「デザインが古い」「情報が煩雑化している」「ブランドの方向性を変えたい」「アクセス数・問合せ数を増やしたい」などの悩みを抱え、Webサイトのリニューアルを検討中の企業担当者は多いのではないでしょうか。

今回はサイトリニューアルの手順失敗しないためのポイント、サイトリニューアルに関するよくある疑問と回答などを紹介します。これからサイトリニューアルを検討している方はぜひ参考にしてください。

目次

  1. サイトリニューアルの検討が必要なタイミングは?
  2. サイトリニューアルの手順
    1. マーケティング戦略の策定
    2. 競合調査
    3. サイト課題の整理
    4. サイトリニューアルの目的(KGI)・目標(KPI)の設定
    5. サイトマップとワイヤーフレームの作成
    6. デザイン制作・コーディング・機能開発
    7. 公開・運用
  3. サイトリニューアルで失敗しないためのポイント
    1. 目的と目標を明確にする
    2. ミッション/ターゲットを明確にする
    3. ペルソナを設定し、関わる全員の共通認識にする
    4. 差別化ポイント(USP)を明確にする
    5. 急激なアクセス減少に備える
  4. サイトリニューアルでよくある疑問と回答
    1. サイトリニューアルにかかる費用
    2. サイトリニューアルにかかる時間
    3. サイトリニューアルの要件定義書に含めるべきこと
    4. サイトリニューアルのタイミングでCMSを導入すべきか
  5. おすすめのCMSを紹介
  6. サイトリニューアルでPDCAを加速させよう
BtoBのサイトリニューアルにおける、KGI / KPIの設計方法

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サイトリニューアルにおいて欠かせないKGI/KPIの適切な設計プロセスを、実例と図式を用いて解説します。

サイトリニューアルの検討が必要なタイミングは?

下記のような課題があれば、早めにサイトリニューアルを進めたいところです。

  • 細かなサイト改善では成果が上がらない
  • 情報が増えて構成が複雑になっている
  • ブランドイメージを刷新したい
  • サイト運用を効率化したい

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サイトリニューアルの工数はもちろんボリュームによりますが、初期設計から考えると3〜4ヶ月を見ておくと良いでしょう。外注業者へ発注する場合や、社内の開発部のリソースによっては、もっと長くかかる場合もあります。早めに動くことを意識しましょう。

細かなサイト改善では成果が上がらない

コンテンツを更新してもWebサイトへのアクセス数・問い合わせが減っていて改善しない場合、戦略設計とWebサイトの構成を見直す必要があるかもしれません。

ユーザーがコンテンツを見つけやすくなるよう、サイト構造を見直すだけでSEO面の評価が高まるケースもあります。

情報が増えて構成が複雑になっている

運営年数が長いサイトほどコンテンツが増え、導線や階層が複雑になりがちです。そのようなサイト構造ではユーザーは欲しい情報が見つけづらくなり、ページの途中離脱につながります。

企業が伝えたい情報を整理し、見てほしい情報にユーザーがアクセスしやすくなるよう導線設計をするべきです。

また導線設計に加えて、表示スピードの改善といったユーザビリティの向上も重要です。

ブランドイメージを刷新したい

イメージ戦略の変更など、ブランドのイメージを一新したい場合も、リニューアルを検討すべきタイミングです。社名変更や代表の交代といった転換期に合わせて、サイトリニューアルを行うのも良いでしょう。

その際、現状のWebサイトにおけるイメージなどを調査した上で新しいサイトのデザイン等を練っていくと、より効果的なサイトリニューアルが行えます。

サイト運用を効率化したい

Webサイトを自社で管理し、コンテンツの編集や変更、新しい機能の導入といった更新作業をより頻繁に行いたい場合、CMSへの乗り換えも検討しましょう。

CMSを導入すれば、都度制作会社に依頼をしなくても管理画面上で簡単かつ効率的にコンテンツの編集・公開ができます。自社の複数の担当者と共有・管理が行えるため、より Webサイトの運用がスピーディーかつ楽に行えるでしょう。

CMSについては下記の記事で詳しく解説、おすすめのCMSもご紹介しています。
【参考記事】CMSとは?基礎知識や代表的なCMS9選を初心者にもわかりやすく解説

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サイトリニューアルの手順

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サイトリニューアルは次の手順で進めていきます。

1.マーケティング戦略の策定

まずは自社のマーケティングの方向性について確認しましょう。サイトリニューアルを行う前に、リニューアルの目的顧客へのアプローチ方法などを検討し、マーケティングの方向性を策定します。

