スマートフォンで気軽に動画を観られるようになった今は、外出先での視聴を意識して、音声なしでも内容がわかるよう配慮する必要があります。そんな時、以外に迷うのが「字幕のフォント」です。映像イメージにそぐわないフォントでは、動画のクオリティは低くなってしまいます。

今回は、映画の字幕風フォントを8つご紹介します。2000年代頃まで映画の字幕には手書き文字が用いられていたこともあり、映画やドラマ風の動画ではゴシックや明朝などの一般的なフォントは浮きがちです。動画のクオリティを高めるためにも、字幕風フォントを検討してみてもいいかもしれません。

映画字幕の特徴

映画の字幕として利用されている文字はもともと手書きで作成されており、制作者によって書体は異なっていました。

現在ではほとんどの映画配給会社が、手書き文字風のフォントを利用しています。
例えば、映画配給会社ワーナー ブラザーズジャパンでは2001年公開の『A. I.(エーアイ)』からフォントを利用しており、近年まで手書き文字が使われてきたことがわかります。

参考:映画字幕書体を語る|Fontworks
参考:映画字幕書体|文京組版

字幕風のフォント8選

もともと手書きで作成されていた字幕を再現するには、手書き風の文字フォントが欠かせません。ここでは手書き風の文字の中でも、映画の字幕を意識して利用されているフォントを紹介します。

無料のものから有料のものまで、それぞれのフォントに個性があるので、自分の作成したい動画に合わせたフォントを選びましょう。

1.しねきゃぷしょん

Chipheadのフリーフォント「しねきゃぷしょん」|フリーフォントケンサク.png
Chipheadのフリーフォント「しねきゃぷしょん」|フリーフォントケンサク

料金:無料

「しねきゃぷしょん」は映画字幕風のフリーフォントです。商用可能なので、企業のプロモーション動画にも利用できます。ひらがな・カタカナ・アルファベット・数字といった基本的な文字だけでなく、第1水準漢字のすべてと第2水準漢字を一部収録しています。

字幕風フォントは有料のものが多い中、「しねきゃぷしょん」はすべて無料で利用できるのが魅力。字幕風フォントが気になっている方は、まずはここから試してみるのがおすすめです。

2.実映画字幕フォント「シネマフォント」

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「シネマフォント」|フォント・アライアンス・ネットワーク事務局

料金:8,996円(税込) 

「シネマフォント」は、映画字幕作成を手がけてきた佐藤英夫氏デザインによる文字をPC向けに開発したフォントです。シネマフォント5書体の他に、ゴシック系のフォント30書体も収録されています。

映画やテレビ番組等の商用放送を除く、商用・非商用の動画にも利用することができるので、企業の動画広告にも利用しやすいでしょう。

3.Adobe Fonts

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Adobe Fonts

利用条件:Adobeの有償プランを契約している方 

Adobe Fontsの中で唯一利用できる映画の字幕書体(TBCineRGothic Std)です。字幕風のキャプションとしてはもちろん、印象に残したい文字にも適しています。

Adobe Fontsは 数千を超えるフォントから必要なだけ選択可能ですので、映画の字幕書体以外にもお気に入りのフォントを探せるでしょう。

4.シネマゴシックかな

レトロでかわいい「シネマゴシックかな」フォント|フォント910.png
「シネマゴシックかな」フォント|フォント910

料金:3,500円(税抜き)  ※無料試用版あり

「シネマゴシックかな」は映画字幕風の文字をゴシック体として再現したものです。漢字や英数字は含まれておらず、無料試用版には濁音、半濁音、小文字が含まれていません。

柔らかさを感じさせる特徴的な書体なので、レトロな印象を与えたい動画に向いているでしょう。

5.シネマ明朝かな

ロマンチックで高級感ある「シネマ明朝かな」フォント|フォント910.png
「シネマ明朝かな」フォント|フォント910

料金:3,500円(税抜) ※無料試用版あり

「シネマ明朝かな」は、映画字幕風の文字を明朝体で再現したものです。
漢字や英数字は含まれておらず、無料試用版には濁音・半濁音・小文字は含まれていません。

「シネマゴシックかな」に比べて尖った書体が特徴で、気品の高さを感じさせます。

6.ニューシネマAD

ニューシネマA_D|書体見本|FONTWORKS___フォントワークス.png
ニューシネマAD

料金:利用する機関・用途・期間による

「ニューシネマAD」は、映画字幕制作を手がけてきた佐藤英夫氏の「シネマフォント」をベースとしたフォントです。

定額制のフォントサービス「LETS」の会員向けに提供されており、組織体によっても価格が異なります。また、使用する用途によってもプランが変わるので注意してください。

参考:
映画字幕書体を語る|Fontworks

7.シネマレター

シネマレター___書体見本___モリサワのフォント___株式会社モリサワ.png
シネマレター|株式会社モリサワ

料金:20,000円(税抜) ※Select Pack 1の場合

「シネマレター」は、30年間に渡り映画字幕を実際に作成してきた職人の文字をベースに作成されたフォントです。フィルムと文字版が剥がれるように線と線の間に隙間がある映画書体の特徴も再現しています。

フォント制作会社のモリサワが提供しており、各パッケージ商品に収録されています。
5書体を自由に選べるSelect Pack 1の対象にもなっているので、価格を抑えて購入したい人は試してみるといいでしょう。

8.TBシネマ丸ゴシック

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TBシネマ丸ゴシック|TypeBank

料金:36,000円(税抜き)/年間    ※TypeBank PASSPORTの場合

「TBシネマ丸ゴシック」は、字幕文字制作者が書き起こした文字をもとに作成されたフォントです。

OpenType書体、332書体を搭載したTypeBank PASSPORTに収録されており、テレビなどでのテロップ・フリップ表示やゲームソフトでの表示および頒布を含む商用利用が可能です。

参考:
これが欲しかった!フリーフォント22選【日本語対応/商用可/無料】|LISKUL