
人は都合の良い情報しか見えない?「確証バイアス」を理解して効果の出るHPを作ろう!
確証バイアスとは、自分が信じていることを裏付ける情報だけを探し、自らに不都合な情報を無視する傾向のことを表す心理学の用語です。
その結果として、より一層自らの偏った考えを強化してしまいます。
今回は、確証バイアスの基本を解説します。
確証バイアスを知ることで、ユーザーの心理をより理解しやすくなります。
ホームページ制作や運営に悩まれている方は是非チェックしてみてください。
確証バイアスとは先入観を引きずり、都合の良い情報だけが見えること
「バイアス(bias)」は日本語では「偏り」と訳され、偏見や先入観という意味を持ちます。
人は一度先入観を持ってしまうと、そのイメージを補強する情報ばかりに注目します。
逆に、先入観を否定するような情報は無意識的に避けてしまいがちになります。
自分の考えに沿う情報しか手に入らないので、より一層先入観が正しいと信じこみます。
これが*「確証バイアス」*です。
確証バイアスの例:振り込め詐欺
確証バイアスは人の心理に大きく左右します。
作用が悪い方に働いている例として、「振り込め詐欺」が挙げられるでしょう。
参考:
振り込め詐欺を始めとする特殊詐欺の被害状況 | 警察庁
2015年には、被害総額が400億円近くに上っている振り込め詐欺は警察庁が再三警告を出しているにも関わらず一向に撲滅される気配はありません。
何度も大きな金額を振り込む行為をしておきながら、被害者が詐欺に気付かないことは不自然だと感じる方も多いでしょう。
しかし、本人が気付けないのは確証バイアスによる影響も関係しているでしょう。
一度詐欺を信じてしまい少額でも振り込んでしまうと、「自分は騙されていない」と信じたくなります。
そうなると、自分にとって都合が良い情報しか見えません。「電話番号が異なる」「声が少し変」などの怪しいポイントも無意識のうちに無視してしまいます。
「まさか、自分が」と強く信じれば信じるほど、自分に都合の良い情報しか見えてこなくなってしまうのが確証バイアスの特徴です。
確証バイアスがもたらすメリット
確証バイアスはマーケティングにも活用できます。
商品を販売する時、顧客に一度でも良い印象を持たせることができれば確証バイアスによって劣っている部分が目立ちにくくなります。
例えば、現在世界中で人気を博しているゲームアプリ「ポケモンGO」は、日本よりも先に海外で配信されました。
参考:
「ポケモンGO」公開4日で売上14億円突破、米調査会社データ |  Forbes
海外での大ヒットは、日本のユーザーに対して「海外で大ヒットしているのだから、面白いに違いない」という先入観を持たせることに成功したでしょう。
先入観を持ったユーザーは、ポケモンGoのポジティブな情報ばかりに目を向けるようになり、実際にプレイした際も高評価しやすくなります。
確証バイアスがもたらすデメリット
一方で、確証バイアスが逆に働く危険性もあります。
顧客が商品に対して一度でも悪印象を持つと、その商品が悪い商品だという先入観を持つことになります。
悪い先入観を持たれてしまう、それ以外の良い点についての情報を受け付けなくなってしまいます。
顧客が悪印象を受ける可能性があるものとして、まずSNSが挙げられます。
一度炎上してしまうと、ユーザーがそのサービスに対して先入観を持ってしまい、そこから信頼回復するのは非常に困難です。
直近炎上した例としては、H.I.Sの「東大美女が隣に座ってフライト」という企画が挙げられます。
参考:
H.I.Sの「東大美女が隣に座ってフライト」企画中止 ネットで批判受け | ITmediaニュース
企画に対して不快感を覚えたユーザーは、H.I.Sに対してネガティブなイメージを持つでしょう。
一度ネガティブなイメージを持つと、無意識のうちに企業のネガティブな情報ばかりを見てしまいがちになります。
そうして悪いイメージが増幅され、更に信頼を失っていくという負のスパイラルに陥る可能性があります。
ホームページを制作する時にも確証バイアスは働きがち
確証バイアスはあらゆるシーンで発動します。それはホームページを作成する時も例外ではありません。
例えば、ユーザーがどのようなコンテンツを求めているのか、自分だけの想像や直感で判断していないでしょうか。
主観ありきで進めると、主観を裏付ける情報ばかりが目に入り、それを否定するデータを無意識に避けてしまう可能性があります。
確証バイアスから逃れるためには、「自分が正しい」と信じるのではなく、「主観的になっているかも」「確証バイアスに陥っているかも」と常に疑う姿勢が必要です。
直感で判断することを避け、自社で持っているデータや実際のユーザーの声を取り入れて、できる限り客観的な判断を心がけましょう。
まとめ
人は客観的に判断しているつもりになっていても、実際は無意識のうちに自分の都合の良い情報を集めてしまいがちです。
確証バイアスがユーザーにもたらす影響を考慮すると同時に、自分自身が偏った思考に陥っていないか注意しましょう。
- ページ
 - 印刷物のカタログやパンフレットは、通常複数のページから成り立っています。インターネットのホームページもまったく同じで、テーマや内容ごとにそれぞれの画面が作られています。この画面のことを、インターネットでも「ページ」と呼んでいます。ホームページは、多くの場合、複数ページから成り立っています。
 
- マーケティング
 - マーケティングとは、ビジネスの仕組みや手法を駆使し商品展開や販売戦略などを展開することによって、売上が成立する市場を作ることです。駆使する媒体や技術、仕組みや規則性などと組み合わせて「XXマーケティング」などと使います。たとえば、電話を使った「テレマーケティング」やインターネットを使った「ネットマーケティング」などがあります。また、専門的でマニアックな市場でビジネス展開をしていくことを「ニッチマーケティング」と呼びます。
 
- アプリ
 - アプリとは、アプリケーション・ソフトの略で、もとはパソコンの(エクセル・ワード等)作業に必要なソフトウェア全般を指す言葉でした。 スマートフォンの普及により、スマートフォン上に表示されているアイコン(メール・ゲーム・カレンダー等)のことをアプリと呼ぶことが主流になりました。
 
- ページ
 - 印刷物のカタログやパンフレットは、通常複数のページから成り立っています。インターネットのホームページもまったく同じで、テーマや内容ごとにそれぞれの画面が作られています。この画面のことを、インターネットでも「ページ」と呼んでいます。ホームページは、多くの場合、複数ページから成り立っています。
 
- コンテンツ
 - コンテンツ(content)とは、日本語に直訳すると「中身」のことです。インターネットでは、ホームページ内の文章や画像、動画や音声などを指します。ホームページがメディアとして重要視されている現在、その内容やクオリティは非常に重要だと言えるでしょう。 なお、かつてはCD-ROMなどのディスクメディアに記録する内容をコンテンツと呼んでいました。
 
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