まとめ

理由に基づく選択理論は、「人は納得できる効能やストーリーが存在すれば、総合的な価値に関係なく商品を購入する」というシンプルな理論です。
例えば、商品が割高で品質が高いわけでもない店であっても、店員さんが好きだからという非合理的な理由で通いつめることもあるでしょう。

自社の商品をアピールする際にも、顧客に納得してもらう理由を用意することが重要です。
たとえ、客観的には評価の低い商品であっても、特定の人にとって強く惹かれる理由であれば選択されるかもしれません。

実際に、文具を中心に展開するメーカーである株式会社キングジムは「100人に1人『絶対買う』というユーザーがいたら」商品開発を行うという姿勢で、多くのヒット商品を生んでいます。
たとえ機能を絞っても、使いたい理由さえあればユーザーは購入するという証明と言えるでしょう。

行動経済学では今回ご紹介した理論のほかにも、マーケティングに役に立つ理論が多く存在します。
ヒットの理由を学問として解き明かすことで、自身のノウハウにも結びつけていきましょう。

参考:
[売れる企業の作り方 - キングジムに学ぶ商品企画の4つの法則]
(http://news.mynavi.jp/articles/2012/09/25/kingjim/)