TwitterやFacebook、インスタグラムのようSNSでは画像を含んだ投稿が可能です。それぞれのSNSでは、投稿する画像の仕様や内容に対するルールが定められています。企業の担当者として情報発信を行う上で、各運営のルールにのっとり、正しい運営を心がけたいものです。

今回は、Twitter・Facebook・インスタグラムにおける画像のルールと推奨されている仕様を解説します。ルールに反する画像を投稿してしまった場合、投稿が削除されるだけでなく、カウントが永久凍結されてしまう可能性もあります。そのようなリスクを避けるためにも、この機会にあらためて学んでおきましょう。

Twitter

Twitterは2016年9月時点で国内の月間利用者数は4,000万人を越え、主要なSNSの1つとして浸透しています。
一方では、「なりすまし」と言われる虚偽を含んだアカウントの作成や、人種や障がいのような特定の属性を含んだ他者に対して攻撃的な発言を繰り返す「ヘイト行為」などの利用上の問題も抱えています。

そのため、投稿においても細かくルールが定められています。
公式ページでは「なりすまし」や「ヘイト行為」「児童ポルノ」などに関するポリシーが公開されています。
違反した行動を行うとアカウントの凍結といったペナルティが課せられる場合もあるので、企業の担当者の皆さんは一度確認しておきましょう。

参考:
Twitter、国内月間利用者数4000万人を突破
Twitterルール|Twitterヘルプセンター

投稿に含む画像のルール

Twitterで投稿できる画像の仕様は以下の通りです。

【ファイル形式】
GIF、JPEG、PNG形式。
【ファイルサイズ】
写真の場合:5MB以下。
GIF画像の場合:モバイル端末なら5MB以下、ブラウザ版なら15MB以下。
【画像サイズ】
サイズの制限は特にありません。ツイートやフォトギャラリーの表示に合わせて自動的に調整されます。

基本的に画像の大きさに制限はありません。ただし、Twitter上で自動調整が行われることで見え方が異なることがあるので注意しましょう。

規約違反に該当する画像例

以下のような内容を含んだ画像はTwitterのルールに違反しているので注意が必要です。

・なりすましのような、他者に誤解を与える事業所のロゴや名称。
・著作権に違反する画像。
・非合法的な活動の促進に関わるもの。
・「認証済みアカウントバッチ」や「プロモーションバッジ」のようなTwitterが設定している機能を模した画像。
・ポルノ画像や暴力的な表現を含んだ刺激の強い画像。

なお「ポルノ画像や暴力的な表現を含んだ刺激の強い画像」を配信する場合、不適切な画像/メディアであるという申告を事前に設定していれば許可されることがあります。
この申告はアカウントごとに行うため、一度設定してしまうと投稿するすべての画像に警告文が現れる仕組みになっています。

このような不適切な画像の投稿は、よほどの必要性がない限り控えたほうがいいでしょう。

参考:
Twitterルール|Twitterヘルプセンター
写真やGIF画像を投稿する|Twitterヘルプセンター
不適切なメディアの報告|Twitterヘルプセンター

Facebook

Facebookの国内月間利利用者数は2017年2月時点で2,700万人にものぼります。
実名での利用率が80%を超え、より現実の人間関係と違いSNSとして利用されています。

参考:
Facebookは「日本の若者に使われている」--新たなユーザー獲得策も
平成27年度情報通信白書|総務省

投稿に含む画像の仕様

Facebookで基本的に写真を投稿する際に自動で最適なサイズや画質に調整されます。
ですが、より高画質な状態で投稿するには下記の仕様が推奨されています。

【ファイル形式】
画像をJPEGファイルで保存し、sRGBカラープロファイルを設定したもの。
【ファイルサイズ】
100KBよりも小さいもの。
【画像サイズ】
横幅が720、960、2048ピクセルのいずれか。

規約違反に該当する画像例

以下のような画像はFacebookの掲げるルールに違反しているので注意しましょう。

・個人を侮辱する目的で加工された画像
・身体的いじめを撮影し、被害者を辱める目的で投稿された写真や動画
・性的暴行を描写した写真や動画
・報復目的で共有された性的な画像や
・写っている人物の許可なく共有された画像
・性的な部位を撮影した画像(女性が自発的に授乳している写真や乳房切除手術を受けた痕を見せている写真などは除く)

Facebookでは、特にヌードに関する写真について細かく定めています。

例えば、子供が裸で遊んでいる写真などでも制限の対象となる場合があるので注意しましょう。
この他にもコミュニティ規定では投稿できない内容について細かく定めています。自分では「これくらい大丈夫だろう」と思った画像であっても、規約に違反してしまう場合はあります。客観的な視点で確認するようにしましょう。

参考:
コミュニティ規定|Facebook

インスタグラム

国内でのインスタグラムの月間利用者数は、2017年2月現在1,600万人にものぼります。
画像や動画の投稿を軸としたSNSであるため、画像は身近なコンテンツと言えるでしょう。

インスタグラムは2012年4月にFacebookに買収されており、一部の仕様や規約の中にはFacebookを準拠しているものもあります。

参考:
Facebookは「日本の若者に使われている」--新たなユーザー獲得策も

投稿に含む画像の仕様

インスタグラムでは、解像度の最大ピクセルのみ定められています。

 【画像サイズ】
幅1080ピクセル(最大)

規約違反に該当する画像例

インスタグラムでは、利用に関してガイドラインを公表しています。
その中で、以下のような画像は投稿をしないよう案内されています。

・著作権を持っていない画像
・ヌード画像(乳房切除術後の瘢痕や授乳をしている女性の写真、ヌードの絵画や彫刻の写真などは除く)
・暴力を賛美するために画像

また、画像以外にも投稿の内容に関して「コミュニティガイドライン」で細かく案内が行われています。
ガイドラインには自分の投稿内容に関してだけでなく、摂食障害のユーザーや自傷行為を行っているユーザーに対してどのように接すればいいのかも含まれています。
もし、自社のユーザーがこのような行為に関して投稿を行っていた場合は、ガイドラインを参考に対応するようにしましょう。

参考:
コミュニティガイドライン||Instagramヘルプセンター

まとめ

Twitter・Facebook・インスタグラムでは、通常の投稿であっても内容や仕様に制限があります。

特にヌード画像や他者が撮影した画像、暴力的な表現を含む画像について注意しましょう。

Facebookとインスタグラムでは、自分の子供の写真であってもヌード画像に該当する場合があります。自社でイベントを行った際に撮影したユーザーの家族写真など、ルールに違反している可能性のあるものは投稿を控えた方がいいでしょう。

画像のルールや仕様は意識していないと投稿自体できなかったり、ペナルティを受けてしまったりと思わぬトラブルを生む可能性があります。
SNSの運営側から発信される最新の情報をチェックするようにしましょう。