2.競合調査

マーケティング戦略が定まったら、競合サイトを調査していきましょう。競合調査にはSWOT分析5フォース分析といったフレームワークを活用するのも有効です。

競合調査を行うことで、より自社の強み・弱みが浮き彫りになり、他社との差別化が図りやすくなります。

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新しく商品を開発したり新規事業を展開したりする場合、競合している企業はどこなのか、自社の立ち位置はどこなのかなど、競合調査を行うことで差別化戦略を立てることができます。そこで本記事では、競合調査のやり方やメリット・デメリット、具体的な調査項目や分析方法(フレームワーク)について詳しく解説します。

3.サイト課題の整理

自社のWebサイトの課題を整理します。具体的には以下のような項目で課題が発見されやすい傾向にあります。

  • 導線の分かりやすさ
  • SEO対策の充実度
  • コンテンツの質

サイト内のコンバージョン数や離脱率問い合わせ件数など現状の具体的な数値を洗い出し、改善すべき点をはっきりさせましょう。

4.サイトリニューアルの目的(KGI)・目標(KPI)の設定

抽出した課題を元に、サイトリニューアルにおいて達成したい目的(KGI)・目標(KPI)の設定を行いましょう。

  • KGI:組織の最終目標を定量的に評価した指標
  • KPIKGI達成のために用いる中間指標を定量的に評価した指標

KGIKPIの具体例は以下の通りです。

分類 KGI KPI
ECサイト 売上高 流入数
CVR
・1回あたりの購入金額
メディアサイト 広告収入 ・新規ユーザーのPV
・平均サイト滞在時間
ブランド認知サイト ブランド認知度 流入数
PV
・平均サイト滞在時間
Xページ以上閲覧した比率
カスタマーサポートサイト 顧客満足度サポートコスト PV
・問い合わせ数
・サイト内検索利用件数

上図のようにWebサイトの特性・KGIによって、KPIは異なります。KGIKPIが連関している項目を設定するようにしましょう。

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5.サイトマップとワイヤーフレームの作成

サイト制作やリニューアル時には、サイト全体の構成が示された「サイトマップ」と、ページ単位の構成である「ワイヤーフレーム」を作成します。

サイトマップとワイヤーフレームを作成しておくことで、サイト構成やページレイアウトのイメージを共有でき、認識のずれが防げます。

サイトマップでは、Webサイトで準備すべきコンテンツやサイトの構成を可視化します。
一方のワイヤーフレームでは、各ページレイアウトコンテンツ内容・ロゴ・バナー画像などを、詳細かつ具体的に作成します。

6.デザイン制作・コーディング・機能開発

ワイヤーフレームをもとにWebサイトのデザイン制作を進めます。

デザインは企業や企業のサービス・商品の印象を決める大切な要素ですが、感覚的な部分も多いため良し悪しの判断が難しくもあります。そのため、できるだけ以下のようにユーザー視点に立ってデザインを決めると良いでしょう。

  • コピーや見出しが頭に入りやすいデザイン・レイアウトを選ぶ
  • CV実績のあるレイアウトを優先する
  • ペルソナに近い人の意見を参考にする

デザインが決まったらユーザーがPC・スマホ・タブレットなど、どのデバイスからでも閲覧できるようにコーディングを行いましょう。

機能開発ではショッピングカート・登録フォーム・チャット機能など、サイトに必要な機能を搭載していきます。

機能開発は専門的な知識やスキルが求められるため、社内にエンジニアなどがいない場合は制作会社などのプロに制作を依頼する必要があります。

7.公開・運用

サイトリニューアルが完了し公開したら、SNSやプレスリリース、メルマガなどを通して自社サイトをリニューアルしたことを幅広く告知しましょう。閲覧数が増加し、ターゲット層へ効果的にアプローチできる可能性があります。

サイト公開後の運用は、定期的に数値を計測し、改善をしてPDCAを回していきます。

もし、リード獲得やお問い合わせ増加が目的であれば、まず見ておくべき指標はやはりコンバージョン数(以下CV数)コンバージョン率以下CVR)です。

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CV数やCVRの良し悪しの要因を分析するために、クリック数、クリック率(CTR)、直帰率、そしてその母数であるサイト訪問数(SS・PV)を見ていくという考え方です。くれぐれもPVCTRの話が独り歩きしないように気をつけましょう。

また、離脱率や遷移率などは、上記の5つの指標のどれかがいくらテストしても改善しない場合などに確認すると良いでしょう。なお、サイトリニューアルの詳しい手順についてはこちらの記事をご参考ください。

