新しく商品を開発したり新規事業を展開したりする場合、競合している企業はどこなのか、自社の立ち位置はどこなのかなど、競合調査を行うことで差別化戦略を立てることができます。

しかし、競合している企業や商品・サービスを調べても、競合調査のやり方次第では目的からずれた調査結果を導き出してしまったり、分析結果からアクションプランまで繋げられない可能性があります。

そこで本記事では、競合調査のやり方やメリット・デメリット、具体的な調査項目や分析方法(フレームワーク)について詳しく解説します。

目次

  1. 競合調査とは
  2. 競合調査のやり方【3ステップ】
  3. 競合調査のメリット・デメリット
  4. 競合調査で調査すべき6項目
  5. 競合調査で使用する6つのフレームワーク【テンプレート付き】
  6. 競合調査で注意すべき2つのポイント
  7. 競合調査に役立つおすすめツール6選
  8. 売上・成果につなげるための2つの競合調査のやり方
  9. 競合調査を代行会社などに外注する際の3つの注意点
  10. 競合調査のやり方を理解し、競合の強みと弱みを分析することで差別化戦略を立てよう

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競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジンとは?

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競合調査とは

競合調査とは

競合調査とは、競合企業の事業や商品・サービスなどを把握し、自社の事業と比較して分析調査することです。ここでは競合調査と市場調査の違いや、競合調査を行う目的について紹介します。

市場調査との違い

市場調査は顧客のニーズや市場動向を探ることです。調査方法はインタビューや電話、インターネットアンケート調査が一般的です。調査で得られたデータは既存のサービスや商品の改善、新規商品などの開発に活用されます。

一方、競合調査は競合する企業のサービスや商品を調査して、様々な項目を自社のサービスや商品と比較することです。比較項目は売上や流通プロセス、来客数、ホームページの内容など調査目的によって異なります。

他社との差別化を図る目的がある

競合調査は競合の強みと弱み、特徴や戦略を把握した上で他社との差別化を図る目的があります。

つまり、競合調査では「競合を知ることで、自社を理解すること」が大切だということです。他社との差別化ポイントを意図的に作ることができれば、価格以外の部分で勝負でき、効率的なマーケティングが可能になります。

図_競合分析フレームワーク一覧

競合調査のやり方【3ステップ】

競合調査のやり方【3ステップ】

では具体的に競合調査をどのように進めていけばいいのか、下記で詳しく解説します。競合調査のやり方は以下の3つのステップです。

  1. 競合調査の目的や調査項目を定める
  2. 仮説を立てる
  3. 調査を実施して仮説を検証する

ステップ1:競合調査の目的や調査項目を定める

初めに競合調査をなぜやるのか目的を明確にすることから始める必要があります。なぜなら、目的が定まっていないと、調査を行うこと自体が目的化してしまい、課題や改善策を発見できないからです。

また、具体的な調査項目を絞らず「コストがかかるから」という理由で網羅的に競合調査を行なってしまうと、薄いデータしか収集できず、膨大なコストと時間を無駄にしてしまうので気をつけましょう。

ステップ2:仮説を立てる

競合調査の目的と調査項目を明確にしたら、次に仮説を立てて検証する作業に移ります。マーケティング調査は費用を伴うものなので、いきなり調査に入るのではなく、まずは自社の課題に対して仮説を立てることが大切です。

ポイントは自社の強みと弱みをピックアップしながら、自社の課題に対しての仮説を立てることです。例えば、「自社は競合他社に比べて〇〇が不足しているので、自社サービスをリニューアルすれば〇〇の強みが発揮できるのではないか」というようなイメージです。

直近の社会情勢やトレンド、今後の業界の流れなどを考慮しながら、最適な仮説を立てることが大切です。

ステップ3:調査を実施して仮説を検証する

仮説を立てた後は、仮説に基づき競合調査を実施します。具体的には、ホームページや関連サイトをリサーチしたり、競合企業に直接訪問して営業をしたりといった方法が一般的です。

