Webに関するマーケティングの担当の方は、ここに書かれた記事を読むことで、マーケティングに成功した企業の基本的な事例を学ぶことができます。

皆さんは、この文章を読んで、どう感じましたか?

意図は理解できるものの、何となく読みづらかったのではないでしょうか。その理由はシンプルです。読みづらく感じたのは、冒頭の文章に「伝えたい意図にとって不必要な語句や表現」が入っていたからです。

ちなみに、こうした表現のことを「冗長表現」といいます。冗長表現を省いたり、違う言葉に置き換えることで、文章はスマートに、且つ読みやすくなります。

今回は、冗長表現のパターンとその改善方法について解説します。
  

冗長表現とは

冒頭の文章を思い出してください。そして、以下の文章と比較してみましょう。

Webマーケティング担当者は、この記事からマーケティングに成功した企業の事例を学べます。

冗長表現を改善するだけで、だいぶ文章がスッキリして、意図が伝わりやすくなったと感じませんでしたか。

冗長表現とは、文章内に無関係な語・表現が入ることで読みづらく、ただ長い文章になってしまっているものを指します。つまりは意図が伝わりにくい文章だということです。

冗長表現を削り、新しい表現に置き換えることで、すっきりと読みやすい文章になります。

参考:
陥りやすい技術表現の見直し方(冗長表現のチェック)|山之内総合研究所
  

冗長表現のパターン

おそらく普段の業務の中で、記事コンテンツを作成したり、ブログを書いたり……文章を書くことが業務の一部になっている方であれば、誰もが陥る可能性を秘めている「冗長表現」ですが、実は代表的なパターンが存在することをご存知でしたでしょうか。

下記では、冗長表現の代表的な7つのパターンをご紹介していきます。

● 冗長表現のパターン

1. 一文が長い
2. 必要以上の敬語
3. 冗長な文末
4. 同義語・類義語の重複
5. 難解な表現
6. こそあど言葉
7. 必要のない語句

  

1. 一文が長い

一文が長い文章は、読者が読むことに疲れてしまい、意図を理解しづらくなります。

以下の例文を読んでみましょう。

今日は寝坊をしてしまい、慌てて家を出たもののいつもの電車に間に合わず、仕方なく次の電車を待っていたところ、今日の会議で使う重要な資料を忘れていることに気付いて、家に取りに戻ったので余計に遅れてしまい、会社の朝礼に間に合わず、上司に怒られてしまいました。

全部で126文字の文章ですが、句点(。)は1つだけで一文です。この文章だと、意図を理解する区切りがないため、冗長でわかりにくくなっています。
  

一文一義を心がける

「一文一義」とは、一文に1つの事柄を書くことを指します。読者がリズムよく読み進められるよう、できるだけ一文に収める内容は減らしましょう。

例えば上記の文章は、以下の事柄にわけられます。

・寝坊して、慌てて家を出た
・いつもの電車に乗れなかった
・次の電車を待っていた
・会議で使う重要な資料を忘れていることに気付いた
・家に取りに戻った
・会社の朝礼に間に合わなかった
・上司に怒られた

次に、文章量とリズムを考えて文章を再構成してみます。

今朝は寝坊してしまい、慌てて家を出たものの、いつもの電車に間に合いませんでした。次の電車を待っている時、今日の会議に必要な重要資料を忘れてしまったことに気付きました。家に取りに戻ったため会社の朝礼にも間に合わず、上司に怒られてしまいました。

構成の方法は、ほかにもあります。読者がリズムよく読み進められるか意識して、一文の量を調整しましょう。
  

「の」の連続

言葉を結ぶ準体助詞の「の」も、使い過ぎると冗長な表現になってしまいます。

● 例文

「今の時代」→「現代」
「今年の注目のアイテム」→「今年の注目アイテム」「今年注目されるアイテム」

熟語に置き換える「の」が連続しないよう工夫することが大切です。
  

2. 二重敬語

二重敬語とは、敬語が重複し、敬意が必要以上のものになってしまっている語を指します。二重敬語は接客のシーンでもよく問題に挙げられますが、文章でも誤用すると、読みにくく、違和感のある仕上がりになってしまいます。

● 例文

「させていただきます」→「〜いたします」
「うかがわせていただきます」→「うかがいます」
「拝見させていただきました」→「拝見しました」

過剰な敬語表現は、へりくだり過ぎて印象を悪くしてしまう可能性があります。クドい表現になっていないか確認しましょう。
  

3. 冗長な文末

読者にわかりやすく的確に意図を読み取ってもらうために、文末も短くまとめましょう。書かなくても意味が変わらない表現は、削った方が簡潔で読みやすくなります。

ここでは、つい書いてしまいがちな冗長な文末を挙げます。
  

「〜することができます」「〜ものである」

「〜することができます」は、「〜できます」に置き換えられます。
「〜ものである」は、「〜である」に置き換えられます。

● 例文

「植物は深く根を張ることができる」→「植物は深く根を張れる」
「重要な意味があるものである」→「重要な意味がある」

  

4. 同義語・類義語の重複

同義語とは、異なる語句で同じ意味をもつ言葉のことです。類義語とは、異なる語句で似た意味をもつ言葉のことです。重複して使う必要はないので、意味が重なっていないか確認しましょう。

● 例文

「帰宅中の帰り道で」→「仕事からの帰り道で」「帰宅途中の道で」
「一貫して貫いた」→「一貫して」「〜を貫いた」
「しかし逆にいえば」→「しかし」「逆にいえば」

  

5. 難解な表現

難解な表現は、知的な文章になる印象を持たれがちです。しかし、読者が意味を理解できなかったり、逆に意図が掴みづらくなったりすることがあります。

ただ、専門的な文章では利用したほうがいい場合もあります。文章のターゲットに応じて使いわけましょう。

● 例文

「存在する」→「ある」
「踏襲する」→「受け継ぐ」

  

6. こそあど言葉

こそあど言葉とは、何かを指し示す言葉のことです。

以下のような言葉を指します。

● 代名詞
これ・それ・あれ・どれ

● 形容動詞
こんな・そんな・あんな・どんな

● 副詞
こう・そう・ああ・どう

● 連体詞
この・その・あの・どの

こそあど言葉は、次に続く言葉が何を指しているのかを説明するため、使い方によっては読者の理解を助けてくれます。ただ、使い過ぎると混乱させてしまう可能性もあるため、多用していないか確認しましょう。
  

7. 必要のない語句

文章を読んだ時、あってもなくても意味が変わらない言葉は省きましょう。

● 例文

「基本的に毎朝パンを食べています。」
 →「毎朝パンを食べています。」

「ある意味スマートフォンは若者にとって欠かせない存在です。」
 →「スマートフォンは若者にとって欠かせない存在です。」

  

まとめ

考えながら文章を書いていると、つい冗長な表現を使ってしまうことも少なくありません。執筆時には気付きにくいものなので、完成後の校閲をしっかり行うことをオススメします。

読者にとって読みやすい文章のために、今一度自分の文章を振り返ってみてはいかがでしょうか。

本記事を参考に、ぜひ普段の業務で原稿作成をする際は、代表的な7つのパターンに該当していないか、今一度チェックしてみてください。