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Webサイトは闇雲にリニューアルしてしまうと目的を見失い、せっかく新しくしたのに失敗してしまいます。そこで本記事では、サイトリニューアル7つの手順をはじめ、サイトリニューアルのよくある失敗と回避策、サイトリニューアルにかかる費用相場について解説していきます。

サイトリニューアルで失敗しないためのポイント

サイトリニューアルには多くの人が関わるため、以下のような問題が起こりがちです。

  • 社内で多方向から要望が届き精査できない
  • 制作会社から期待した提案が上がってこない
  • 公開間近で方向性が変わってしまった
  • サイトが出来上がるにつれて、追加したい機能が増えた
  • Web担当者が数年に一度変わるため、以前の記録が抜けている

上記はほんの一例ですが、最悪の場合は予定していたスケジュールが大幅に遅延し、途中でリニューアルを断念するケースもあります。そこで事前にサイトリニューアルで陥りやすい失敗ポイントを掴んでおくと、リスク回避につながります。

Webサイト制作でよくある失敗例5選。プロのディレクターが教える処方箋とは

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日々多くのWeb担当者と接している制作会社のディレクターが経験した事例を元に、サイトリニューアルの際によくある失敗例を挙げ、成果を得るために本当に必要なことは何なのか解説します。なぜ思ったようなWebサイトにならないのか?社内の要望をどう精査し、とりまとめていくべきか?などのお悩みに対する実践的なヒントがまとまっているので、問題解決の糸口がつかめるかもしれません。

1. 目的と目標を明確にする

社内で多方向からさまざまな要望が届きまとめられない要因は「リニューアルの目的が明確でない」ことから起こります。まずは目的を明確にして、関わる全員の共有認識としましょう。

● 目的の例

  • ユーザーファーストのサイトにして、Web経由でのリード獲得を増やす
  • サイトの更新頻度を上げて、コンテンツを充実させる

決めた目的に直接つながらないアイデアは、採用しない、あるいは優先度を下げて次のフェーズで行うなどの判断をします。決して作り手側の「好き・嫌い」だけで判断しないようにしましょう。「好き・嫌い」の参考にして良いのは、受け手側=ペルソナずばりの人物の意見だけです。

● 目標の例

サイトの数値目標(KPI)は事業として最終的に得たい成果(KGI)から逆算していきます。
例えば、以下のように逆算します。

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このように、自社の平均的な商談率・受注率などで割り戻していきます。KGIKPI設定について詳しくは、下記資料をご覧ください。

基礎からわかる BtoBマーケティング実践ガイド【2024年最新版】

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2. ミッション/ターゲットを明確にする

ミッション設定とは誰の・何を・どのように解決するのかを整理することです。

● ミッション設定の例

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重要なのはWebサイトのターゲットであるユーザーの視点を徹底することです。

既存のサービスであれば、ユーザーにヒアリングしてまとめると良いでしょう。このコンセプトがターゲットであるユーザーに伝わるように、サイトに落とし込んでいきます。

3. ペルソナを設定し、関わる全員の共通認識にする

ペルソナとは、ターゲットをさらに詳しく設定したものです。サイトリニューアルの内容やデザインをつめていく段階で意見が割れて揉めるのは、「ペルソナの認識にズレが生じていること」が主な要因です。サイト制作に関わる全員が共通のペルソナを意識すれば、意見が食い違うことも少なくなります。

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ポイントは、リニューアルに関わる人全員が同じ顔を思い浮かべるレベルまで、ペルソナの解像度を上げることです。ペルソナには仮に「小泉さん」などと名前を付けてみましょう。

各々が「俺ならこう思う」「私ならこう思う」というのではなく、「小泉さんならこう思う」という判断ができ、ユーザー視点を自分視点を履き違えることが少なくなるはずです。そして、コピーやデザインなど「好き・嫌い」の要素が入ってくる箇所で迷ったら「小泉さん」に近い人に意見を聞いてみれば良いのです。

ターゲットやペルソナ設定に関しては、下記の資料で解説しています。ペルソナ設定シートもついていますので、ぜひご活用ください。

はじめてでもわかる!BtoB事業のためのペルソナ設定ガイド

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ペルソナについてもっと詳しく知りたい・実際にペルソナ設定をしてマーケティングを推進したいという方向けに、概要や4つの作成ステップなどについて解説しております。設定作業を効率化する「ペルソナ設定シート」も巻末に付いております。ぜひご活用ください。

