CMや店内で流れる、歌の中には、その店舗の特徴を歌っているものがあります。
耳に残りやすく、かつ店舗のことを覚えてもらう方法の一つとして音楽を利用するのもいいでしょう。
自社の特徴や企業名を音楽に載せたものをサウンドロゴといい、2015年4月には商標として登録できるようになりました。
サウンドロゴはただ企業名を読み上げるだけでなく、企業にとって大切な資産となっています。

参考:
新しいタイプの商標の保護制度について

今回は、サウンドロゴの事例と印象に残るサウンドロゴを作るポイントを解説します。
・顧客に自社名を覚えてもらい、リピーターになってほしい
・視聴者の印象に残るCMを作りたい
このような悩みを持つ方は、ぜひ参考にしてみてください。

サウンドロゴとは

企業名や商品名、企業ポリシーなどをデザイン化したものをロゴと言います。
ロゴはコーポレートカラーを利用したり、企業のポリシーを図式化したり、様々なメッセージを含みます。
消費者にとっても企業を認識する方法の一つであり、商品のイメージにも関わってきます。

デザイン上のロゴのように企業名などにメロディをつけてアピールする宣伝方法をサウンドロゴと言います。

形として見えないものとはいえ、音の情報は企業にとって大切な資産です。
実際、2015年4月1日からサウンドロゴを含む音情報も新たに商標として登録できる、商標法の改定が特許庁から発表されました。

下記の画像は大手ドラッグストアのマツモトキヨシが取得している商標です。
CMでも使用されているメロディが楽譜の形式で登録されています。

マツモトキヨシ商標.png
商願2015-060435|特許情報プラットフォームJ-PlatPat

このようにサウンドロゴは、大きな価値を持つとされています。
企業ロゴ同様、顧客に自社を印象付けるために活躍します。

参考:
[音ろごとは?|株式会社 Web Design 我龍]
(http://oto-logo.jp/about.html)
[サウンドロゴ制作|ソングメーカー]
(http://song-maker.com/soundlogo.html)

耳に残りやすいサウンドロゴの事例

社会では様々なサウンドロゴが使用されています。
意識して聞いてみると「その会社のサービスは利用したことなくても、なんとなく社名は覚えている」ということがあるかもしれません。

「はじめてのアコム」

大手消費者金融のアコムは、CMの最後で「はじめてのアコム」とリズミカルなメロディを読み上げます。

消費者金融を利用したことのない人に向けて、気軽なイメージを演出しています。

2016年7月にマイナビ学生の窓口が大学生男女約400名に聞いた「印象に残るCMソング」では「リズム感がいいから耳に残る(男性/19歳/大学2年生)」「インパクトのあるリズムだから(男性/19歳/大学1年生)」などの回答がありました。

軽いリズム感が印象に残るポイントになっているようです。

参考:
大学生に聞いた、耳に残るCMソング5選「ソニー損保」「からだすこやか茶W」

「救心、救心」

大正2年創業の老舗製薬会社の救心製薬株式会社ではメイン商品「救心」のCMで、「救心、救心」と二度続く印象的なメロディを使用しています。
2011年7月にgooリサーチが行った「耳について離れないサウンドロゴ」では、上位3位に入っています。

救心の他にも、製薬会社からは「大正漢方胃腸薬」など印象的なサウンドロゴのCMが配信されています。

参考:
[耳に焼き付いて離れないCMサウンドロゴランキング]
(http://ranking.goo.ne.jp/ranking/category/022/cm_sound_logo/)

「くらし安心、クラシアン」

水道周りの緊急メンテナンスサービスを提供している株式会社クラシアンは歌いながらサービスを紹介するCMが特徴的です。
「くらし安心、クラシアン」という社名だけでなく、電話番号もメロディとして読み上げることで、頭に残りやすいCMとなっています。

ホームページのトップ画面でも「水のトラブル見つけたらーくらし安心、クラシアン♪」とCMから抜き出した語句を掲載しています。

くらしあんしん_クラシアン___株式会社クラシアン.png
http://www.qracian.co.jp/

耳に残るサウンドロゴの作り方のポイント

サウンドロゴにはキャッチコピーとして魅力的なもの以外にも「救心」や「マツモトキヨシ」など、メロディがつくからこそ印象に残るものがあります。
このような耳に残りやすいサウンドロゴはどうやったら、作れるのでしょうか。

モチーフを繰り返す

音楽用語でモチーフとは、「二つ以上の音が集まり、一つの音楽的意味を形作り、楽節の基本となるもの」を指します。
わかりやすい例でいうと、ベートーヴェンの『運命』の冒頭「ダダダダーン」というメロディ(モチーフ)は、楽曲内で複数回使用されています。

シンプルなモチーフを繰り返すと聞いている人にとってはメロディが覚えやすく、口ずさめるようになります。
この手法は「ぞうさん」の「ぞうさん、ぞうさん」、「チューリップ」の「さいた、さいた」など童謡でも多く使われている手法です。

「救心、救心」のように、メロディにのせたモチーフを繰り返すことで耳に残りやすいサウンドロゴが作れるでしょう。

参考:
第2回 人に好まれるメロディーの秘密|株式会社インターネット

また、モチーフを繰り返す際は、飽きられない工夫が大切です。
3回以上は音の高さを変えたり、リズムを変えるようにしましょう。

まとめ

企業にとって、商品名やサービスのキャッチコピーだけでなく、音も大切な資産です。印象的なメロディとフレーズを生み出すことができれば、顧客に自社の印象を強く持ってもらうことも可能です。

店内や街頭を対象にして流すだけでなく、現在ではyoutubeなどの動画配信サイトを使って気軽に動画を配信することができ、サウンドロゴの活躍する場所が増えています。
普段生活している中で、フレーズが耳に残ったら、なぜ印象的なのかを考えてみる癖をつけましょう。