プレゼンテーションはなぜ“あなた”を幸せにするのか。ビジネスから日常生活まで活かせる理由
皆さん初めまして、日本マイクロソフト株式会社の澤円です。
今後、ferretにてビジネスシーンで役立つ様々なテーマに沿って記事連載することになりました。ちなみに、記念すべき第1回目となる今回のテーマは、「プレゼンテーション」を通して、ビジネススキルやキャリアアップに役立つ情報です。
マーケターの方だけではなく、営業の方もセミナーやイベント等で登壇されている方、はたまた会社において提案などを頻繁にされる方にとっても役立ちます。皆さんのお手すきの時、通勤時間や移動時間などにでも、ぜひ一読ください。
意外と身近に存在するプレゼン!
早速ですが、皆さんは「プレゼンテーション」を行う機会はありますか?
「月に1度は必ず100人以上の聴衆に向けてプレゼンをする機会がある」という人は、もしかしたら少数派かもしれません。よくプレゼンをされる方でも「社内の定例会議では毎週話している」や「店舗で接客をしている」など、そういった感じの方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。
もちろん中には、デスクワークが中心の方であれば「プレゼンテーションは自分の生活には無縁」と思った方もいるかもしれません。そんな方でも、日常を振り返ると無意識にプレゼンを行っていることがあります。
日常生活における身近なプレゼンテーションシーン
1. カフェやコンビニの店員さんとのやりとり
2. 朝起きた時の家族との挨拶
3. 医師に診察してもらう時の症状の説明
4. 道端で古い友人に会った時の会話
5. 駅で路線図を見ながら困っている人への声かけ
上記のように、ビジネスパーソンはもちろん、学生さんや主婦の方でも身近な存在といえるプレゼンテーション。一見、「無縁な存在」と感じていた方にとっても普段の生活の中に存在するんだということがおわかりいただけたのではないでしょうか。つまり、これまで特に触れてこなかった方であれば尚のこと、「プレゼンテーションスキル」を活用することで、人生においてプラスとなります。
「TEDの講演」も「コンビニのお会計」も全てがプレゼンである
ここからは、日常生活で実践できるプレゼンのポイントから、ビジネスシーンで活用できるプレゼンテクニック、周りと差をつけるプロのスライド作成術まで、幅広く扱っていきます。
皆さんは「プレゼンテーション」というと、どんな風景やどんな人を思い浮かべますか?
TEDに代表される、大人数を前にステージの上でかっこよく話をする姿や、スティーブ・ジョブズ氏が行ったAppleの製品発表会などを思い浮かべる方もいるのではないでしょうか。
参考:
ビジネスパーソンに響く5分完結の良質TEDトーク14選|ferret
TEDで紹介されているものを視聴すると「これぞプレゼン!」と感じますが、プレゼンは決して「大人数を前にして壇上で行うもの」だけではありません。
私は「誰かに何かを伝える行為はすべてプレゼンである」と定義しています。
それは、言葉だったり表情だったり仕草だったりします。これらは全てプレゼンです。例えば、朝の家族への挨拶も立派なプレゼンです。
あなたにとって、最も近しい人に、1日のスタートに良い挨拶ができなければ、初めて会う人の心に響くプレゼンができるでしょうか。
そして、コンビニの店員さんとのやりとりも立派なプレゼンです。
お会計をした店員さんに「お箸は結構です。ありがとう」と笑顔でひと言伝えるだけで、店員さんは気持ちよく仕事ができるかもしれません。これが、プレゼンの醍醐味なのです。
「お金を払うから自分の方が立場が上だ」というマインドで周囲に接する様なタイプの人物には、相手のハートを掴むことはできません。
プレゼンは、極めて限られた時間の中で、相手に何らかのインパクトを与えるためのもの。インパクトの大小に関わらず、インパクトを与えようとしているかどうかのマインドセットが重要です。
プレゼンは「ポジティブな形で相手を動かすこと」が大切
「ポジティブな形で相手を動かすこと」
これがプレゼンにおいて大切なポイントです。