4. 差別化ポイント(USP)を明確にする

サイトリニューアルは、見た目だけでなく、発信するメッセージの刷新もポイントです。今回のリニューアルでUSP(Unique Selling Proposition)と呼ばれる差別化ポイントを何に設定するか、ユーザー視点を踏まえながら検討・明確にしていきましょう。

● 競合調査は必須

まずは競合調査を実施し、自社がどんな立ち位置で戦えるのか、戦略を考えます。

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同じサービス内容の直接的な競合はもちろん、サービス内容が違っても「解決する課題が同じ」という視点での競合も見てみます。後者の例で言うと「ミスタードーナッツの競合は、ドーナツチェーンではなく、コンビニだった」などがあります。
参考文献:「ジョブ理論」クレイトン・M・クリステンセン

競合調査にはさまざま様々な切り口があるので、詳しくは下記の記事をご参照ください。競合調査に便利なフレームワークも紹介しています。

競合調査のやり方とは?調査項目や基本的なフレームワークを詳しく解説

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新しく商品を開発したり新規事業を展開したりする場合、競合している企業はどこなのか、自社の立ち位置はどこなのかなど、競合調査を行うことで差別化戦略を立てることができます。そこで本記事では、競合調査のやり方やメリット・デメリット、具体的な調査項目や分析方法(フレームワーク)について詳しく解説します。

● 差別化の例

差別化ポイントを考える切り口はいくつかあります。
・機能で差別化

 - ツールの使い勝手が直感的でわかりやすい。専門知識がなくても使える
 - 国産ツールなので、他社と比べてUIが日本人にわかりやすい。サポートも親切

・ターゲットで差別化

 - BtoBマーケティングに特化したCMSである
 - エンジニアに特化した求人サイトである

「差別化ポイントがない、わからない」とお悩みの企業担当者も多いですが、差別化ポイントがなければいくら見栄えの良いサイトを作っても、差別化ポイントがなければユーザーから選ばれにくくなります。まして競合の知名度が高ければ、勝ち目などありません。
他社と比べて何が特徴なのかをしっかり伝えるようにしましょう。

▼ 初級者向け:競合調査の基礎・競合調査のツールの紹介はこちら

他社に差をつける!競合分析の教科書

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他社と差別化し自社製品の優位性を早めにアピールするためにやっておきたい、競合分析の手順を解説いたします。

5. 急激なアクセス減少に備える

サイトリニューアルによってアクセス数が急激に下がってしまうケースがあります。特にリニューアルに伴いURLを変更すると、このような状況に陥りやすい傾向にあります。

サイトリニューアル時には、旧サイトの評価を引き継げるようにURLを変えないのが基本です。もしURLを変える場合は、ユーザーやクローラーを新しいURLに誘導できるように、必ずリダイレクト設定をしておく必要があります。

サイトリニューアル時に気をつけたいSEOの注意点はこちらの記事を参考ください。

サイトリニューアル時に行う10のSEO対策。アクセス減少した失敗例や注意すること

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サイトリニューアルを実施した直後、急激にアクセス数が落ち込んでしまう場合があります。その理由は、主にサイト構造の変更によって検索エンジンからの評価を失うからです。本記事では、アクセス低下を回避し、検索エンジンからの評価を維持するコツを解説します。

サイトリニューアルでよくある疑問と回答

サイトリニューアルでよくある疑問と回答をまとめました。

サイトリニューアルにかかる費用

Webサイトのリニューアルにかかる費用は依頼内容や業者規模によってさまざまですが、数十万から数百万円の間が一般的な相場と言われています。

  • フリーランスなど個人に依頼・・・10~20万円程度
  • 中小の制作会社・・・30~100万円程度
  • 大手制作会社・・・100~数百万円程度

個人に頼む場合、費用を抑えられるメリットがあるものの、人によってスキルにばらつきがあることは否めません。

中小の制作会社は業界や分野に特化している場合も多く、相性の良い企業とマッチすれば満足度の高い仕上がりが期待できます。

大企業に依頼する場合、費用は高額になりますがマーケティングコンサルティングやその後の運用まで、手厚いサポートが受けられます。

サイトリニューアルにかかる時間

Webサイトのリニューアルにかかる期間の目安は、一般的に以下の通りです。

  • 25ページ程度・・・3~4ヶ月
  • 50ページ程度・・・4~5ヶ月

すでに公開時期が決まっている場合には、その日程から逆算して余裕を持ってリニューアル作業を開始しましょう。

ただページ数だけでなく、システムによってもリニューアルにかかる期間は変わるため、詳しくは制作会社に確認してみましょう。

サイトリニューアルの要件定義書に含めるべきこと

要件定義は、サイトリニューアルに求められる要望や条件を言語化し、関係者間でWeb戦略の方向性を共有するために重要です。サイトリニューアルの要件定義書には、以下11項目を入れておくと良いでしょう。