そして、調査項目ごとに自社と競合企業を比較することで、予め仮説を立てた差別化戦略が正しいのか検証します。

仮に仮説が間違っていた場合、再度仮説を立て直して検証を行いましょう。何度も新しく仮説を立てる過程を繰り返すことで、ますます分析精度が高まっていくので、懲りずに継続することが重要です。

競合調査のメリット・デメリット

競合調査のメリット・デメリット

競合調査を行うと競合他社と比べて自社の足りない部分が明確になり、改善策を見つけられます。一方で競合調査を行う上で考慮しなければいけないデメリットも存在します。

ここでは、競合調査を行うメリット・デメリットについて紹介します。

競合調査のメリット

競合調査を行うメリットは以下の通りです。

  • 競合企業と比較することで自社の強みと弱みがわかる
  • 新しい競合企業を発見できる機会が創出される
  • 競合分析を行うことで差別化戦略を立てられる
  • 販売戦略・流通プロセス・価格の見直しなどができる
  • 今後競合になり得る企業の早期発見ができる
  • 業界の最新のトレンドを発見できる

競合調査は企業が成長し続けるために必要不可欠な要素です。調査結果をもとに様々な準備をしておけば、市場で優位に立てる可能性も高まるでしょう。

競合調査のデメリット

一方で、競合調査には以下のようなデメリットもあります。

  • 競合分析を行い戦略を実行するまで時間と費用が必要
  • 競合分析で導き出した戦略が明日通用しなくなる可能性もある

このように競合調査には時間と費用がかかってしまいます。また市場トレンドの変化によって、せっかく導き出した戦略がすぐに通用しなくなる可能性もあるでしょう。

しかし、このようなリスクはどの企業も平等にあるものです。ビジネスを成功させるための先行投資として、競合調査は積極的に行うべきでしょう。

競合調査で調査すべき6項目

競合調査で調査すべき6項目

競合調査では調査項目ごとに調査方法を変える必要があります。ここでは、具体的な調査項目をみていきましょう。

競合調査で調査すべき6項目は主に以下のとおりです。

  • ビジネスモデル
  • 商品・サービス
  • Webサイト・ECサイト
  • 販売戦略
  • 商流
  • 人事戦略

【1】ビジネスモデル

競合他社のビジネスモデルを調査する場合は、以下の項目を重点的に調査しましょう。

  • 事業規模
  • 経営方針
  • 商品展開
  • 顧客層
  • 販売・サービス経路
  • マーケティング戦略
  • 集客方法

自社とビジネスモデルの近い企業をリストアップして調査することをおすすめします。

【2】商品・サービス

競合他社の商品・サービスを調査し品質の向上を図る場合は、以下の項目を調査しましょう。

  • 価格帯
  • 商品の種類
  • 接客対応
  • アフターサービス

自社と比べてどんな強みがあるのかを把握し、自社に足りない部分を見つけましょう。

【3】HP・ECサイト

自社のホームページやECサイトなど、サイトの改善を行う場合は以下の項目を調査しましょう。

  • オリジナルのコンテンツ
  • サイトと連携しているSNS
  • 購入のしやすさ
  • 問い合わせのしやすさ
  • ターゲットユーザーの属性
  • 軸となるコンテンツの種類
  • サイトの更新頻度
  • YouTubeを使用しているか否か
  • 画像や動画の使用回数
  • バナー広告の有無

利益を出している企業の多くは、サイトが作り込まれています。そのため、ネットでの集客に力を入れる際は、まずは競合他社の良いところを真似することから始めてみましょう。

