導線とは、ユーザーをWebサイトの中で誘導するための仕掛けのことを指します。
Webサイト導線設計をしっかりと行うことで、CVRの向上などの効果が見込まれます。

似た言葉として「動線」がありますが、動線は、買い物客が店内を見てまわる道順のことです。ホームページにおいては、ページ内での利用者の動きを指します。

ホームページの制作にあたっては、人間行動科学や心理学の視点を取り入れ、顧客のページ内での動きを把握した上でサイト設計を行い、レイアウトや演出等を決めることが重要になります。

導線を意識したサイト設計の重要性

導線

実店舗における導線としてよく知られているのは、スーパーなどの買い物客がまわる売り場の順番です。たとえば、青果、精肉、鮮魚、惣菜の順に並べることで、客がストレスなく買い物ができるよう工夫されています。

ホームページにおいてもこれと同じ考え方をすることが大切です。ユーザーが閲覧しやすくなるように工夫するだけでなく、ユーザーの関心を引くページ作りを行う必要があるのです。

また、導線が長いほどユーザーはページ内をくまなく見てまわるようになり、様々な商品やサービス、情報との接触機会が増えることになります。その結果、客単価のアップなど売上高の増大に結びつけることができるのです。

導線設計は試行錯誤が必要

このページで説明している「ドウセン」には、「導線」と「動線」の二つの表記があります。
導線」は「導く線」と書きますから、運営側が客を導くための線を表します。一方「動線」は、「動く線(動いた線)」と書きますから、客が実際に動く線を指すことが多いようです。

ホームページを制作する際、はじめから完璧な導線を作ることは不可能です。ですから、実際に顧客が訪れた時の動線を調査する必要があります。アクセス解析などによって仮説と検証を繰り返すことによって完璧な導線に近づけることができるでしょう。

ホームページの目的をはっきりさせる

導線を作る際は、「誰になにをしてもらいたいのか」を明確にした上で、リンクや原稿、デザインなどで仕掛けていくことが大切です。ホームページの目的をしっかりと確認し、運営者の狙い通りにユーザーを導くようなページを作りましょう。

会話例

導線設計が会員登録や商品購入に重要だ」
「ここの導線が弱いから、ユーザーが離脱しちゃうんじゃないかな」