街中の広告やチラシに、どのフォントが使われているのか気になったことはありませんか?
ただ、フォントに詳しいデザイナーの方でも少ない文字数では完璧に当てるのは難しいはずです。

そこで、そんな時は、IllustratorやPhotoshopを手がけるAdobeが提供している無料アプリAdobe Capture CC」を使ってみてはいかがでしょうか。
今回は「Adobe Capture CC」でフォントを検索する方法を紹介します。

「Adobe Capture CC」は、スマートフォンのカメラ機能を使ってフォントの検索や画像をもとにしたブラシの作成が行える加工アプリです。FacebookアカウントGoogleアカウントがあれば無料で利用できるので、気になる方は試してみましょう。

目次

1.Adobe Capture CCとは
1.Adobe Capture CCの機能
1.Adobe Capture CCでフォントを検索する方法
1.Adobe Capture CCで気になるフォントを探そう

▼ディレクターとデザイナーで読みたい資料

マーケ思考のデザイナーは強い!  提案型デザイナーのススメ

マーケ思考のデザイナーは強い! 提案型デザイナーのススメ

リード獲得が重視される「広告・LP・サービスサイト」などに携わるデザイナーの皆様に向けての資料です。成果を出すデザインにするために心がけたいポイントを制作前、制作中、提出と修正、公開後の効果検証まで一連の流れに沿ってまとめています。

Adobe Capture CC(アドビキャプチャー)とは

Adobe_Capture_CC___写真を編集、シェイプをベクター画像に変換.png
http://www.adobe.com/jp/products/capture.html

Adobe Capture CCは、IllustratorやPhotoshopで知られるAdobeが提供している無料の画像加工アプリです。

スマートフォンのカメラ機能で撮影した写真や端末内に入っている写真をもとにして、Adobeの提供しているクラウドサービスである「Creative Cloud」と連携させれば、IllustratorなどのAdobeの各製品へ作成したデータを送信して活用することもできます。

FacebookのアカウントまたはGoogleアカウント、Adobe IDを持っていれば、誰でも無料で利用することができます。
  

Adobe Capture CC(アドビキャプチャー)の機能

では、Adobe Capture CCにはどういった機能があるのでしょうか。5種類の機能について簡単に説明します。
  

A. 撮影した写真をベクターに変換にする

撮影した写真をベクターと呼ばれる特殊な画像形式に変換できる機能です。
ベクターに変換した写真は拡大縮小しても画像が粗くなることがないので、大判のポスター印刷などにも利用しやすい形式です。

スマートフォンで撮影した写真は通常は拡大縮小で画質が粗くなってしまうJPEG形式で保存されます。撮影した画像を編集ソフトで拡大縮小する加工を行いたい場合はベクターへの変換を行うといいでしょう。
  

B. 撮影した写真からカラーを抽出する

スクリーンショット_2017-11-01_15.02.11.png

撮影した写真の中から自動で色を抽出し、複数の色を組み合わせてカラーテーマを作成できる機能です。作成したカラーテーマはIllustratorやPhotoshopに送信してそのままからパレットとして利用できます。
  

C. 画像をもとに3Dモデルを作成する

スクリーンショット_2017-11-01_15.02.01.png

画像を元にした円形の3Dモデルを作成をできる機能です。3Dモデルは自由に動かすことができ、動画編集時の素材の1つとして利用できます。
  

D. 画像をパターンに変換する

スクリーンショット_2017-11-01_15.02.21.png

撮影した画像をもとにして、パターン素材を作成できる機能です。上の画像では、観葉植物の葉を撮影し三角で構成されたパターン素材を作成しています。

E. 撮影した写真をブラシに変換する

スクリーンショット_2017-11-01_15.02.17.png

撮影した画像をIllustratorやPhotoshopで利用するブラシに変換できる機能です。

例えば、上の画像の場合パスケースの柄をブラシに変換したものです。画像の上にある帯状の線が実際に作成したブラシの柄になります。
  

Adobe Capture CC(アドビキャプチャー)でフォントを検索する方法

Adobe Capture CCではここまで紹介してきたような、IllustratorやPhotoshopなどのAdobe製品を使用している人向けの機能以外にも、画像をもとにフォントの名前が検索できるサービスが提供されています。

フォントの例.png

上記は実際に、Adobe Capture CCを使って10種類のフォントを検索した結果です。10種類中、正解したのは1種類とまだまだ精度は低い状態ですが、画像のテキストと似たようなフォントを探したい際には役立つでしょう。

では、実際にAdobe Capture CCでフォントを検索する方法をみてみましょう。

※本文中ではiOS版を利用しています。Android版とは表記やデザインがやや異なる場合がありますのでご了承ください
  

1. Adobe Capture CC(アドビキャプチャー)をダウンロードする

AppStoreまたはGooglePlayで「Adobe Capture CC」をダウンロードします。

下記のリンクからそれぞれダウンロードしてください。

App Store
GooglePlay
  

2. FacebookアカウントまたはGoogleアカウント、Adobe IDでログインする

スクリーンショット_2017-11-01_15.28.14.png

ダウンロードしてアプリを立ち上げると上記のようなログイン画面が表示されます。FacebookアカウントGoogleアカウント、またはAdobe iDをお持ちの場合「ログイン」を選択してください。