聴いている人がワクワクしたり、気持ちが燃えてきたり、前向きな気持ちになったりすることが、プレゼンの醍醐味だと思っています。
辛い事実を伝えるプレゼンがあるのはもちろん承知の上です。その中にも、希望をもたらすのが、プレゼンターの役割ではないでしょうか。
もちろん、口で言うほど容易いことではありません。
だからこそ、プレゼンというテーマだけで連載が成り立つのです。
プレゼンのトレーニングは、単なる「話し方を磨く」と言う範疇に収まりません。
オーバーに聞こえるかもしれませんが、まさしく「生き方そのもの」だと考えています。
素敵な生き方をしている人、またはスティーブ・ジョブズ氏のように強烈な人生を歩んでいる人のプレゼンは、いかなる時代でも聴く者を圧倒します。しゃべり方を少し工夫して身に着くようなものではありません。
いわゆる小手先だけのテクニックで得られる成功は、とても小さなものになるでしょう。どれだけ真剣に考え、実行し、経験を積み、失敗から学んだかが重要なのです。
"偉い人"はプレゼンが上手い!キャリアアップの秘訣とは
先日、フォーブス ジャパン副編集長 兼 WEB編集長 の谷本有香さんと対談するという幸運に恵まれました。
谷本さんは、イギリスの元首相 トニー・ブレア 氏やアメリカ ハーバード大学のマイケル・サンデル教授など著名人へのインタビューを行った経験があり、数多くの人たちのプレゼンを間近で数多くご覧になっています。
そして私との対談の中で、「いわゆる“偉い人”はプレゼンが上手いから偉くなれた」とおっしゃっていました。
どんなに素晴らしいアイデアや戦略があったとしても、周囲に対して効果的に伝えることができなければ、自分の立場を上げていくことはできません。
限られた時間の中で、伝えるべき相手の心に突き刺さるプレゼンができるからこそ、企業のトップに立ったり、国の中枢で指揮を取ったりできるわけです。
プレゼン「だけ」でも上手くいきませんし、中身「だけ」でも大きな成功を手にすることはできないようです。プレゼンは「キャリア作りの総合格闘技」だと思っています。
プレゼンとは「相手を動かすこと」が目的
少し前にも述べましたが、プレゼンは「上手く話すこと」が目的ではなく、あくまでも手段に過ぎません。
きっと「そりゃ何かを伝えることに決まってるでしょ」と思った方もいらっしゃいますよね。
確かにそれも1つの要素ではありますが、究極的な目的ではないと私は思っています。私は、プレゼンが「相手を動かすこと」を目的に行うものだと捉えています。
私がプレゼンの目的だと考えるポイント
・営業職であれば、顧客にお金を払って買ってもらう
・教師であれば、生徒に勉強をしてもらっていい成績を取ってもらう
・医師であれば、患者に生活習慣を改めてもらって健康になってもらう
もちろん、上手く話すことによって本来の目的は達しやすくなります。言い方1つで相手の行動は変わってしまいますし、場合によっては真逆の結果を生むこともあります。
伝えたい内容を徹底的に磨き上げて、最高の表現方法で相手に届けることで、目的は達成されるのです。
まとめ
プレゼンテーションの語源はプレゼント、すなわち贈り物です。「贈り物」は何のために贈るのでしょうか。もちろん、相手に喜んでもらうためですよね。
・指輪を送るなら、指にはめてもらう
・花束を贈るなら、部屋に飾ってもらう
・ワインを送るなら、食卓で味わってもらう
全て、その後には何らかの行動があるのです。
それも、ポジティブな気持ちになる行動をしてくれるのが、最高の贈り物なのです。最高の贈り物を相手に届けられる、そんなプレゼンターになりたい方々へ、この連載をお贈りしたいと思います。
この連載も、私にとってはプレゼンテーションの1つです。ぜひ今後ともお付き合いください。
- セミナー
- セミナーとは、少人数を対象とする講習会のことです。講師からの一方的な説明だけで終わるのではなく、質疑応答が行われるなど講師と受講者のやり取りがある場合が多いようです。
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