ただし、丸パクリは禁物です。自社の強みを上手に取り入れながら、オリジナルコンテンツとしてサイトの改善を行いましょう。

【4】販売戦略

競合他社の販売戦略を調査し、自社の販売戦略の立案や見直しをする場合は、以下の項目を調査しましょう。

  • 販売方法
  • 販売実績
  • 業界シェア

【5】商流

競合他社の商品やサービスの仕入れ先や顧客へのサポート体制などを調査し、自社の改善を図る際は以下の項目を調査しましょう。

  • 業務委託契約先
  • 受注・発注方法
  • トラブル発生時の規定
  • 改修が必要になった場合の分担

なお、商流がはっきりテンプレート化している企業は利益率が高い傾向があります。

【6】人事戦略

競合他社の人材採用の仕方や定着率を調査し、自社の人事制度を見直す際は以下の項目を調査しましょう。

  • 従業員の割合
  • 雇用形態ごとの利用状況
  • 給与体系
  • 人生体制

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競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジンとは?

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競合調査で使用する6つのフレームワーク【テンプレート付き】

競合調査で使用する6つのフレームワーク【テンプレート付き】

競合調査をする場合は、調査する項目設定や各手順において活用できるフレームワークがあります。ここでは、効率よく競合調査を行う方法について紹介します。

自社の強みや立ち位置を見つける2つの分析方法

まずは競合他社に比べ、「自社はどんな強みや弱みがあるのか」「業界の立ち位置はどこなのか」などを明確にするための分析をしてみましょう。

自分の強みや立ち位置を見つける分析方法は以下の2つです。

  • バリューチェーン分析
  • SWOT分析

バリューチェーン分析

バリューチェーン分析

バリューチェーン分析とは、一つの事業を細かく分けることで事業の強みや弱み、付加価値を創出しているプロセスを分析するフレームワークです。

細分化した活動ごとに細かく一つずつ比較することで、競合よりも優位に立てる戦略を導き出せます。主にブランディング向上施策や中長期的な事業戦略の際に有効的に働きます。

SWOT分析

SWOT分析

SWOTは、Strengths(強み)、Weaknesses(弱み)、Opportunities(機会)、Threats(脅威)の頭文字をとった言葉です。これら全ての項目を分析できます。

自社の内的要因と外的要因、競合他社の内的要因と外的要因、それぞれに分けて分析できるため、競合と自社の違いを明確にすることが可能です。

SWOT分析のテンプレートはこちらをご覧ください。簡単なアンケートにご協力いただければ、SWOT分析のテンプレートをご自由にダウンロードいただけます。

SWOT分析のテンプレート

SWOT分析のテンプレート【パワーポイント形式】

競合を探し戦略策定を行う4つの分析方法

自社と似たような競合他社を探すには、業界構造や商品分析のフレームワークを利用して調査してみましょう。

競合を探し戦略策定を行う分析方法は以下の4つです。

  • ファイブフォース分析
  • 4C分析
  • 3C分析
  • Points Of X

ファイブフォース分析

ファイブフォース分析

ファイブフォース分析は、名前の通り5つの競争要因から事業構造を分析し、自社の強みと弱みを明確にする際に使用されるフレームワークです。

この5つの競争要因は、競合代替商品新規参入者購入者の交渉力販売者の交渉力が挙げられます。競合と比較した際の商品戦略策定に役立ちます。

▼ファイブフォース分析のテンプレートはこちらをご覧ください。簡単なアンケートにご協力いただければ、ファイブフォース分析のテンプレートをご自由にダウンロードいただけます。資料作成などにご活用ください。

ファイブフォース分析のテンプレート

ファイブフォース分析のテンプレート【パワーポイント形式】

4C分析

4C分析

4C分析とは、商品やサービス、施策がユーザーにきちんと価値を与えているのかを分析するためのフレームワークです。

4Cは名前の通り、Customer Value(顧客価値)、Customer Cost(時間・金銭的・心理的負担)、Convenience(利便性)、Communication(企業・顧客間のコミュニケーション)の意味を持ちます。

4C分析を行うことで、顧客から自社商品やサービスが「なぜ選ばれているのか?」「なぜ他社商品よりも自社が選ばれるのか?」「どんな魅力があるのか?」など客観的に分析することができたり、訴求ポイントを洗い出すことも可能です。