各サービスから連携を許可するかどうか尋ねられるので、許可をして先に進みます。
  

3. 上部タブから「文字」を選択する

スクリーンショット_2017-11-01_15.31.36.png

画面上部のタブから「文字」をタップしましょう。
  

4.「+」ボタンをタップし、カメラを起動する

スクリーンショット_2017-11-01_15.38.08.png

「+」ボタンをタップして、カメラを起動させます。スマートフォンのカメラ機能と連携してもいいか許可を求められるので、「OK」をタップしてください。

スクリーンショット_2017-11-01_15.33.10.png

カメラ機能を利用する許可を出すと、フォント検索を精度をあげるためのポイントが表示されます。

 【フォント検索の精度をあげるためのポイント】
・明朝などの和文フォントは含まず欧文テキストのみにする
・直線で一行の文章から読みととる
・特殊文字を含まない
・背景と文字とのコントラストが高い素材を選ぶ

上記のようなポイントが表示されるので、撮影する際の参考としましょう。
  

5. 線に合わせてフォントを撮影する

スクリーンショット_2017-11-01_15.39.23.png

カメラが起動すると、上記の様に青色の線が表示されます。フォントを検索したいテキストに合わせるように移動させ、画面中央の丸いボタンをタップしてください。
  

6. 読み取るテキストの形を整える

スクリーンショット_2017-11-01_15.42.04.png

テキストの形に合わせて、青色の四角形が表示されます。テキストの位置とズレていた場合は、四角形の端を移動させて形を整えてください。形を整え終えたら、画面中央のチェックマークをタップします。
  

7. 検索結果に表示されるフォントを確認する

スクリーンショット_2017-11-01_15.44.42.png

画像の様に、フォントの候補が表示されます。スクロールして、上部に表示されているフォントと同じ形のフォントがないかチェックしましょう。
  

8. 検索結果に表示されたフォントを編集する

表示されている文字と画像を見比べても、そのフォントかどうかわからない場合、テキストを編集して画像に近づけることもできます。

スクリーンショット_2017-11-01_15.51.38.png

検索結果の右上にある「編集」と書かれた部分をタップしてください。

スクリーンショット_2017-11-01_16.05.46.png

上記の様に編集画面が表示されるので、文字のサイズやテキストの内容を変更して画像に近づけていきましょう。
  

10. 保存する

フォントアプリ内で保存しておくことも可能です。

スクリーンショット_2017-11-01_15.50.49.png

画面右上のある「保存」をタップすると、保存する名前や保存先が表示されます。AdobeIDでログインしている場合、「Creative Cloud」のフォルダを保存先として選択できます。

マイライブラリに保存すると、以下の様にアプリに保存されました。タップすると、保存した内容を確認できます。

スクリーンショット_2017-11-01_15.50.55.png
  

Adobe Capture CCで気になるフォントを探そう

Adobe Capture CCには以下の機能が提供されています。

・撮影した写真をベクター素材にする
・撮影した写真からカラーを抽出する
・画像をもとに3Dモデルを作成する
・画像をパターンに変換する
・撮影した写真をブラシに変換する
・写真をもとにしてフォントを検索する

中でも、フォントの検索機能は写真を撮影するだけでフォントがわかるので、手軽に利用できます。日々の生活の中で気になったデザインがあったら、フォントまで調査してみてはいかがでしょうか。

▼ディレクターとデザイナーで読みたい資料

マーケ思考のデザイナーは強い!  提案型デザイナーのススメ

マーケ思考のデザイナーは強い! 提案型デザイナーのススメ

リード獲得が重視される「広告・LP・サービスサイト」などに携わるデザイナーの皆様に向けての資料です。成果を出すデザインにするために心がけたいポイントを制作前、制作中、提出と修正、公開後の効果検証まで一連の流れに沿ってまとめています。


  

Adobe(アドビ)のツールを使って業務を効率化

デザイナーの業務を効率化してくれる無料アプリ「Adobe Capture」の使用方法

デザイナーの業務を効率化してくれる無料アプリ「Adobe Capture」の使用方法

今回は、無料で使用できる上にちょっとした面倒な作業を補助してくれる、まさにデザイナーの方にとって猫の手を借りられたようなアプリ「Adobe Capture」についてご紹介します。 さまざまな機能がありますが、その中でも特に活用頻度が高いと考えられる3大機能の使用方法を手順を追ってご紹介しますので、デザイナー上級者の方だけではなくこれからデザイナーを目指す方や、初心者の方もぜひ参考にしてみて下さい。