・サイトリニューアルの背景
・サイトリニューアル後のコンセプト
・KGI・KPI
・予算
・スケジュール
・プロジェクト体制
・サイトマップ
・ワイヤーフレーム
・サイト制作手法
・インフラ環境
・納品方法や納品物

特にプロジェクト体制においては、指示系統を表したプロジェクト体制図を作成しておくことをおすすめします。各領域の担当チームや責任者が一目でわかると、万が一トラブルがあった際も迅速に対応しやすくなります。

サイトリニューアルの要件定義とは?進め方と11個の必要項目を解説

サイトリニューアルの要件定義とは?進め方と11個の必要項目を解説

サイトリニューアルの要件定義は、プロジェクトを円滑に進める重要な役割を担っています。この記事では、要件定義の概要と進め方、要件定義書に記載すべき必須項目について解説します。

サイトリニューアルのタイミングでCMSを導入すべきか

サイトリニューアルを検討する際、制作を外部の制作業者に依頼するか、CMSを使って内制するかについて悩む方も多いと思います。それぞれのメリット・デメリットは以下の通りですが、ferretではサイトリニューアルのタイミングでCMSを導入することをおすすめします。

タイプ メリット デメリット
制作会社 Webサイトのクオリティが高い
・制作を外注することでコア業務に集中できる
・外注費などのコストが発生する
ページの更新が遅くなる
CMS ・更新性が高い
・専門知識がなくてもWebサイトの運用・更新ができる
・マルチデバイスに対応できる
SEO対策しやすい
・SNSと連携しやすい
Webサイトの災害対策にもなる
・操作を自ら学ぶ必要がある
・アップデートや保守は自社で行う必要がある
・Webページ制作において、制作会社ほどのクオリティは望めない

制作会社に依頼する場合、クオリティの高いWebサイトを製作してもらえること、また自社のリソースを使用しないため、コア業務に集中できるといったメリットもあります。

対してCMSを導入すると、サイトの更新を、制作会社に依頼をするよりもより早く効率的に行えるのがメリットです。情報の移り変わりが早い現代においては、コンテンツをタイムリーに発信できることがサイトのビジュアルよりもずっと重要なことです。

また、CMSにはマルチデバイスへの対応・SEO対策・SNS連携といった必要な機能も備えています。

費用面からも制作会社に外注するよりずっと低コストで運用できるでしょう。更新のしやすさやコスト面から、CMSの導入をおすすめします。

おすすめのCMSを紹介

CMSにもそれぞれ特徴があります。
難易度が高いものの、詳しくなれば細かい設定ができるCMS、操作が簡単で誰でも更新でき、必要なページを作るのに十分事足りるCMS、無料で操作が非常に簡単だが、複数ページの作成には向いていないCMSなど。

ここでは、サービスサイトやオウンドメディアなどビジネス目的に向いているCMSを難易度の高いものから順に3つ紹介します。

WordPress(ワードプレス)

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WordPress公式サイト

最も使われている無料で利用可能なCMSです。サーバーやHTMLCSSの知識が多少必要で、、シンプルゆえに機能拡張のためにプラグインを多用することになります。そのため、担当者が変わるとどんな設定になっているのか追うのに苦労する、などという声も聞くことがあります。

● メリット:圧倒的なシェア率とテンプレート等の豊富さ

WordPressのメリットは以下のようなことが挙げられます。

  • 無料で利用できる
  • 世界中の多くの企業が活用している
  • さまざまなツールと連携していて、プラグインやテンプレートの種類も豊富
  • ブログやアフェリエイトにも適している
  • SEOに有利

● デメリット:多少のHTMLやCSSの知識が求められる

一方、デメリットとしては以下のことが挙げられます。

HTMLCSSの知識は多少必要
・サポートが不十分
・ハッキングされやすい
・エラーが起きやすい
プラグインを利用する場合は引き継ぎ時の共有が必要

Movable Type(ムーバブルタイプ)

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Movable Type公式サイト

Movable Typeはアメリカで開発された有料のCMSです。設定が完了すればIT知識がなくてもブログ形式で簡単に入力できるのがメリットです。ただし導入手順が複雑で、最低限の知識が求められます。