4C分析のテンプレートはこちらをご覧ください。簡単なアンケートにご協力いただければ、4C分析のテンプレートをご自由にダウンロードいただけます。

4C分析のテンプレート

4C分析のテンプレート【パワーポイント形式】

3C分析

3C分析

3C分析は、顧客との良好な関係構築を目的としたフレームワークです。この3Cは、顧客(Customer)、競合(Competitor)、自社(Compan)という意味があり、3つの視点から分析を行います。

他社と顧客ニーズを分析し、自社の訴求ポイントはどこなのか明確にするためのマーケティング戦略の一つです。この3C分析は、他のフレームワークと組み合わせることでより効果を発揮できます。

3C分析のテンプレートはこちらをご覧ください。簡単なアンケートにご協力いただければ、3C分析のテンプレートをご自由にダウンロードいただけます。資料作成などにご活用ください。

3C分析のテンプレート

3C分析のテンプレート【パワーポイント形式】

Points Of X

Points of Xは、競合調査をしたうえで、自社が打ち出していくべき差別化戦略を考える際に有効なマーケティングのポジショニング分析のフレームワークです。

具体的には、以下の3つの観点から分析を行います。

  • Difference(相違点):顧客が商品・サービスを選ぶ理由。自社独自の価値
  • Parity(類似点):顧客が商品・サービスを選ぶうえで必要最低限の要素
  • Failuer(脱落点):顧客が商品・サービスを選ばない理由。他社よりも劣っている要素

Points of Xでは、競合他社との相違点から自社が選ばれる理由や価値を明確化するだけでなく、類似点や脱落点まであることが大きな特徴です。

自社の商品・サービスが選ばれる理由だけでなく、選ばれない理由まで同時に分析できることによって、過度な差別化戦略を防げます。

競合調査で注意すべき2つのポイント

競合調査で注意すべき2つのポイント

競合調査で注意すべきポイントは以下の2つです。

  • データを収集するだけで終わらせてはいけない
  • 競合調査の対象は競合会社だけではない

データを収集するだけで終わらせてはいけない

マーケティングの競合調査では、データを収集するだけで終わらせてはいけません。

それは、競合他社のデータを収集することが競合調査の最終的な目標ではないからです。

競合調査の最終的な目標は、収集したデータから自社の商品・サービスを比較し、その市場で先行者利益を得て差別化できるように対策を講じることです。

自社だけでなく、他社も競合調査を行っていることが考えられるため、迅速かつ入念に分析することで他社が発見していない新たな発見をすることが求められます。

また、その発見をもとに自社の商品・サービスの改善や新たな販売方法を考案することによって、市場での競争優位性を高められます。

つまり、競合調査の最終目標は、単純なデータ収集ではなくそのデータを活用して自社の利益につながる行動を起こすことです。これを念頭に置いて競合調査を行えば、マーケティング戦略の大きな武器になるでしょう。

競合調査の対象は競合会社だけではない

競合調査を行う際は、調査対象が競合他社だけではいけません。世の中の変化や顧客の行動の変化なども重要な調査対象だからです。

具体的には、以下のようなものも重要な調査対象に該当します。

  • 社会情勢の変化
  • 経済の動向
  • 消費者の購買行動
  • 地域による文化

地域によって文化や嗜好も異なります。東京都と沖縄県では好まれる商品・サービスが異なるかもしれません。このような地域による文化も競合調査では考慮する必要があります。

ただし、考えられるすべての要素を詳細に調べる必要はありません。それでは多くの時間もお金もかかってしまうからです。

調査対象の結果をもとに自社にとって重要なことから優先順位をつけて、実行可能な範囲で効果的に調査を進めることが重要です。

競合調査に役立つおすすめツール6選

競合調査に役立つおすすめツール6選

競合調査に役立つおすすめツール6選は以下のとおりです。

  • Googleトレンド
  • Google広告「オークション分析レポート」
  • SimilarWeb
  • Dockpit
  • App Ape
  • Ahrefs

