PR TIMESの千田と申します。
これまでのプレスリリースは、「報道関係者向け資料」として、事実を淡々と表現する“堅い”ものでした。
今なお、そうですが、人々の情報収集における行動の変化や、企業コミュニケーションの多様化に伴い、より“柔らかな表現”がプレスリリースにも使用され、非常に高いマーケティング成果がもたらされるケースも増えています。

今回は、その参考例として、弊社が提供するプレスリリース配信サービス「PR TIMES」で今年配信されたリリースのうち、最も多くのアクセスを集めた上位5つをご紹介します。
(※Google Analytics調べ:各リリースページの2015年1月〜12月10日までの累計ページビュー数順に基づいて算出)

PR TIMESで今年最もPVの多かったプレスリリースTOP5

【5位】 WINフロンティア株式会社のプレスリリース

WINフロンティア.jpg
スマホカメラに指当て30秒でストレスチェックできるアプリ「COCOLOLO(ココロ炉)」リリース

リリース時期:2015年5月
PV数:5.8万PV

第5位は、センシングサービスを提供する「WINフロンティア」さんが5月に発表した、スマホのカメラで心の健康をチェックできるアプリ「COCOLOLO(ココロ炉)」のリリースです。
リリースを発表した5月から4ヶ月が経った9月に健康情報を取り扱うキー局のTV番組が取り上げ、わずか2日間で3万を超えるアクセスを集めました。
プレスリリースにも関わらず、短期的にアクセスが検索経由で集まったことは、プレスリリースが確かな情報源として機能した一例と言えます。

特に、検索で情報を探す視聴者・生活者が、まず目に留めるのは「タイトル」「リード文」なので、あらかじめ平易な文章を使い、アプリのユニークさがシンプルに伝わるタイトル・リード文に仕上げておく重要性がわかります。

【4位】 株式会社エフエム東京のプレスリリース

エフエム東京.jpg
『日本郵政グループ presents ジャパモン』、嵐の大野智・相葉雅紀が登場!「7月20日は、ともだちの日」を広める企画会議、やっちゃいます!

リリース時期:2015年7月
PV数:6.5万

「エフエム東京」さんのプレスリリースは、伝えたい相手に「シェア」された結果、アクセスを集めたケースです。
このプレスリリースで伝えたい相手とは、小山薫堂さんがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「ジャパモン」の視聴者と、ゲストとして登場予定の大野智さん・相葉雅紀さんのファンであり、タイトル冒頭に「番組名」「ゲスト名」を入れるなど、「見つけてもらいたい人」を強く意識したタイトル付けが奏功し、多くのファンの目に留まる結果となりました。

タイトルでは、必ずしも「平易な文章」だけが必要なのではなく、「誰に向けたニュースか」をより明確に示すことも肝心です。

【3位】 株式会社ネイキッドのプレスリリース

プロジェクションマッピング.jpeg
名古屋の夜空にプロジェクションマッピング!「CITY LIGHT FANTASIA by NAKED」が名古屋テレビ塔にて7月18日からスタート

リリース時期:2015年6月
PV数:6.7万

「東京駅」や「新江ノ島水族館」でのプロジェクションマッピングで有名な「ネイキッド」さんのイベント告知リリースが第3位にランクイン。
2015年6月の発表後から様々なメディアで取り上げられ、会場の動員記録も大幅に更新するなど、大きな話題となりました。
イベント開催前〜開催期間中における継続的なメディア露出がアクセスをもたらしたケースとなりますが、リリースに使用された画像が、ほとんどのニュース記事・SNS投稿において「そのまま」引用されていた点は特徴的です。

画像はアウトプットの印象を左右する重要な要素です。
以下は、プレスリリース配信サービス「PR TIMES」のプレスリリースに使用されている画像の枚数を表したグラフとなっており、5年前と比べ、画像の使用枚数が全体で約12倍増えています。
画像枚数.jpg
また、記者100名を対象にPR TIMESがおこなった独自調査においても、2人に1人が「画像の解像度が悪く、記事掲載を断念したことがある」と回答するなど、視認性を高め、情報をユニークに魅せる画像の掲載は、タイトル同様、重視すべきポイントと言えます。

【2位】 株式会社大台フードプロジェクトのプレスリリース

大台フードプロジェクト.jpg
大阪市茶屋町に日本最大規模の「食べ飲み放題横丁」オープン!全8店舗・料理全500種・全500席、3時間何軒はしごしても3800円ポッキリ。11月金曜・日曜の女子会は3800円ポッキリ!

リリース時期:2015年8月
PV数:15.6万

第2位は、多店舗・多ブランドで飲食店を展開されている「大台フードプロジェクト」さんのプレスリリースです。
「ダメもと」で出されたプレスリリースに多くのアクセスが集まり、数ヶ月にわたって満員が続くなど、高い成果を挙げられました。(詳しくはこちら

この情報を取り上げたニュース記事の多くが、リリースタイトルにある「3時間何軒はしごしても3,500円ポッキリ(※当時)」といった言い回しを踏襲していた点は、企業の視点からみれば、あらかじめ企図した文脈での情報伝播に成功していると言えます。

実際、プレスリリースタイトルと記事タイトルが類似するケースも多く、ベストな取り上げられかた、理想的な語られかたを見据えたうえで、「タイトル」「リード文」「画像」を推敲することが重要です。

【1位】 KDDI株式会社のプレスリリース

KDDI.jpg
[浦ちゃんが歌手デビュー!? 三線で乙ちゃんへの想いを弾き語り!au 三太郎シリーズ新CM 高音質通話auガラホ「海の声」篇]

リリース時期:2015年7月
PV数:22.3万

最も多くのアクセスを集めたのは、俳優の桐谷健太さんによる三線の演奏と、映像性が「名曲/美声すぎる」として話題になったau「三太郎シリーズ」新CMのリリースでした。
CMや動画の公開を報せるプレスリリースには、「歌詞」「撮影秘話」「制作背景」など、コンテンツの周辺情報が多く盛り込まれ、語れるポイント(切り口)が多いという側面があります。

「浦ちゃん 歌詞」「浦ちゃん 生演奏」「浦ちゃん ロケ場所」など、断片的な生活者の検索ワード(関心)に、全般的に応える情報源として閲覧・シェアされた結果と言えます。

MAシェアと国産MAツールランキングを紹介

資料を無料ダウンロード

まとめ

要点だけをみると、ランクインしたプレスリリースに共通する要素としては、極めて基礎的・シンプルなものばかりです。

・ベストな取り上げられかた、理想的な語られかたをイメージする。
・視認性の高い、ユニークな画像を使う。
・タイトル・リード文は、「見つけてもらいたい人」を意識し、「誰向けか」を明確にする。
・平易な文章で、シンプルに伝える。

“配信後の伝わり方”は、「情報発信者の認知度・人気度」「ファン数」「企画の斬新さ」「予算」などの前提条件で決まる側面もあると同時に、発信側のひと工夫で差がつくものでもあります。