業務でPCを使っている方であれば、必ずといっていいほど利用しているツールの1つにExcelが挙げられます。そのExcelにおいて「文字の縦書き」方法が知りたくて、インターネットで調べたり、知人に聞いたり……とてんやわんやした経験ありませんか。

デザイン上、もちろん、縦書きの方が適していたり、スペースの問題で縦書きにしたい場合も決して少なくありません。

そこで今回は、Excelに入力した文字を縦書きにする方法を順を追ってご紹介します。縦書きにしたい時に都度設定する方法に加えて、1度設定しておくとすぐに縦書きにできる方法についてもわかりやすく解説します。

たった3分で理解できる内容ですので、Excel初心者の方はぜひ参考にしてみてください。Excelに慣れてしまっている方でも縦書き設定を知らなければ、この機会にチェックしておきましょう。

※本記事で使用したのはMac版Excel2011です。バージョンなどの違いにより手順が異なります。ご了承ください
  

1. セルの書式設定から変更する場合

今回は画像のデータを例に、文字を縦書きにしていきます。
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Excelで文字を入力すると通常横書き表示となるため、初心者の方で縦書きにしたい時には困ってしまいがちです。中には、Excelは横書きしかできない、縦書きはできないと思っている方も少なくないはずです。

しかし、Excelでは横書きだけではなく、縦書きや文字の回転など、細かな設定も可能です。業務によっては毎日のように使用するExcelですので、いざという時に縦書きで悩んでしまわないように理解しておきたいものです。

Excelで縦書きにする方法はいくつかありますが、まずは「セルの書式設定」から縦書きに変更する方法をご紹介します。Excelは、通常の状態では横書き設定となっていますが、セルの書式設定から文字を縦書きにしたり、斜めにしたりすることも可能です。
  
STEP.1
初めに、縦書きにしたいセル範囲をクリックし選択します。今回縦書きにするのはオレンジ色のセル(C2、D2、E2、F2)の部分です。
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STEP.2
縦書きにするセルを選択した状態で右クリックします。するとメニューを表示しますので、その中から「セルの書式設定」をクリックします。
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STEP.3
「セルの書式設定」設定画面を表示しますので、タブの並び中の左から2番目にある「配置」タブをクリックします。
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STEP.4
配置タブ内右手に半円の図形があり、方向をドラッグしたり角度を入力することで、文字列の方向を指定することができます。今回は縦書きにしますので「方向」欄にある縦書きの「文字列」という四角の枠(赤で囲っている箇所)を選択します。色が変わったらOKをクリックしてください。
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STEP.5
セルの高さ、文字位置の調整を行えば完成です。
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ちなみに、配置タブ内にある「方向」で角度を指定して斜めにすることもできますので、機会があれば試してみてください。