ホームページの制作やリニューアルを行う際、どのようなデザインにするかは悩みどころです。
デザインは誰でも理解でき、すぐに見える部分のため、社内でも多くの意見が出てきて振り回されてしまうこともあるかもしれません。

上司から「落ち着いた雰囲気にして」「女性受けするデザインがいい」というような曖昧な指示を受けた時、Web担当者の皆様はどうされていますか?
イメージが固まらないまま制作に取り組んでしまうと、完成時に「予想していたイメージと違う」と社内からクレームがきてしまうこともあります。

今回は、デザインについて曖昧な指示をされた時の対応方法について解説します。
ホームページの制作を成功させるためにも、感覚的になりがちなデザインをできるだけ言語化できるようにしましょう。

曖昧な指示は突き詰めてヒアリングしよう

「カッコよく」「女性受けするような」などとイメージの固まっていない表現で依頼された場合は、依頼者がその表現に対してどのようなイメージを持っているのか細かくヒアリングしましょう。

1. ヒアリングの項目

ヒアリングではイメージする色合いやレイアウトだけではなく、ホームページを見た人にどのような印象を持って欲しいのかを聞き出すことが目的です。
下記のように、誰であっても、完成形がイメージできるような項目を押さえるようにしましょう。

・対象とする顧客の属性(性別、年代など)
・希望する配色(色のパターン)
・使いたくない、イメージに合わせない色
・使用する文字フォントのイメージ
・イメージに合うホームページの例
・デザイン、レイアウトを参考にしたいホームページの例
・なぜ参考にしたいと思うのか。

2. ヒアリングのポイント

デザイン完成後、何度も訂正するという事態にならないように、ヒアリングを成功させるためには社内を対象にしたものであっても事前の準備を行うことが大切です。

後々になって、聞き漏れがないように質問する項目は事前に決めておきましょう。
また、誰に何を聞くのかもポイントです。多くの人の希望を取り入れてしまうと、たくさんの要素を実現しなくてはいけなくなってしまいます。

ホームページ作成の軸となるプロジェクトの責任者や、公開後に実際に集客を行っていくマーケティングの担当者など、必要性の高い人に聞き取りを行いましょう。
その際にはデザイナーが顧客に対して用いるヒアリングシートを利用すると便利です。

以下はヒアリングシートの一例ですが、文字のフォントや使用したいフォント、ホームページの狙いなどが盛り込まれています。

スクリーンショット_2016-12-07_15.54.10.png
WEBサイト制作前やデザイン制作時に欠かせないヒアリングシートを作り直してみた

ヒアリングシートについて、下記の記事で詳しくご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

参考:
上手にクライアントの情報を聞き出すならヒアリングシートが便利!目的別 テンプレート18選|ferret
連載コラム「失敗しないホームページ制作の発注(4)」ホームページデザインの進め方

色の持つイメージを理解した上で配色を考える

聞き取りを行った後は、イメージに合わせて配色を選びましょう。
色自体の与える印象だけではなく、色の組み合わせによってもホームページ全体のイメージは変わります。
ホームページ全体のデザインにかかる前に、基本となる色合いを決めておきましょう。

3. 色の明るさと色の温度によって与える印象は大きく変わる

色によって、人に与えるイメージは異なります。
例えば、夏には暑さを感じさせる赤い色よりも青や白の洋服が目立ちますし、冬には逆に赤や茶など暖かい印象を与える色合いが目立ちます。

色の与えるイメージを体系的に表現したのが、下記のカラーイメージスケールです。

スクリーンショット_2016-12-09_16.43.25.png

参照:色のイメージを使いこなすツール / カラーイメージスケール

スケールの縦軸を見ると、明度の高い(明るい)色ほど柔らかい印象で、逆に明度の低い(暗い)色は硬い印象を与えることがわかります。
横軸からは、赤やオレンジは暖かい印象を与え、青や白は冷たい印象を与えることがわかります。

明度の明るさと、色の温度によって、色の与える印象は変わります。
カラーイメージスケールを利用して、自社のホームページのイメージに合わせた色を選んで制作しましょう。

4. 配色はゼロから考える必要はナシ

イメージに合わせた色を選ぶには、単体の色だけではなく、色の組み合わせにも気をつかいましょう。
黒と黄色のように踏切や蜂を連想させるものあれば、白と赤のように縁起のいいイメージを持たれるものがあります。
配色には一定のルールが存在するので、よほど独創的なものを作らない限りは自分でオリジナルの配色を用意する必要はありません。
配色ルールを応用したり、自動的に最適な配色パターンを作成できるカラーパレットツールを使えば大幅に効率化できるでしょう。

参考:
ホームページ配色の基本テクニック|ferret
誰でもプロ並みの色調が作れる無料のカラーパレットサービス厳選8選|ferret

上記でご紹介しているような配色のツールを使って、ホームページのイメージに合わせたカラーを決めていきましょう。

まとめ

ホームページを制作する際、ページ構成や記載する内容、内部の構造など多くの作業が立て込みます。
もし複数のメンバーで制作に取り掛かる際は、完成したホームページのイメージを共有していることが大切です。

・完成したものが想像と違う
・企業カラーを使って欲しかったのに、使われていない
・しっかりした印象を持ってもらいたいのに、間が抜けた印象がある

上記のようなことにならないよう、事前にイメージを固めておきましょう。

特にデザインはホームページの第一印象となるので、多くの人が意識する点でしょう。
最初は曖昧なイメージから始まっても、どのような色合いにするのか、見た人にとっての印象はどうあって欲しいのかなどを決めてデザインまで落とし込む必要があります。

ホームページが完成したイメージを固めた上で、ホームページの制作に取り組むようにしましょう。