Googleトレンド|キーワードの検索回数の推移がわかる

Googleトレンド|キーワードの検索回数の推移がわかる
出典:Googleトレンド

Googleトレンドとは、検索エンジンでキーワードがどれくらい検索需要があるのかを参照できるツールです。

特定のキーワードの検索回数が時間の経過とともにどのように推移しているかをグラフでチェックできます。

マーケティング分析でよく利用されるGoogleサーチコンソールやGoogleアナリティクスと同様にGoogleが提供している無料ツールであり、アカウント登録も必要ありません。

5年前から1時間前までの対象期間を区切って調査できるだけでなく、関連トピックや急上昇キーワードなども調べられます。

このように、特定のキーワードやトピックがどのような推移で検索されてきたのかなど検索の歴史を遡れると同時に、今後の検索数の予測もできます。

Google広告「オークション分析レポート」|広告の掲載状況を把握できる

Google広告を出稿している場合に利用できる「オークション分析レポート」とは、広告主が自社の広告パフォーマンスを詳しく分析するためのツールです。

広告オークションの自社の広告の競争力や表示位置を深く分析・理解できることがオークション分析レポートの大きな特徴です。

自社の広告検索結果のどの位置に表示されているかを確認でき、ユーザーの目に触れやすい位置にあるかどうかを把握できます。

また、競合他社と比較することで同じキーワードで競合する他社の広告との相対的な位置も分析できるため、競争環境を正確に理解できます。

リスティング広告・ショッピングキャンペーン・P-MAXキャンペーンで利用可能です。詳しくは公式ヘルプページをご覧ください。

SimilarWeb(シミラーウェブ)|競合サイトのアクセス解析が可能

SimilarWeb(シミラーウェブ)|競合サイトのアクセス解析が可能
出典:SimilarWeb(シミラーウェブ)

SimilarWeb(シミラーウェブ)は、競合サイトのアクセス解析が可能なツールです。

Webサイトのトラフィックや競合サイトの動向を分析でき、初心者でも直感的な操作が可能です。

WebサイトURLを入力するだけで以下のような重要な指標を簡単に把握できます。

  • 月間訪問者数
  • 平均滞在時間
  • 流入元
  • 関連サイト
  • オーガニックキーワード

SimilarWeb(シミラーウェブ)の大きな特徴は、自社サイトだけでなく、競合他社のサイトも分析できることです。競合サイトと比較したうえで、自社の強みや弱点を把握して効果的な戦略を立てられます。

自社と競合他社の動向を俯瞰視し、データにもとづいたマーケティング戦略の立案ができる有益なツールです。

Dockpit(ドックピット)|競合・業界・トレンドもわかるリサーチエンジン

Dockpit(ドックピット)|競合・業界・トレンドもわかるリサーチエンジン
出典:Dockpit(ドックピット)

Dockpit(ドックピット)は、誰でも簡単にデジタルマーケティングができ、市場調査やリサーチに役立つリサーチエンジンです。

消費者のWeb行動ログデータをもとに、競合・業界・トレンドの調査からユーザーの理解を実現し、ビジネスの意思決定やビジネスゴールの達成をサポートしてくれます。

キーワード・サイト・業界を入力するだけで、自社サイトや競合サイトのアクセス状況や集客構造などの分析データを1つの画面で直感的に把握できます。

App Ape(アップエイプ)|アプリ市場分析サービス

App Ape(アップエイプ)|アプリ市場分析サービス
出典:App Ape(アップエイプ)

App Ape(アップエイプ)は、モバイルアプリ市場の分析に特化したツールです。

自社アプリの競合状況を把握し、戦略的な意思決定を行うために必要な情報を提供してくれます。

App Ape(アップエイプ)では、アプリの機能やUIに関する分析も可能です。競合アプリのスクリーンショットやアプリ内の機能を比較することで、自社アプリの改善点や差別化要因も発見できます。

