ホームページでおさえておきたいポイント

では、大手企業の見ているポイントを押さえたホームページを作るにはどうしたらいいのでしょうか。ポイントは2つあります。

サービスや製品の「品質」を明確にしよう

大手企業であればあるほど、サービスや製品に品質が求められることは先に書いたとおりです。
品質をアピールすることで、興味を持たれれば大手企業からの問い合わせにもつながるでしょう。

顧客に対して自社だけができる強みを掲示することをUSPといい、狙う企業が何を求めているのかを考えることが大切です。

USPについて詳しい記事があるので、ぜひそちらもご覧になってみてください。
顧客を呼びこむ「USP」とは?

品質を保証するには数値を明確に表すことが大切です。
例えば、製造業あれば不良品の割合や一人当たりの生産個数などを記載するようにしましょう。また、サービス業であれば導入実績数やアフターフォローにかける人員数を公開するのも一手です。

ホームページは対面のコミュニケーションとは異なり、目の前で仕事の質を見てもらうことはできません。その分、品質を保証する情報を丁寧に記載することで画面の向こう側にいる担当者にも丁寧な仕事ぶりが伝わるでしょう。

各種認証に合わせた基準に合わせてアピールをしよう

大手企業が取引先を選ぶ上で必要となる視点があります。それは、法令遵守以上に求められるISOやISMS、Pマークなどの各種認証の基準です。

企業では自社の業務内容について品質の基準を持ち、認証機関によってその基準が認められれば認証を取得できます。認証では取引する企業の基準についても定められているため、自社がその基準に入っているかどうかを確認しましょう。

・施設のセキュリティは万全か?
・従業員に対して教育(業務、個人情報保護など)が行われているか?
・事故が発生した時の連絡体制が整備されているか?
・資格を認定された人だけしか、業務に携われない"資格認定制度"を採用し、業務に制限をかけているか?
・不法就労を行っていないか。

このような項目は、外部委託先や取引先の条件として含まれます。そもそも大手企業では認証として認められない企業に仕事を任せたり、発注することはありません。

基準を満たしていることをアピールするには、自社で認証を得てホームページに表示するのが一番良い方法ですが、認証を取得するには人も手間もかかります。
施設の安全対策はどのようにしているのか、個人情報はどのように扱うのかなど、狙う企業が持っている認証に合わせた情報開示をするだけでも効果はあるでしょう。

各種の認証に関する情報は認証機関が公開しています。
業種や企業によって取得している認証は異なるので、企業のホームページに記載されている情報をいくつかピックアップしてみるといいかもしれません。

一般財団法人日本保証機構(ISO)
https://www.jqa.jp/service_list/management/index.html
一般財団法人日本情報経済社会推進機構(ISMS、Pマーク
https://www.jipdec.or.jp/

まとめ

新しい取引先を開拓する際に、営業力を強化するのは中小企業にとって常に課題となるところです。営業の人員を増やしたり、訪問回数を増やすことももちろん大切ですが、ホームページを育てることで営業マンを超えた働きを得られることもあります。
なかなか接点が生まれづらい大手企業も、ネットからなら直接声がかかることもあるかもしれません。

狙う顧客はどのような視点を持って自社の商材を選ぼうとするのか考えながら、ホームページでのアピール方法を考えてみましょう。