう。
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- 広告
- 広告とは販売のための告知活動を指します。ただし、広告を掲載するための媒体、メッセージがあること、広告を出している広告主が明示されているなどの3要素を含む場合を指すことが多いようです。
- コンテンツ
- コンテンツ(content)とは、日本語に直訳すると「中身」のことです。インターネットでは、ホームページ内の文章や画像、動画や音声などを指します。ホームページがメディアとして重要視されている現在、その内容やクオリティは非常に重要だと言えるでしょう。 なお、かつてはCD-ROMなどのディスクメディアに記録する内容をコンテンツと呼んでいました。
- 広告
- 広告とは販売のための告知活動を指します。ただし、広告を掲載するための媒体、メッセージがあること、広告を出している広告主が明示されているなどの3要素を含む場合を指すことが多いようです。
- 広告
- 広告とは販売のための告知活動を指します。ただし、広告を掲載するための媒体、メッセージがあること、広告を出している広告主が明示されているなどの3要素を含む場合を指すことが多いようです。
- CS
- CSとはCustomer Satisfactionの略称で「顧客満足度」を意味します。顧客との関係維持、サービスの発展に関するマーケティング戦略に関わる用語です。
- リンク
- リンクとは、インターネット上では、あるページの中に記された、他のページの所在を表す情報のことを「ハイパーリンク」と呼び、これを略した言葉です。リンクのある場所をクリックすると、他のページにジャンプするようになっています。
- 広告
- 広告とは販売のための告知活動を指します。ただし、広告を掲載するための媒体、メッセージがあること、広告を出している広告主が明示されているなどの3要素を含む場合を指すことが多いようです。
- フォント
- フォントとは、同一の特徴を持った文字の形状を一揃いでデザインしたものです。
- ページ
- 印刷物のカタログやパンフレットは、通常複数のページから成り立っています。インターネットのホームページもまったく同じで、テーマや内容ごとにそれぞれの画面が作られています。この画面のことを、インターネットでも「ページ」と呼んでいます。ホームページは、多くの場合、複数ページから成り立っています。
- マーケティング
- マーケティングとは、ビジネスの仕組みや手法を駆使し商品展開や販売戦略などを展開することによって、売上が成立する市場を作ることです。駆使する媒体や技術、仕組みや規則性などと組み合わせて「XXマーケティング」などと使います。たとえば、電話を使った「テレマーケティング」やインターネットを使った「ネットマーケティング」などがあります。また、専門的でマニアックな市場でビジネス展開をしていくことを「ニッチマーケティング」と呼びます。
- コンセプト
- コンセプトとは、作品やサービスなどに一貫して貫かれている考え方をいいます。デザインと機能がバラバラだったり、使い勝手がちぐはぐだったりすると「コンセプトが一貫してないね」などと酷評されてしまいます。
- マーケティング
- マーケティングとは、ビジネスの仕組みや手法を駆使し商品展開や販売戦略などを展開することによって、売上が成立する市場を作ることです。駆使する媒体や技術、仕組みや規則性などと組み合わせて「XXマーケティング」などと使います。たとえば、電話を使った「テレマーケティング」やインターネットを使った「ネットマーケティング」などがあります。また、専門的でマニアックな市場でビジネス展開をしていくことを「ニッチマーケティング」と呼びます。
- オンライン
- オンラインとは、通信回線などを使ってネットワークやコンピューターに接続されている状態のことをいいます。対義語は「オフライン」(offline)です。 現在では、オンラインゲームやオンラインショップなどで、インターネットなどのネットワークに接続され、遠隔からサービスや情報などを利用できる状態のことを言う場合が多いです。
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