また、ユーザー層の分析にも優れており、アプリユーザーの年齢・性別・地域などの属性に関するデータを収集しターゲットのユーザー像を明確化できます。このデータは、効果的なマーケティング施策を立案するうえで重要かつ役立つ情報です。

直感的なインターフェースと豊富な機能を兼ね備えているアプリ市場分析ツール「App Ape」を活用して、競合他社の動向の把握やデータにもとづいた意思決定で競合調査に役立てましょう。

Ahrefs(エイチレフス)|SEOの被リンク分析・競合調査ツール

Ahrefs(エイチレフス)|SEOの被リンク分析・競合調査ツール
出典:Ahrefs(エイチレフス)

Ahrefs(エイチレフス)は、Webサイト検索エンジン最適化(SEO)を行ううえで不可欠なツールのひとつです。

初心者でも直感的に操作できるインターフェースであり、自社サイトと競合サイトのSEOパフォーマンスを分析するためのさまざまな機能を提供しています。

*Ahrefsでは、膨大な被リンクデータを保有していることが大きな特徴のひとつです。*被リンクとは他のサイトから自サイトへ向けられたリンクのことです。

検索エンジンでは被リンクの質と量が重要なSEO評価指標のひとつであるため、SEO戦略を立てるうえで役立ちます。

また、Ahrefsはキーワード調査機能や競合サイトの分析機能も優秀です。これらの機能によって、自サイトが狙うべきキーワードの選定や他のサイトとの差別化要素を発見できます。

売上・成果につなげるための2つの競合調査のやり方

売上・成果につなげるための2つの競合調査のやり方

売上・成果につなげる2つの競合調査のやり方は以下のとおりです。

  • ユーザー目線で商品・サービスを調査する
  • クチコミやレビューを確認する

ユーザー目線で商品・サービスを調査する

売上・成果につなげる1つ目の競合調査のやり方は、ユーザー目線で商品・サービスを調査することです。

競合調査を行う際、競合他社の商品・サービスの特徴を分析するだけでは十分ではありません。自分がその商品・サービスのユーザーになったつもりで調査してみることが重要です。

たとえば、競合他社のWebサイトを訪問し、商品の購入プロセスを体験してみるといいでしょう。WebサイトUIUXや商品・サービス説明のわかりやすさなどを実際に体験してみることで、少しでもユーザーに近い目線で調査できます。

このように自分が顧客の立場に立って商品・サービスを体験することで、ユーザーが何を求めているのか、どのような点に満足や不満を感じるのかを肌で感じられます。この体験が自社の商品・サービスの改善に活かせるかもしれません。

競合調査は、単なる情報収集ではなく、ユーザーの視点に立って商品・サービスの価値を理解するためのプロセスです。顧客の望む体験を提供できて、ようやく売上・成果につながります。このように、マーケティング活動では顧客視点を持つことが重要です。

口コミやレビューを確認する

売上・成果につなげる2つ目の競合調査のやり方は、口コミやレビューを確認することです。

競合他社の商品・サービスを調査する際に、利用者の生の声に耳を傾けることは重要なポイントだからです。

大手レビューサイトやSNSでの口コミをチェックすることで、実際にその商品・サービスのユーザーが感じている率直な意見がわかります。

実際に使ったことのあるユーザーが商品・サービスのどのような点に満足し、どのような課題や問題点を感じているのかを把握することは、自社の商品・サービスの改善に直結します。

また、自社の商品・サービスに関する口コミやレビューを競合他社と比較することも重要です。ユーザーが自社と競合他社の商品・サービスをどのように評価しているのかを理解することで、自社の強みや弱点を明確化できます。

たとえば、自社の商品・サービスを「利便性」の観点ではいいと感じていても、「耐久性」の観点では競合他社に劣っているかもしれません。その場合には、その弱点を改善することで差別化が図れます。