● メリット:IT知識がなくても簡単に使える

Movable Typeのメリットは以下のようなことが挙げられます。

ブログ形式で簡単に入力でき、スムーズにサイト構築できる
・情報が多いサイトの表示スピードが速い
・セキュリティ対策もされている
・Cloud版は自動アップデートに対応している
・メーカーサポート・保証が受けられる

● デメリット:シェア率が低く情報が少ない

一方、デメリットとしては以下のことが挙げられます。

・導入手順が複雑で、最低限の知識が求められる
・カスタマイズなどに関する情報が少ない
・Movable Typeの利用経験がある制作会社も少ない

ferret One(フェレットワン)

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ferret One公式サイト

今ご覧のWebマーケティングメディア「ferret」を運営する株式会社ベーシックが開発したCMS。一番の特徴は直感的に操作できる「見たまま編集」のCMS機能です。
国産CMSゆえにUIもわかりやすく、サポートも充実しています。

● メリット:国産ツールのため、直感的な操作で使い勝手がいい

ferret Oneのメリットは以下のようなことが挙げられます。

  • 直感的に操作できる「見たまま編集」のCMS機能
  • LPなどデザインを施したページの複製・変更も簡単
  • 国産CMSなのでUIもわかりやすい
  • メール配信・SEO順位・ユーザー行動履歴などのマーケティング機能も1つの管理画面で利用できる
  • テクニカルサポート以外にもマーケティング施策のサポートがある。

● デメリット:導入・運用費用がやや高め

一方、デメリットとしては以下のことが挙げられます。

  • サポートが厚い分、初期費用・月額費用は高い
  • ノーコードの特性上、HTMLの直接記述の機能は持ち合わせていないためリッチサイト構築時の自由度に制限はある (※css,javascript,iframe等の利用は可能なため一定のカスタムは可能)

その他のCMSについても知りたい方は下記の記事や資料をご覧ください。

【無料・有料20選】CMSを徹底比較!導入のメリットや選ぶポイントを解説

【無料・有料20選】CMSを徹底比較!導入のメリットや選ぶポイントを解説

ブログやホームページを作成するためにCMSを導入したいけれど、どれを選んでいいか分からないという方に向けて、フリーのものから有料までオススメCMSと注意すべきポイントを紹介します。CMS選定の参考にしてみてください。

サイトリニューアルの提案書を社内で通すためのポイント!予算を獲得するコツとは

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サイトリニューアルの提案書を作る際、社内で通るか不安な方は多いはずです。そこで今回は、サイトリニューアルの提案書を通すコツや作成のポイントを紹介します。ぜひ、参考にしてください。

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BtoB企業向け!CMS比較ガイド

BtoB企業向け!CMS比較ガイド

コーポレートサイト/サービスサイト /ECサイトなど、BtoB事業のサイトタイプごとにおすすめのCMSを整理。それぞれで必要な機能をまとめた比較表をプレゼントします。

サイトリニューアルでPDCAを加速させよう

一口にサイトリニューアルと言っても、企業によってその目的はさまざまでしょう。

サイトリニューアルを行う際は目標やターゲット、USPを定め、一つひとつ手順を踏んで実行していく必要があります。

これまで制作や運営を外部に依頼していたサイトも、リニューアルを機にCMSを導入し自社制作・運用に切り替えるのも良いでしょう。

サイトリニューアルには多くの人が関わる上に、3〜6ヶ月ほどの期間がかかります。公開したい時期から逆算して早めに着手して行きましょう。

BtoBのサイトリニューアルならこれ!

本記事で何度か紹介しているferret Oneは、当メディア「ferret」を運用する株式会社ベーシックが提供しているサービスです。サイトリニューアルの目的が「Webからのお問い合わせを増やしたい」「商談につなたい」などの場合は、ぜひ検討ください。

❶ サイト構成から相談できます

BtoBマーケティングで成果の出やすい構造のサイトを制作します。

❷ リニューアル後のPDCAが回しやすい

ferret Oneは見たまま編集のCMSなので、納品後はHTMLやサーバの知識のない方でも簡単に更新できます。やりたい施策がすぐ実行できてPDCAがスピーディーに回せるのはもちろん、サイト運用の属人化を防ぐことができます。

❸ コストが大幅に削減できます

外部業者やエンジニアに依頼するたびに発生する費用や、コニュニケーションコストが不要になるので、結果的に大幅なコスト削減ができたと喜ばれています。

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