3.訪日観光客の興味や文化を知ろう

より良いホームページにしていくためには「利用する人のことを知る」ことも大切です。
海外ユーザーについて考えるための3つのポイントを説明します。

3-1.海外の風習への配慮

訪日観光客に利用してもらいやすくし、実際に店舗に訪れた際に齟齬をなくさないためには海外の風習について理解する必要があります。

例えば、ホームページに商品の価格表示をする際に日本国内では消費税法により「総額表示」が義務付けられていますが、税抜き表示が一般的な国もあります。

ホームページでもそのような風習の違いを意識した表記を心がけましょう。

価格の表記であれば、画像のように複数の表記をすることで齟齬をなくすことができます。
国の制度や消費への考え方など、自社で対応したい顧客に合わせて勉強していきましょう。

3-2.宗教文化への配慮

風習の違いの1つでもありますが、特に注意したいのが宗教への配慮です。
日本国内では信仰している人が仏教や神道に比べて少ないイスラーム(イスラム教)やキリスト教など世界には多くの宗教が存在します。

宗教文化を理解することで、トラブルが起こる確率は低くなります。
例えば、イスラームでは偶像崇拝を禁止しており、宗教主導者であるムハンマドをイラストで描くことは教義に反します。
それを知らずに、ホームページでムハンマドのイラストを掲載してしまった場合、トラブルにつながる可能性があるでしょう。

一部の宗教では、食べてはいけないものが決まっている場合もあります。
ホームページを作成する際には、掲載内容が宗教文化へ配慮したものなのかを考慮するようにしましょう。

参考:
ハラル・ジャパン協会

3-3.訪日観光客がなにに「興味」があるのかを意識しよう

ユーザーが何を求めてホームページに訪れるのかはWeb担当者であれば意識したい視点です。

ホームページがどのように利用されているかを分析するだけではなく、訪日観光客がどのような情報に興味を持っているのかを事前に調べておきましょう。

海外では、日本の旅行情報を調べるホームページが公開されています。
これらのページでは観光地の紹介や電車利用で注意したいことの解説など様々な記事が掲載されており、人気の記事を調べることもできます。
海外の人がどのようなことに興味を持って日本にやってくるのかを意識して、魅力的なホームページに仕上げていきましょう。

参考:
JapanTravel.com
japan-guide.com
MATCHA

まとめ

訪日観光客の増大は、飲食店やホテルなどを運営する企業にとってビジネスを成長させるチャンスです。
集客ツールの1つであるホームページも活用して、訪日観光客向けに効果的なアピールを行いたいところでしょう。

ホームページで対応する言語や説明文の見せ方など、悩むことも多いかもしれません。
その際には、観光庁などで公開しているガイドラインが参考になります。
自社のホームページにそのまま利用できるピクトグラムや訳文の例など、様々な情報を得ることができます。

日本人向けでも訪日観光客向けでも、ホームページ制作時に大切なのは利用するユーザーの気持ちを考えてわかりやすい表記を心がけることです。
ぜひ、自社のサービスを利用したい人はどんな人なのかを考えて、より良いホームページにしていきましょう。