これから新しいスタートを切ろうという新社会人のみなさんが、まずぶつかる壁は「先輩や上司が何を言っているかわからない」という悩みじゃないでしょうか。
特にBtoB企業や専門的な分野を扱う企業では、学生時代には触れなかった用語や知識が飛び交い混乱してしまうかもしれません。
しかし、業界の知識を学ぼうとすると、実践だけでは身につくのに時間がかかってしまうでしょう。

今回は業界知識を得るために使いこなしたい7つのツールを紹介します。
新聞や雑誌のようなアナログなツールだけでなく、現在ではWebでも業界の知識を得やすくなっています。紹介するようなツールを使いこなして、同期より一歩進んだ知識を得ていきましょう。

業界知識を学べる7つのツール

業界知識を得るためには有料のものから無料のものまで、様々なメディアが存在します。
それぞれ特徴をおさえながら見てみましょう。

1.業界新聞/雑誌

最新のニュースや業界の動向を学ぶためには、「専門紙」と呼ばれる業界新聞や雑誌などが便利です。

業界新聞/雑誌には、例えば以下のようなものがあります。

建築:日刊建設工業新聞
時計・ジュエリー:W&J Today(時計美術宝飾新聞)
物流:日本流通新聞
パチンコ:遊技通信

主に業界団体が発行しているため、業界人としての視点から書かれた記事も特徴でしょう。
業界によってはより詳細に区分されて、複数の専門紙がある場合もあります。

発行時期は日刊から年刊まで様々です。購読を希望する場合は発行元の出版社・新聞社から申し込むほか、書店で定期発注を行うようにしましょう。

国会図書館のリサーチナビでは、業界ごとの専門紙についてまとめて案内されています。
業界ごとの検索ができるので、自社が存在する業界にどういった専門紙があるか知りたい人はそちらを参照してみましょう。

参考:
各産業に関する主要専門新聞(業界紙)について|国会図書館
[業界紙(専門紙)を調べるには|国会図書館]
(https://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/post-760.php)
公益社団法人日本専門新聞協会

2.業界専門Webメディア

専門紙のような紙媒体のメディアだけでなく、Webで情報発信を行っている業界もあります。

日刊建設工業新聞.png
http://www.decn.co.jp/

例えば、日刊建設工業新聞では新聞だけでなくWeb上でも記事を公開しています。
「紙よりもWebのが利用しやすい」「スマートフォンで気軽にチェックしたい」という方にとってはこういったWebメディアを利用してみるのも一手でしょう。

新聞をとらなくても情報がチェックできるだけでなく、メディアによってはメールマガジンなどで自分の気になる分野のニュースを送信してもらうことが可能です。

このほかにも、以下のようなメディアがあります。

Art Annual online(新美術新聞)-http://www.art-annual.jp/
日流ウェブ(日本流通産業新聞/日本ネット経済新聞)-http://www.bci.co.jp/
食品科学新聞社-https://www.foodchemicalnews.co.jp/
日本農業新聞-https://www.agrinews.co.jp/

専門紙が、こういったWebメディアを運営していないか検索してみるのもいいでしょう。

3.業界団体ホームページ

社団法人や財団法人として運営されている業界団体のホームページは、業界内で問題となっていることや取り組みを知ることができます。

古紙再生促進センター-http://www.prpc.or.jp/
日本食品機械工業会-https://www.fooma.or.jp/

上記のように業界団体ホームページでは、行政と連携して行ったイベント業界内での規格・ガイドラインを知ることができます。
また、消費者向けに業界用語や業界に関連する社会問題に関するコンテンツを発信している団体もあります。そういったコンテンツは業界に関わる知識を得ていない新社会人でも、比較的理解しやすいでしょう。

業界団体に所属している企業をみることで、どういった企業が業界にいるのかを知る助けにもなります。役員名簿や会員名簿を見て、業界内の会社や人物について検索してみるのもいいかもしれません。

4.ビジネス誌/経済新聞

「日本経済新聞」や「東洋経済」など、ビジネス全般に関して取り上げているメディアからも、業界の知識を得ることができます。

新聞であれば企業面や投資情報などに各企業の情報が掲載されています。
関連した経済ニュースや社会問題なども同時に知れるので、より大きな視点で業界知識を知りたい人に向いているでしょう。

参考:
[日本経済新聞ガイド版Web]
(http://www.nikkei4946.com/guide/nikkei/index.html)

5.ビジネス系Webメディア

東洋経済オンライン___経済ニュースの新基準.png
http://toyokeizai.net/

ビジネス誌や経済新聞ではWebでも情報発信を行っています。
新聞よりも最新の情報が得られるだけでなく、メディアによってはカテゴリーに絞ってニュースが通知される機能を提供しています。

6.業界地図

「まずは業界全体のことを大まかに知りたい」という方もいるでしょう。
出版社や新聞社が発行している業界地図には
市場規模や市場内のものの流れ、関連する他の業界
などが記載されています。

特に関連する他の業界への知識は、市場の動向を掴むために必要となることもあります。

例えば「ヤマトホールディングスが2017年9月までに値上げを行っていく」という宅配業界のニュースの背景には、ネットショップの市場が伸びて個人宅配の量が増えているというネット業界の変化があるでしょう。

こういった業界のニュースも読み解けるよう業界地図を利用して、関連業界を把握しておくといいでしょう。

参考:
[「業界地図」の見方・役立て方|キャリタスFINANCE]
(https://job.career-tasu.jp/finance/guide/company_research/004/)
[ヤマト、労使で合意した「働き方改革」の全容]
(http://toyokeizai.net/articles/-/163667)

7.投資情報関連情報誌

経営や投資の視点で業界をみることで、業界内で成長している企業や逆に売上が落ち込んでいる企業を知ることができます。

そういった情報を知りたい時は「四季報」のような投資情報が掲載されている書籍を利用して、競合他社の決算や投資のようなデータを見てみましょう。
また、日本取引所グループでは、最新の株価や決算情報などをチェックすることもできます。

投資関連情報が得られるのは株式を公開している企業のみに限られてしまうので注意してください。

まとめ

社会全体の動きやビックニュースは、日本経済新聞や東洋経済といったビジネス系の新聞や雑誌をチェックすることで把握できます。競合他社の新製品や役員の交代といったコアなニュースは業界新聞や雑誌、専門のWebメディアから得ましょう。

自社周辺の業界をつかみたい時など、素早く大まかな知識をつかみたい時には業界地図も重宝します。このように自分が知りたい情報や用途に合わせてツールを使いこなしていきましょう。