BIツールのダッシュボードとは?便利機能やデザイン事例を紹介
データを分析する際に便利なBIツールですが、ダッシュボードのデザインに迷った経験がある方も多いのではないでしょうか。せっかく分析ができても、ダッシュボードが見にくいと効率が悪くなってしまいます。
そこで、BIツールのダッシュボード機能やデザイン事例などを紹介します。また、注意点やおすすめのBIツールもまとめました。BIツールの活用に迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
- BIツールとは
- BIツールにおけるダッシュボードとは
- BIツールのダッシュボード機能
- BIツールのダッシュボードをデザインするコツ
- BIツールのダッシュボード活用事例
- ダッシュボード利用の注意点
- おすすめのBIツールダッシュボード作成ツール
- BIツールのダッシュボード機能を使いこなそう!
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BIツールとは
ダッシュボードについて解説する前に、まずはBIツールがどんなものなのか簡単に紹介します。
さまざまなデータを分析するツール
BIツールとは「Business Inteligence(ビジネスインテリジェンス)」の略で、ビジネスに関する理解を深めたり内容を分析して深く知ったりするためのものです。例えば商品の売上の傾向をチェックして販売促進に繋げたり、人事データの分析に使われたりします。
企業ではBIツールを使って膨大なデータを分析していることが多く、分析結果を一覧でチェックしながら経営判断をしていきます。
BIツールの目的
BIツールの目的はビジネスにおいて発生する膨大なデータを分析し、グラフなどで表示して見やすくすることです。データはバラバラのままだと非常に見にくく、まとまりもないので分析に時間がかかってしまいます。
しかし、BIツールを使えば複数のデータを1つにまとめられるため、社内での情報共有がしやすくなるのが特徴です。
経営判断をしたり売上をアップさせたりするためには、分析とレポーティングが必須となります。BIツールを使えば手軽に分析を行うことができます。
画像出典:https://solution.insight-lab.co.jp/tableau
上図はBIツールのレポート画面の一例ですが、このレポートでは、どの地域がどのくらい売れているのか、どの商品カテゴリが売れているのか、それぞれの売上推移はどうか。などが一目でわかりますね。
分析結果が誰にでも分かりやすく、その後の戦略や施策の判断がしやすくなります。
BIツールにおけるダッシュボードとは
BIツールがどんなものか分かったところで、次はBIツールにおけるダッシュボードについて解説します。
分析結果を1つの画面で可視化できる
ダッシュボードとは、BIツールで分析した結果を1つの画面で可視化するものです。グラフなどで見やすく一覧でまとめてくれるため、効率よくデータをチェックできます。
ダッシュボードは自分でカスタマイズできるため、関連性のあるグラフを隣同士にしたり見やすいようにまとめたりすることも可能です。
リアルタイムで情報を見られる
ダッシュボードに表示される分析結果はリアルタイムで変動します。そのため、時間や日ごとの動きを知りたい場合には特におすすめです。
毎日動いていくデータを追いかけるのは大変ですが、BIツールがあれば常に一覧で最新情報をチェックできます。
直感的な分析が可能
BIツールのダッシュボードに表示されるのはグラフや見やすい数値なので、直感的に分析ができるのも大きな特徴です。
グラフの種類も折れ線や円グラフなどさまざまなものがあり、分析するデータごとに表示方法を分けられます。売上などの動きも分かりやすいため、分析結果をもとに直感的な戦略を練ることができるのも利点です。
BIツールのダッシュボード機能
BIツールのダッシュボード機能にはさまざまなものがあります。ここでは、代表的な3つの便利機能を見ていきましょう。
絞り込み機能
1つ目は、表示させるデータの内容を絞り込める「絞り込み機能」です。フィルタ機能などを使い、ダッシュボードに表示する内容を絞り込めます。
不要な内容を表示させないように設定すれば分析がしやすくなり、より見やすいダッシュボードが作れるでしょう。
複数の商品を販売している会社や、期間ごとに売上データを見たい方には特におすすめです。データは期間や商品名、任意のフィルタなどで絞り込めます。
異常値アラート機能
2つ目は、設定した値を超えるとアラート通知が来る「異常値アラート機能」です。データの動きに異常があった際にアラートで教えてくれる便利な機能で、基準値はあらかじめ自分で設定できます。
異常な動きを早く察知できれば、早急な対処もしやすくなるので非常に便利です。アラートの内容は使用するツールによって異なりますが、赤字や点滅などで分かりやすく教えてくれます。
詳細表示ができる機能
3つ目は、情報を深堀して分析したいときに便利な「詳細表示機能」です。該当の内容の詳細を表示できる機能で、より詳しい内容を見たいときに使います。
例えば売上のデータが全体の集計で表示されている場合、詳細表示機能を使えば購入者の年齢や性別ごとの売上が細かく見れるようになります。
データによっては集計結果のみで十分な場合もありますが、詳細表示機能があるとより細かな分析ができて便利です。
BIツールのダッシュボードをデザインするコツ
次は、ダッシュボードを見やすくデザインするコツを見ていきましょう。
作成の目的を明確にする
まず最初に、BIツールのダッシュボードを作成する目的を明確にします。目標はできるだけ細かく設定しておいた方が、ダッシュボードを作成した際に使いやすくなるでしょう。
例えば「月間の売上と男女別の割合を見たい」「社員ごとの実績を日ごとにチェックしたい」など、明確に決めておくのがおすすめです。
また、作成の目的とあわせて目標も設定しておきましょう。売上を管理する場合には、前年比と比較しながら売上を20%アップするなど細かな数字まで設定しておくとスムーズです。
必要な情報を整理する
目的が明確になったら、次は必要な情報を整理しましょう。今までの総計データが欲しいのか、月ごとや日ごとのデータが欲しいのかによってダッシュボードのデザインは異なります。