このように、ユーザーの口コミやレビューはマーケティング戦略で価値のある情報源であり、積極的に確認・分析することで売上や成果につながる競合調査が行えます。

競合調査を代行会社などに外注する際の3つの注意点

競合調査を代行会社などに外注する際の3つの注意点

競合調査を代行会社などに外注する際の3つの注意点は以下のとおりです。

  • 調査目的や依頼内容を明確にする
  • 調査期間を決める
  • 競合先を3〜10社に絞り込む

調査目的や依頼内容を明確にする

競合調査を代行会社などに外注する際の1つ目の注意点は、調査目的や依頼内容を明確にすることです。

競合調査の内容は、その目的によって大きく異なります。たとえば、新商品開発のための調査と、販売戦略立案のための調査では、必要な情報が異なります。

そのため、*外注先に依頼する前に、調査目的を社内で十分に議論し、明確にしておくことが必要です。*そのうえで、目的に沿った調査項目を設定し、外注先に的確に伝えることが求められます。

また、外注先に依頼する内容や範囲を明確にしておくことも重要なポイントです。曖昧な指示では、不要な調査による予算オーバーや必要な調査が省略されることによる追加費用の発生など、トラブルの原因になりかねません。

そのため、自社でどの部分まで調査を行い、どの部分から外注先に委託するのかを明確に棲み分けしておくことが求められます。

調査期間を決める

競合調査を代行会社などに外注する際の2つ目の注意点は、調査期間を決めることです。

それは、調査項目によって、必要なデータを収集するのにかかる時間が大きく異なるためです。

たとえば、競合他社のWebサイトSEO分析を依頼する場合、短期間の調査では十分な情報が得られないかもしれません。SEOの評価には、検索エンジンのクローリングやインデックスなどの過程を経る必要があり、ある程度の時間を要するためです。

したがって、SEO分析を含む競合調査を依頼する際は、ある程度の調査期間を確保する必要があります。

その反面、特定期間内の競合他社の動向を知りたい明確な目的がある場合は、その期間に絞った調査を依頼することも効果的です。

このように、競合調査を外注する際は、目的に応じて適切な調査期間を設定することが求められるでしょう。

競合先を3〜10社に絞り込む

競合調査を代行会社などに外注する際の3つ目の注意点は、競合先を3〜10社に絞り込むことです。

調査対象とする競合他社を事前に選定しなければ、調査範囲が広がりすぎてしまい、不要な情報収集に時間もコストも浪費してしまう恐れがあります。

限られた予算内で効果的な競合調査を実施するには、調査対象を適切な数に絞り込むことが必要です。競合他社を選定する際は3社から10社程度が適切な範囲です。

また、競合先の選定には、自社の商品・サービスの特性や事業領域、ターゲット市場などを考慮する必要があります。

このように、自社の状況を踏まえて競合他社を絞り込んだうえで、外注先に調査依頼することが重要です。漠然と多くの企業を調査対象にするのではなく、戦略的に競合他社を選定することで、限られた予算内で最大限の効果が得られます。

競合調査を外注する際は、調査の目的や期間とともに、調査対象とする競合他社の選定にも十分な注意を払いましょう。

競合調査のやり方を理解し、競合の強みと弱みを分析することで差別化戦略を立てよう

競合調査はリサーチをして終了ではなく、分析結果に基づいて改善策を立て、アクションプランまで落とし込むことができて初めて完了となります。

また、調査目的を明確にしてからプランを立てることも大切です。調査自体が目的化してしまうことのないよう、注意しましょう。

なお、競合調査は非常に手間と時間のかかる作業です。社内リソースに不安がある場合は、自動で競合調査を行ってくれるツールなども積極的に活用していきましょう。

▼競合調査、市場動向、消費者ニーズ・トレンドをまとめて把握可能なツールはこちら

競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジンとは?

競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジンとは?

Dashboard型マーケティングツール「Dockpit」のご紹介資料です。