ホームページを運営していると、日々新しいお客様からの問い合わせがあるかと思います。契約や受注につながる問い合わせ、せっかくなら今までに取引のない企業から来て欲しいもの。今回は特に大手企業がネットで企業を選ぶポイントを説明します。

ホームページは中間業者を飛ばせる入り口

Webからの問い合わせの場合、中間業者を挟まず、顧客と直接コミュニケーションすることになります。
製造業界など、モノを扱う場合は問屋や商社などの卸を挟んでメーカーに商品を販売する流れが一般的です。

しかし、ネットの場合、メーカーから直接声をかけられる場合があります。
他の企業を挟まない分、価格を安く抑えられたり、迅速な対応が可能ですが、信頼されることが難しいという特徴もあります。

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声をかけられるようにするには、直接取引きをするメリットを明らかにしてあげましょう。

例えば、自社に優れた耐熱ガラスの技術があり、それを住宅メーカーに住宅用の窓として採用してほしいと考えた時、住宅メーカーは既に工務店や住宅設備のメーカーを挟んで、加工された住宅用窓を仕入れているかもしれません。

それらを飛び越えて自社と取引するメリットをホームページで伝えるには「共同開発チームを組んで、窓から火事を抑え込む家を実現します」など、直接取引きでしか実現でいないサービスを提案するのがいいでしょう。

大手企業が外部の企業を選ぶ基準とは

では企業は、どのような基準で取引先を選んでいるのでしょうか。
取引と一口に言っても色々な内容がありますが、今回は企業が受注した際にその受注の一部を他の企業に依頼する下請けについて見てみましょう。

中小企業庁の行った調査によると、新しい下請け事業者と取引を行う時の開拓方方法としては、「取引先の紹介」が1位で「下請け事業者からの営業」「下請け事業者のホームページ」と続きます。

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中小企業庁発注方式等取引条件改善調査(平成27年度)

ここからわかるとおり、ホームページから新しい取引先を見つけることは決して珍しいことではありません。
特に資本金が3億円を超える大手企業では、ホームページを選択する割合は26.5%にのぼります。

「大手企業がネットで見つけた業者を選ぶわけはない」と決めつけず、むしろホームページは交流会や紹介などのつてがなくても平等に見つけられる機会がある営業ツールであると捉えましょう。

また、取引先を選ぶ基準として、もっとも重視されているのは「品質」で、「価格」「技術力」が続きます。
製造品の中で不良品が少ない、アフターフォローが十分であるなど、サービスや製品の品質は資本金が多いほど高く求められる傾向にあるようです。

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中小企業庁発注方式等取引条件改善調査(平成27年度)