どの単位でのデータを見たいのかを中心に、必要な情報の内容を確認してください。
棒・折れ線・円など表示するグラフの種類を決める
ダッシュボードに表示できるグラフには、棒・折れ線・円などさまざまな種類があります。分析したいデータによって、どの種類のグラフで表示するのか決めておきましょう。
全て同じ種類にする必要はないため、分析するデータごとに決めていきます。
配色・レイアウトにも気を配る
最後にグラフのレイアウトと配色を決めていきます。レイアウトに関しては関連するグラフは近くに置くようにし、一緒にチェックして分析できるようにしましょう。また、重要なグラフは大きめにしておくと見やすくなります。
配色は好みの色を使えば問題ありませんが、カラフル過ぎると見にくくなってしまいます。目安としては1画面に対して3色程度にまとめるのがおすすめです。
BIツールのダッシュボード活用事例
ここでは、BIツールのダッシュボードの活用事例を紹介します。
記事コンテンツの分析で作業を効率化
記事コンテンツを作成する会社では、複数箇所から集まる閲覧ユーザーの分析をBIツールのダッシュボードで行いました。コンテンツへのアクセスは複数のデータソースから行われていたため、それぞれのクリック数などを分析。
導入前はレポート作成やデータ収集が大変でしたが、BIツールのダッシュボードを取り入れてからはデータが一覧で見られるようになりました。
レポート作成やデータ収集の負担が減り、効率よく分析をしながら次回の施策検討を行っています。
POSデータ分析で売上動向を把握
あるメーカーでは売上管理に必須なPOSデータをBIツールのダッシュボードで分析し、売上の動向を把握できるようになりました。
売上データを小売店別や商品別、ブランド別などで分けることにより、どの店舗でどの商品が売れているのかがすぐに分かるようになります。
小売店を多く抱える大手メーカーでは、店舗ごとのPOSデータをまとめるのはなかなか難しいものです。そのような場合でも、ダッシュボードを上手く活用すれば膨大なデータを可視化できるようになります。
ダッシュボード利用の注意点
ダッシュボードの作成の際は、さまざまなデータを入力したりレイアウトを考えたりと時間がかかってしまいます。特に慣れていない場合にはレイアウトなどが上手くいかず、苦戦してしまう方も多いでしょう。
しかし、最近では便利なツールがたくさん登場しているため、慣れていない方でも意外と簡単にダッシュボードの作成ができます。
次項では、おすすめのダッシュボード作成ツールを3つ紹介しているので、何から手を付けて良いのか悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
おすすめのBIツールダッシュボード作成ツール
それでは、おすすめのBIツールダッシュボード作成ツールを3つ紹介します。それぞれの特徴もまとめているので、気軽にダッシュボードを作成したい方はぜひチェックしてみてください。
世界中で使われている「Tableau」
「Tableau」は世界中で使われているダッシュボード作成ツールです。アジャイル型開発方式と呼ばれるものを採用しており、初心者でも難しい初期設定なしで作成できます。
導入実績が豊富で信頼できるサービスなのはもちろん、3つのプランが用意されていて好みにあわせて選べるのも嬉しいポイントです。
データの深堀ができる詳細表示機能もあり、細かなデータ分析もできます。多くのデータを一覧で可視化したい方はチェックしてみてください。
低コストで使える「LaKeel BI」
「LaKeel BI」には豊富なテンプレートが用意されており、BIやダッシュボードに関する専門知識がなくても利用できます。サポートも充実しており、分からないことを聞きながら利用できるのも大きな強みです。
データの集計・分析・グラフでの可視化などを1つのツールで全て行えるため、コスパの高いツールとしても人気があります。無料のお試し期間があるのも魅力です。
サンプル作成してくれる「FineReport」
「FineReport」は知識のない方もExcelを操作する感覚で使えるダッシュボード作成ツールです。無料のトライアル版も用意されており、試しに作成ツールを使ってみたい方にもおすすめです。
フローマップやヒートマップにも対応しており地図機能が充実しているため、マップ関連の細かな分析もできます。データを送信するとサンプルを作ってくれるサービスもあり、事前に利用のイメージが分かるのも嬉しいポイントです。
BIツールのダッシュボード機能を使いこなそう!
ビジネスの成功には、データの分析が非常に重要になります。とはいえ、全て自分で分析するのはなかなか難しいので、本記事を参考にBIツールのダッシュボード機能を活用しましょう。
使ったことのない方でも、便利な作成ツールを使えば比較的簡単にダッシュボードの作成ができます。ぜひこの機会に、BIツールのダッシュボード機能を取り入れてみてはいかがでしょうか。
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- レイアウト
- レイアウトとは、もともと「配置」や「配列」を指す語です。ここでは、「ホームページレイアウト(ウェブレイアウト)」と呼ばれる、ホームページにおけるレイアウトについて説明します。
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- OS
- OSとはOperation Systemの略称です。パソコンやスマートフォンで操作した内容をアプリケーションに伝える役目を担っています。パソコン用ではwindowsやMac OS、スマートフォンではiOSやAndroidが有名です。
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- ヒートマップとは、Webマーケティングにおけるヒートマップとは、ホームページ内でのユーザーのアクションの大小を、サーモグラフィーのように表示する機能です。ユーザーがどこを一番見ているのか、マウスの動きやスクロールなどから解析し、それを色によって表します。「クリックヒートマップ」「マウスヒートマップ」「スクロールヒートマップ」「ルッキングヒートマップ」などの種類があります。
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